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ラピダス 米に法人 シリコンバレー顧客開拓

 【シリコンバレー共同】次世代半導体の国産化を目指すラピダスは11日、米西部カリフォルニア州シリコンバレーに現地法人を設立したと発表した。ITや半導体企業が集まるシリコンバレーに拠点を置き、生成人工知能(AI)ブームで需要が増す先端半導体の顧客開拓を目指す。
 社名は「ラピダス・デザインソリューションズ」で、米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)などで営業を担ったアンリ・リシャール氏がトップに就任。11日に開かれた記念式典と記者会見で、ラピダスの小池淳義社長は「シリコンバレーのスタートアップ企業とともに開発していくことが極めて重要だ」と述べた。
 小池社長は2025年予定の試作ライン稼働から27年の量産に向かう段階ではシリコンバレーの企業が需要の大部分を占めるとの見通しを示した。設計から製造まで一貫して行うことを強みに、新興企業の顧客も獲得したい考えだ。
 AI半導体は台湾積体電路製造(TSMC)に製造委託する米エヌビディアが圧倒的なシェアを握り、米マイクロソフトや米メタなども開発に乗り出している。
 ただ、ラピダスが目指す回路線幅が2ナノメートル(ナノは10億分の1)相当の半導体は製造技術が確立されておらず、競争が激しい中で顧客をいかに獲得するかが課題となる。

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