熱海港に流出土砂搬入 静岡県が埋め立て工事 4月まで実施

 静岡県は11日、熱海市伊豆山の大規模土石流で発生した土砂を活用する熱海港海岸渚地区第4工区(同市和田浜南町)の埋め立てに向けて搬入作業を開始した。約5400平方メートルに約1万立方メートルの土砂を搬入する計画で、4月28日まで行う予定。

大規模土石流で発生した土砂を埋め立て工事現場に搬入するダンプカー=11日午前、熱海市の熱海港海岸渚地区第4工区
大規模土石流で発生した土砂を埋め立て工事現場に搬入するダンプカー=11日午前、熱海市の熱海港海岸渚地区第4工区

 県によると、埋め立てには国土交通省が逢初(あいぞめ)川上流の砂防ダムから除去した土砂や伊豆山港に流れ出た土砂など計約7600立方メートルと、市内の道路工事で発生した残土約2700立方メートルを使う。
 初日の搬入は午前9時半ごろから始まった。土砂を下ろしたダンプカーは、すぐに市内の土砂仮置き場に戻って次の土砂を積んだ。
 大規模土石流では、起点の盛り土など約5万5千立方メートルの土砂が流出。撤去した土砂約5万1千立方メートルを市内3カ所に仮置きしている。県は同市の多賀地区南工区の埋め立ても予定している。

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