伊豆山復興へ検討委設置へ 熱海市 基本計画の内容議論

 熱海市の斉藤栄市長は25日の定例記者会見で、大規模土石流に見舞われた伊豆山地区の復興基本計画の内容を議論する市伊豆山復興計画検討委員会を2月中に設置する考えを示した。
 復興基本計画は、伊豆山地区全体の方向性を示す指針。同委員会は10人程度で構成し、学識経験者のほか地元の各種団体の代表者らが委員を務める予定。
 市は地元住民や応急仮設住宅で暮らす被災者のヒアリングを進め、2月の委員会で計画の素案を示す方針。斉藤市長は「地元の意見をしっかり取り込むことが大事。広範にわたる分野から委員を選定したい」と述べた。
 また市は、土石流に伴う避難生活中に死亡した高齢男性の遺族から災害弔慰金の申し出があったとして、同日までに、災害関連死に該当するかどうかを審査する委員会を設置することを決めた。
 市によると、男性は市内のホテルに設置された避難所で体調を崩し、病院で死亡した。遺族からの申し出があったことに、斉藤市長は「冷静に対応したい」と述べた。委員会は医師や弁護士ら5人以内で構成し、2月上旬に非公開で会議を開いて弔慰金の支給、不支給を判断する。

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