記者コラム「清流」 フリーアドレス

 浜松市役所で職員が自分の固定席を持たず、好きな席で執務するフリーアドレスが広がりつつある。デジタル化や産業、観光などの部門で2年前から順次導入され、今春さらに増えるという。
 執務席は共有物なので個人の書類や私物がほとんどなく、すっきりしている。資料はデータ化され、端末があれば場所を問わず働ける。現在は感染症対策のため、ある程度各自の席が固定化されているが、書類の山に埋もれて働く役所のイメージとは大きく異なる。
 職員の1人は「慣れれば快適。仲間と情報を共有し仕事をシェアする意識も高まった」と話す。環境が変わると発想も変わるのか。資料の整理も情報の報告も苦手な自分には、参考にしたい利点が詰まっている。

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