熱海市内の5酒店 復興支援で純米酒販売 売り上げの一部、義援金に

 熱海市内の酒店が、大規模土石流に見舞われた同市伊豆山の復興支援ラベルを施した駿河酒造場(静岡市駿河区)の純米酒「天虹(てんこう)」を販売している。売り上げの一部を義援金として市に寄託する。

復興支援ラベルが施された「天虹」を手にする古株代表(右)と坂本さん=熱海市中央町の近江屋
復興支援ラベルが施された「天虹」を手にする古株代表(右)と坂本さん=熱海市中央町の近江屋

 復興支援ラベルは、熱海市の日本画家坂本武典さん(45)が手掛けた。今年の干支(えと)の寅(とら)が、伊豆山の高台から相模灘と初島を望んださまを描いた。
 同市中央町の酒店「近江屋」では720ミリリットル瓶(税込み1320円)と300ミリリットル瓶(同550円)計200本を入荷し、4日に販売を始めた。既に被災者支援に賛同する飲食店や宿泊施設から注文が寄せられているという。
 近江屋の古株伸一代表(50)は「少しでも被災者に貢献できればうれしい」と話し、天虹の味について「すっきりとした飲み口でどんな料理にも合う」と太鼓判を押した。坂本さんも「土産物として買っていただくことで、支援の輪が広がれば」と期待した。
 市内では善波酒店(田原本町)天神酒店(咲見町)石和酒店(昭和町)内辰商店(網代)でも販売する。市は義援金を31日まで受け付けている。

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