記者コラム「清流」 コロナ禍のペット事情

 清水港から輸出される国産ペットフードが近年急激に増え、最近の売れ筋を知ろうと近くのホームセンターに行き驚いた。さまざまな味の十数グラム入り「おやつ」が1個から手に取れ、まさに駄菓子屋の陳列棚のようだ。
 新型コロナウイルス感染拡大で、人々が癒やしを求めてペットを飼うケースが静岡市周辺でも多いという。担当者は「特にネコちゃんには味の嗜好(しこう)がありますから。毎日同じものだと飽きてしまいますよ」と丁寧に解説してくれた。
 昔飼っていたネコには祖母が毎食「ねこまんま」を与えていた。腰を曲げておわんを運ぶ足元でネコが全力で体をくねらせていた。世界中のイヌやネコにコロナ禍はどんなふうに映っているのかな、とふと思った。

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