トヨタの複合施設、今秋開業 モータースポーツの魅力発信 小山町・富士SW

 トヨタ自動車とグループの東和不動産は6日、小山町の富士スピードウェイ(FSW)と周辺を体験型複合施設「モータースポーツフォレスト」と位置付け、今年秋から新施設を順次開業すると発表した。まずは「富士スピードウェイホテル」をオープンし、車やモータースポーツの魅力発信に取り組む。年齢を問わず楽しめる施設にし、年間100万人の来場を目指す。

「富士モータースポーツフォレスト」のイメージ
「富士モータースポーツフォレスト」のイメージ
今年秋に開業する予定の富士スピードウェイホテル。建物内に富士モータースポーツミュージアムもできる=6日午後、小山町
今年秋に開業する予定の富士スピードウェイホテル。建物内に富士モータースポーツミュージアムもできる=6日午後、小山町
「富士モータースポーツフォレスト」のイメージ
今年秋に開業する予定の富士スピードウェイホテル。建物内に富士モータースポーツミュージアムもできる=6日午後、小山町


 トヨタ自動車の佐藤恒治執行役員は記者会見で、「コンセプトは大人の遊び場、社交場。車やモータースポーツを愛する全ての人が集い、語り合って、童心に返って楽しめる場所でありたい」と構想を披露した。
 エリアは約250ヘクタール。FSWや、東和不動産が「モータースポーツビレッジ」として整備を進めていたエリアを含む。複数のレーシングチームのガレージを設け、見学ツアーなどのイベントを行う。地元食材を使った料理を提供するレストランや温浴施設も新設する。FSWでも新たな体験コンテンツの提供に向けて、検討を進めているという。
 FSW隣接地に建設中の富士スピードウェイホテルは、富士山に臨み、サーキットを見下ろせる。建物内には歴史を彩ったレーシングカーを展示するミュージアムもオープンする。
 FSWの開業60周年に当たる2026年ごろまでに大部分の完成を目指す。東和不動産は27日にトヨタ不動産に社名変更する。
 佐藤執行役員は「地域の皆さまと共に、モータースポーツを起点にしたまちづくりにチャレンジしたい」と強調した。

 ■小山町長「効果、大いに期待」
 トヨタ自動車などによる「モータースポーツフォレスト」構想の発表を受け、小山町の池谷晴一町長は6日、「町のにぎわい、交流人口拡大など多くの効果がもたらされると大いに期待している」とコメントした。

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