稲作、虫の影響は 富士川二小5年 田植え前に農薬効果学ぶ

 富士市の富士川二小で26日、同市中之郷に拠点を持つ農薬製造・販売業「クミアイ化学」の出前教室が行われた。本年度の稲作体験に向け、5年生が稲に付く害虫の特徴や農薬の効果を学んだ。

稲に被害をもたらす害虫を観察する児童=富士市の富士川二小
稲に被害をもたらす害虫を観察する児童=富士市の富士川二小

 児童は虫の繁殖の影響で病気がまん延したり、雑草の成長で稲が栄養不足になったりと、管理不足で品質や収穫量に大きな影響があることを学習した。稲の葉や穂を食べてしまうイネミズゾウムシやワタアブラムシを虫眼鏡で観察した。
 同社社員は農薬の効果を説明し、「ここ10年間で世界の人口が8億人増えた。食糧確保のためには農薬を適切に使って生産の効率を上げる必要がある」と話した。
 5年生は総合的な学習の一環で、6月上旬に学校近くの水田で田植えをして収穫まで成長過程を学ぶ。中村興平君(11)は「米を狙う生物の存在を知った。食べられないようにしっかり手入れをしたい」と話した。
 

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