企画→脚本→演技→撮影→編集… 三島舞台 若者が映画制作

 三島市を拠点に映画やCM制作などを手掛ける「WACHAJACK(ワチャジャック)SHIZUOKA」は4月、地元の若者が映画制作に挑戦するワークショップを始めた。今月28~29日の2日間は、短編映画「しゃぎり」の撮影を市内で行っている。

プロから学びながら、大場川の橋を渡るシーンを撮影する参加者=三島市大宮町
プロから学びながら、大場川の橋を渡るシーンを撮影する参加者=三島市大宮町

 全国各地で撮影した短編映画9本を上映する「ミラーライアーフィルムズ」とのコラボ企画。同市出身・在住の映画監督藤森圭太郎さん(37)を講師に招き、参加者が企画、脚本制作、演技、撮影、編集までの全行程を実践している。
 参加者が出し合ったアイデアを基に藤森さんが脚本を手掛けた。大場川沿いや白滝公園、浅間神社で撮影し、しゃぎりの練習場面や富士山も登場する。三島の地で生きる今の心情を表現する作品を目指した。藤森さんは「参加者の熱意を感じる。台本を読み込んでイメージを共有し、みんなの思いが反映される作品ができるのでは」と話した。
 参加した静岡デザイン専門学校2年の木本陽凪さん(20)=富士市=は「カメラの扱い方や現場の動き方が難しいが、地元でプロから学べてうれしい」と声を弾ませた。
 同社の神田輝和代表(33)は「若者がいつまでも地元と関係性を持ち続けるきっかけになれば。三島の良さを知ってもらえる映像を多くの方に見てほしい」と期待する。
 6月12日に三島市民文化会館で完成披露上映会を開く。午後1~3時、入場無料。ほか9作品の上映会は4~7時(入場料1800円)。いずれも申し込みは同社のフェイスブックから。

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