平和の祈り、音に込め 富士でウクライナ支援演奏会

 富士市の女性ネットワーク・富士は29日、「ウクライナ支援チャリティーコンサート」を同市のロゼシアターで開いた。ウクライナ出身で同国の民俗楽器「バンドゥーラ」奏者カテリーナさん(36)らが出演し、平和への祈りを音に込めた。

故郷を思って演奏するカテリーナさん=富士市のロゼシアター
故郷を思って演奏するカテリーナさん=富士市のロゼシアター

 澄んだ音色と歌声で「翼をください」や同国民謡など計5曲を披露したカテリーナさんは「母国ではロシア軍によって日常が一瞬で奪われた。ウクライナ人は家族を守るために頑張っている」と語った。
 3月に首都キーウから来日したカテリーナさんの母マリアさん(68)も国歌を歌った。マリアさんは「私たちの国は誰にも渡さない」と力を込めて聴衆に支援を訴えた。富士市内で避難生活を送る親子2人も客席から故郷に思いをはせた。
 入場料や来場者が寄せた募金は、市国際交流協会と、日本赤十字社のウクライナ人道救援事業に寄付する。

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