静岡人インタビュー「この人」 斎藤哲男さん 湖西高野球部監督 

 静岡県内外から複数の野球強豪校を招待し、地元の湖西、新居高と対戦する「湖西ベースボールフェスタ」を2016年から開催している。故郷の群馬県の高校ではコーチとして甲子園に出場、監督として県4強。湖西高ではドラフト候補に挙がった投手を軸に18年に県16強。家庭では2男2女を育てる。社会科担当の教諭。50歳。

斎藤哲男さん
斎藤哲男さん

 -10年前に湖西高に赴任して以降の野球部の状況は。
 「当初は部員が足りず、他の部活から選手を借りることもあった。強豪校、私立校ではなく難しかったが、選手を集め、監督就任4年目で9年ぶりに夏の初戦を突破した。その後部員は最大60人に。野球部が活躍すると、地域も盛り上がる」
 -指導で大事にすることは。
 「他の部活の指導者と違い、野球部の監督には地域やOBからの評価が伴う。他者から見て良いとされる野球をやってしまいがちだが、選手のために自分がやりたい指導をすることが大切。固定概念や先入観にとらわれず、新しいことに挑戦したい」
 -なぜ湖西ベースボールフェスタを始めたのか。
 「地域を代表するイベントをつくり、野球、スポーツ人口を増やしたかった。同時に地元から応援されるチームになることを目指した。これまで対戦相手に甲子園常連の横浜、高崎健康福祉大高崎、敦賀気比高などを招待した。学生時代を過ごした明治大野球部、前任地の群馬で培ったパイプを生かしている」
 -例年11月に開催する。
 「地元の子ども、保護者だけでなく、県外の野球ファンも来てくれる。『今年はどんな高校が参加するのか』といった問い合わせもあり、反響を感じる。昨年でフェスタは6回を数えた。認知度は上がってきている」
 

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