政治部 大沼雄大
おおぬま・ゆうだい 1988年、長泉町生まれ。2011年入社。整理部から浜松総局、水窪支局、社会部を経て、18年春から湖西支局担当。仕事後は、創業140年を超える湖西市新居町の老舗銭湯「みどり湯」に癒しを求めています。
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静岡県知事選 立候補予定者説明会に出馬表明2陣営出席 共産など5陣営も
静岡県選挙管理委員会は22日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の立候補予定者説明会を県庁で開いた。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を含めた7陣営の関係者が出席した。 説明会に出席した共産党の陣営関係者は取材に「候補者が決まり次第、発表したい」と話した。市民団体「リニアを争点にする会」の関係者は「現在候補者を探している」と答えた。政治団体代表の菊川市の男性(56)ら3人も説明を聞いた。 県選管の山岸達生書記長は「非常に短期間の準備になるが、県の針路を選択する極めて重要な選挙」と述べ、公正な選挙活動を呼びかけた。出席者は選挙運動用自動車や選
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全国学力テスト、202万人参加 静岡県内は6万人 小6と中3対象
小学6年と中学3年の全員を対象にする文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が18日、一斉に行われた。国語と算数・数学の2教科を実施し、国公私立の小中計約2万8千校の約202万人が参加。複数の資料を読み解く出題を重視し、デジタル機器といった身近な題材に引きつけて課題を考察させた。都道府県別平均正答率などの結果は7月末に公表する。 児童生徒の生活や学習の習慣を尋ねるアンケートは今回から学習端末を通じて答える方式を導入。全員に配られている端末が勉強に役立っているかといった質問項目があった。テストは従来通り紙の問題冊子と解答用紙を使用し、2025年度から一部教科で端末を使った新方
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リニア27年開業断念 JR東海表明 静岡工区遅れで34年以降に
JR東海の丹羽俊介社長は29日、リニア中央新幹線品川―名古屋間の開業時期について、当初目標にしていた2027年の開業を断念する方針を正式に表明した。静岡工区は着手から開業まで約10年を見込んでいて、開業時期は34年以降になる見通しとなった。 ⇒静岡市や大井川流域市町の首長の受け止め ⇒静岡市や大井川流域市町の首長の受け止め 県内のリニアトンネル工事に伴いJRが実施する水資源、環境保全対策の実施状況を確認する国土交通省の「第2回モニタリング会議」が都内で開かれ、委員に対して明らかにした。 同社は静岡工区について、工事ヤードの整備やトンネル掘削工事などを含め、工
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静岡空港の中国、台湾路線 運休・欠航期間を延長
静岡県は27日、静岡空港(牧之原市)を発着する中国、台湾路線について、航空会社が運休・欠航期間の延長を決めたと発表した。 中国東方航空は寧波、杭州、南昌の3路線、北京首都航空は杭州線をいずれも4月30日まで運休とした。チャイナエアラインは台北線を6月30日まで欠航する。
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静岡⇆モンゴル 7、8月にチャーター便 2019年以来
モンゴルの航空会社フンヌ・エアは7月20日~8月9日、静岡-モンゴル・ウランバートルの空港間でチャーター便を運航する。モンゴルとのチャーター便は2019年以来。 7日間で1日1往復を運航する。県内は富士山や御殿場プレミアム・アウトレットなど需要の高い観光地があり、首都圏に近いことから企画したという。ツアーのほか、航空券のみの販売も行う。 航空券の予約は代理店のジャパン・エア・トラベル・マーケティング<電03(6453)9159>へ。
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静岡県内公立高再募集 全日制0・09倍
静岡県内公立高の2024年度入学者選抜の再募集が19日、締め切られた。県教委によると、全日制は43校51科688人の募集に対し、25校28科63人が志願した。志願倍率は0・09倍(前年度0・07倍)。 学年制定時制は13校13科318人の募集に10校10科18人が志願し、倍率は前年度と同じ0・06倍。 単位制定時制は70人を募集した4校4科に15人が志願し、倍率は0・21倍(同0・06倍)だった。 再募集は21日に面接などを行い、25日に合格者を発表する。
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受験生1万8000人笑顔咲く 静岡県内公立高で合格発表、今年からウェブのみ
静岡県内公立高で14日、2024年度入学者選抜の合格者発表が一斉に行われた。全日制と定時制の93校で1万8187人が合格した。今年から各校で合格者番号を張り出す発表方法が変更され、正午以降にウェブサイトで合格者番号一覧を表示する形で発表された。 併設する中等部からの入学予定者を除く全日制90校の合格者数は1万7382人。受験者数の1万8631人を合格者数で割った実質倍率は1・07倍だった。 合格発表は、特設ウェブサイトで同日正午に各校の合格者番号一覧を表示した。高校教育課によると、磐田北高では午後0時40分ごろに表示される遅れがあった。発表前に、一覧に合格者1人の番号がないことに気づき、
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全日制43校が再募集 静岡県内公立高校 25日合格発表
静岡県教委は14日、県内公立高の2024年度入学者選抜について、再募集実施校を発表した。定員割れに伴う再募集は全日制が43校51科、学年制の定時制が13校13科、単位制の定時制が4校4科で行う。 再募集の定員は全日制が688人。定時制は、学年制と単位制を合わせて388人。再募集の願書受け付けは18日から19日午後2時まで。21日に面接などを行い、25日に合格者を発表する。 ※画像タップで拡大してご覧になれます
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留学生受け入れ増へ「助言役」配置、高校後押し 静岡県教委 生徒の異文化理解期待
静岡県教委は2024年度、静岡県立高校の海外留学生の受け入れ体制整備に向けた取り組みとして、新たに「国際交流アドバイザー」を教育政策課に配置する。低調が続く各校の外国人留学生受け入れをサポートし、生徒が日常的に外国人生徒と触れ合う機会の創出を目指す。 外国人留学生の受け入れの効果として「普段の学校生活の中で生徒が異文化理解、視野を広げることにつながる」(県教委担当者)との期待があるが、県内公立高での実績は少ない。教育政策課によると、新型コロナウイルス禍前の19年度は、県内公立高の227人が短期留学(3カ月未満)をした一方、海外からの留学(1カ月以上)を受け入れたのは9校11人にとどまった。
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医療ケア児支援へ統括者 配置で態勢強化 静岡県議会定例会
静岡県議会2月定例会は29日、自民改革会議の河原崎全氏(御前崎市)と小沼秀朗氏(掛川市)、ふじのくに県民クラブの松井優介氏(静岡市清水区)が一般質問を行った。医療的ケア児の支援態勢強化に向け、八木敏裕健康福祉部長は県医療的ケア児等支援センター(静岡市駿河区)に2024年度から、支援機関のネットワーク構築を担う「スーパーバイザー」を配置する意向を示した。松井氏への答弁。 障害福祉課によると、県は各地域で多職種の支援機関との連携を図るコーディネーターの養成を進めているが、現状では市町が人材を活用できず課題になっているという。保育、福祉、教育の各分野に精通したスーパーバイザーとして2人を配置する
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静岡県内公立高入試、志願変更締め切り 磐田南理数2・18 掛川西理数2・10【令和6年度・志願状況一覧あり】
2024年度の県内公立高入学者選抜の志願変更が28日に締め切られた。県教委のまとめによると、志願変更をしたのは221人で、志願者数の1・13%(前年度比0・02㌽減)だった。全日制課程の志願倍率は1・06倍で、志願変更後も変化はなかった。 志願変更があったのは、分校を含む93校中78校。221人の内訳は高校の変更をしたのが144人、同一校での大学科の変更が26人、小学科の変更が51人。 全日制で志願者の増加数が多かったのは静岡農生物・流通の9人、科学技術電気工学、焼津中央普通の7人。減少数が多かったのは科学技術ロボット工学の10人、静岡農環境科学、掛川西普通などの5人だった。 全日制で
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高校入試 共通枠の学校裁量拡大 学力、調査書の比重は各校で 静岡県議会定例会
池上重弘教育長は高校入試について、学力検査と調査書(内申書)の比重を学校ごとに決められる共通枠の裁量を拡大する方針を示した。高校の特色化につなげる狙いで、早ければ2026年度に実施する入試からの適用を目指す。田内氏への答弁。 現在の全日制の一般選抜は、学力検査と面接、調査書の結果で選抜する「共通枠」と、各高校が独自に重視する観点を定める「学校裁量枠」がある。県教委はこれまで共通枠のうち合格者の65~85%は、学力検査と調査書の9教科評定(内申点)で選抜すると定めていた。残りの合格者は調査書と面接、全選抜資料の総合的評価の2段階で選抜していた。 共通枠で学力検査を重視するか、調査書と面接を
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静岡空港 中国路線の運休延長、3月30日まで
静岡県は26日、静岡空港(牧之原市)発着の中国路線について、航空会社2社が運休期間を3月30日まで延長することを決めたと発表した。 中国東方航空は寧波、杭州、南昌の3路線、北京首都航空は杭州線の運休を延長する。
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大学生が授業や部活動補助「学校体験」 静岡県教委、24年度から仲介 教員確保と意欲向上へ
静岡県教委は2024年度から、小中学校の授業や部活動を補助する「学校体験活動」を希望する大学生に、補助を望む学校を紹介するマッチング事業を始める。県教委が関与することで、幅広い活動内容を学生に提供できるようになる。学校体験活動が活性化することで、教職を目指す学生の意欲向上と教員確保につなげる狙い。 マッチング事業は、教員養成課程を持つ県内12大学の学生が対象となる。活動内容は部活動のほか、外国人児童の学習支援や、情報通信技術(ICT)を活用した授業運営、体育祭の運営、放課後の学習の補助などを想定する。 県内の小中高、特別支援学校に対し、学生に補助してもらいたい活動内容や期間、募集人数、必
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静岡県内公立高の願書受け付け開始 21日正午締め切り 24年度入試
静岡県内の公立高で19日、2024年度入学者選抜の願書受け付けが始まった。締め切りは21日正午。県教委は同日午後5時ごろに志願状況を発表する。志願変更の受け付けは27日から28日正午まで。 県教委によると、一般選抜を実施するのは全日制が分校を含む90校(募集定員1万8010人)、学年制定時制は15校(同600人)、単位制定時制が4校(同593人)。 全日制の試験は3月5日に学力検査、6日に面接や実技などを行う。合格者発表は14日正午以降。試験当日に風邪や新型コロナウイルスなどの体調不良で受験できなかった生徒を対象とする追検査は11日。再募集の試験は21日、合格者発表は25日に行う。 ▶
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高山植物巡り「議論必要」 静岡市長 国報告書と異なる見解【大井川とリニア】
リニア中央新幹線トンネル工事に関する静岡市の事業影響評価協議会(会長・増沢武弘静岡大客員教授)は16日、第15回会合を市役所静岡庁舎で開き、国土交通省専門家会議による報告書で示された南アルプスの環境保全措置について課題を協議した。難波喬司市長は高山植物について「地下水位の低下により影響が生じる可能性がある」と報告書とは異なる見解を述べ、JR東海に追加の調査や分析を求める意向を示した。 2023年12月にまとめられた国の報告書では、JRの調査結果に基づき、「(高山植物の)水分の供給経路は地下深部の地下水ではない」と結論付け、トンネル掘削に伴う地下深部の水位変化は高山植物に影響しないとした。
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多様な教育環境 整備加速 選択肢広げて個性尊重【検証 24年度 静岡県予算案㊤】
JR富士駅近くの住宅地にある適応支援教室「アルファー」。2月上旬、富士市在住の稲村翔太さん(17)は総合の授業に取り組んでいた。仲間と交わす会話に、思わず笑みがこぼれる。アルファーは発達障害などの診断を受けた富士、富士宮市の不登校の小中高生ら約100人を受け入れる民間の教室。稲村さんは小学2年から通っている。 「クラスに乱暴な子がいて、何かされるんじゃないかと小学校に行くのが怖くなった」。稲村さんは当時をそう振り返る。現在はアルファーが提携する通信制高校の2年生になり、勉強とアルバイトの両立に励む。教室は「接しやすい先生がいて、リラックスできる場所」に変わった。 不登校の子どもは全国的に
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リニア国有識者委の人選 「公正極めて重要」 川勝知事会見
川勝平太知事は14日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事に伴うJR東海の水資源、環境保全対策のチェックを目的に国土交通省が立ち上げる有識者委員会の委員について、「公正中立が極めて重要。特に座長においてはそうだ」との見解を示した。 どのような人選が望ましいかを記者に問われ、前奈良県知事の荒井正吾氏、自民党幹事長や運輸相を歴任した古賀誠氏、元総務相の増田寛也氏ら8人の学者や元政治家の具体名を列挙した。「専門性は言うまでもなく、国家的な見地からモニタリングできる方が望ましい。今までの座長とは違うレベルの人が求められるのではないか」とも述べた。 国交省の村田茂樹鉄道局長は7日の川勝知事
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バーチャルスクール開設 義務教育課2人増員 静岡県教委組織改編案
静岡県教委は13日、2024年度の事務局体制の見直し案を発表した。増加する不登校児童生徒の支援策として、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した「バーチャルスクール」の開設のため、義務教育課を2人増員し、33人体制とする。 専門性を持った教員が不足する小規模高校の指導充実を目的に、遠隔授業配信センターを設置するため、高校教育課を1人増やす。 新県立中央図書館の27年度後半の開館に向け、23年度に拡充した新図書館整備課にさらに1人加える。
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不登校でも学びを メタバースで支援 静岡県教委が24年度 授業視聴システム構築/アバターで交流空間も
静岡県教委は2024年度、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した不登校児童生徒の支援策に着手する方針を固めた。不登校の子どもが増加傾向にある中、フリースクールなど学校以外の施設にも通えていない小中学生に多様な教育の機会を提供する。24年度当初予算案に関連費用として約2千万円を計上する。1日までの関係者への取材で分かった。 不登校は全国同様、県内でも年々増加していて、社会課題として対応が求められている。県教委が特に問題と位置付けているのが、学校以外の学びの場にもつながっていない子どもの多さ。県内では不登校の小中学生のうち約3割が、フリースクール、市町が設置する教育支援センターのい
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教職員懲戒処分相次ぎ 静岡県教委が臨時校長会 初動対応マニュアル、年内共有へ
静岡県教委は31日、1月に6件の教職員懲戒処分が生じたことから、臨時校長会をオンラインで開いた。池上重弘教育長は、職場関係者からわいせつ事案の報告を受けていながら対応を怠った校長も処分したことを挙げ「極めて重大な事態。児童生徒の人権を守る責任者としての自覚を持ってほしい」と訓示した。わいせつ事案があった際の初動対応マニュアルを作成中で、年内に学校現場と共有する方針を明らかにした。 女子生徒2人にわいせつ行為をした県立高の実習助手は29日、免職処分となった。わいせつ行為の報告を文書で受けた校長は当時、確証が持てないうわさと認識し、事実確認や県教委への報告をしていなかった。池上教育長は「校長の
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静岡県教委、教諭ら6人を懲戒処分 わいせつの実習助手免職、事実確認怠った校長減給
静岡県教委は29日、教諭ら6人を懲戒処分にしたと発表した。このうち県立高で女子生徒2人にわいせつな行為を行った30代男性の実習助手を免職、教員から報告を受けていながら事実確認を怠った50代男性の校長を減給10分の1(2カ月)にした。 実習助手は2019年7月から12月までの間、勤務校の女子生徒にわいせつな行為をし、20年1月には別の女子生徒にもわいせつ行為を行った。聴取に対し「1人には恋愛感情を抱いていた。生徒へのわいせつ行為で懲戒免職となった事例を聞くたび、内心びくびくしていた」と話したという。 卒業生から情報提供を受けた教員が23年4月、校長に文書で報告した。だが校長は確証が持てない
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川勝知事、リニア開業目標認識「誤っていない」 JRの指摘に反論
川勝平太知事は29日の定例記者会見で、リニア中央新幹線事業に関し、JR東海から品川ー名古屋間の開業目標などについて知事の認識に誤りがあるとの指摘を受けたことに対し、「JRが公の場に出したデータを基に発言している。事実認識は誤っていない」との見解を述べた。 JRは、川勝知事に発言の正確性を求めるため24日に開いた記者会見で、知事が主張する「可能な区間からの部分開業」などを否定。知事の発言によって「誤解が広がり、困惑している」との受け止めを述べた。これに対し、川勝知事は会見で「JRの事業計画はつぶさに読んでいるので、知って申し上げている」と反論した。 JRが静岡工区の着手のめどが立たないこと
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赤と黒の獅子、迫力の舞 グランシップ静岡能、「石橋」など上演
グランシップ静岡能(県文化財団、静岡新聞社・静岡放送など主催)が27日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。現代の世相を反映してアレンジを加えた「石橋(しゃっきょう)赤黒」などが上演され、約600人の観客を幽玄の世界にいざなった。 「石橋」は、浄土に架かる石橋にたどり着いた平安時代の僧侶寂昭の前に、霊獣である獅子が現れて吉兆を表す物語。本来は赤と白の親子の獅子だが、今回の演目では対立を象徴する赤と黒の獅子が登場した。獅子の豪快さと穏やかさを織り交ぜた舞で、相対する感情と互いの存在を認め合う寛容さを表現した。 新型コロナウイルス禍による恐怖や人々の対立が生まれた時代を能楽として後世に
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ネット依存判定 受検低調 子ども指導 システム利用を 静岡県教委 教員らに呼びかけ
インターネット利用の低年齢化が進む中、県教委が提供しているインターネット依存度判定システムの利用が低調だ。2022年度に利用した県内の児童生徒は全体の1割に満たなかった。県教委は学校や家庭でのシステムの利用を呼びかけていて、「判定結果を生かして児童生徒の指導や家庭のネット使用のルール作りを進めてほしい」としている。 同システムは子どものネット依存に対する懸念の高まりを背景に、県教委が手軽に自身のネット利用をチェックしてもらおうと21年度に運用を開始した。県教委のウェブサイトから誰でも受検できる。約50問の設問に答えると、ネットの使い方の再考が必要な「中リスク」や、早急な改善が必要とされる「
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静岡県内公立高校、合格発表は「ウェブのみ」に 掲示板取り止め
春の風物詩が見られなくなる―。3月の県内公立高入試の合格発表について、県教委が各校での合格者番号一覧の掲示を取りやめ、ウェブサイトのみにすることが17日、分かった。新型コロナウイルス禍で人の密集を避けるため、県教委は2021年3月の合格発表時から校内掲示に加え、ウェブを併用してきた。 今年の合格発表は3月14日正午。今年は中学を介さず、結果を確認した受験生は各高校に合格通知書を直接受け取りに行く。学校周辺の混雑や交通トラブルを防ぐ目的があり、本県以外でもウェブのみの公表に切り替えた地域があるという。 高校教育課の担当者は「掲示板の前で合格を喜び合う生徒の姿が見られなくなるのは寂しいが、安
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子どものネット利用、年代上がるほど依存リスク増 静岡県教委、判定システム 暴力など深刻な影響も
静岡県教委がまとめた児童生徒の2022年度インターネット依存度判定システムの結果によると、小学生、中学生、高校生と年代が上がるにつれてネットの依存リスクが高まる傾向が明らかになった。「朝起きることができない」「学校成績の低下」など影響が深刻なケースもあり、県教委は子どものネット利用に対する点検を各家庭に呼びかけている。 同システムは、子どものネット依存に対する懸念の高まりを背景に、県教委が手軽に自身のネット利用状況をチェックできるようにと21年度に運用を始めた。県教委のウェブサイトから約50問の設問に答える形式。「リスクなし」、ネットの使い方の再考を必要とする「中リスク」、早急な改善を必
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静岡県内受験シーズン幕開け 公立高中等部、私立中で入試
静岡県内の公立高中等部と私立中で6日、2024年度の入学者選抜試験が始まった。新型コロナウイルス感染症の5類移行後初の受験シーズンに入り、3月まで高校や大学の入試が続く。今季の県内はインフルエンザの警報が出ていて、受験生は健康管理に万全を期して試験に臨む。 静岡県教委などによると、公立高中等部3校の受験倍率は清水南1・48倍(受験者数155人)、浜松西2・68倍(同375人)、沼津市立1・38倍(同110人)。初日は総合適性検査と作文を行い、7日に面接を実施した。結果は17日に郵送で通知する。県私学協会によると、県内の私立中は全27校のうち、26校の入試が6日に集中した。 静岡市清水区の
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静岡県内私立中学 27校に2179人志願 6日から入試
静岡県私学協会は4日、静岡県内私立中の2024年度入試の志願状況を発表した。同日時点で全27校の募集定員2066人に対し、2179人の志願があった。 一部の学校は願書受け付け中のため確定数ではない。複数の試験日に志願している場合があり、重複分を含む。 入試は西遠女子学園を除く26校が6日から実施し、2月中旬までに全ての試験が行われる。各校の志願状況の最新情報は、静岡県私学協会のウェブサイトに掲載している。1月6、7日は公立高中等部(清水南、浜松西、沼津市立)も入学者選抜を行う。
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高校生の留学支援拡充 「探究活動」重視の人材育成へ 静岡県教委など24年度新事業
静岡県教委などは2024年度から、県内高校生の海外留学支援を拡充する。このほど、産学官連携組織「ふじのくにグローバル人材育成事業運営協議会」を発足させた。新型コロナウイルスによる行動制限が緩和された中で海外留学の意欲を高めてもらおうと、県教委が力を入れる「探究活動」を伴う留学プログラムを提供し、国際的な視野を持って地域課題の解決を担う人材育成を目指す。 県教委をはじめ、県国際交流協会、県経営者協会、ふじのくに地域・大学コンソーシアムなどが同協議会を立ち上げた。県教委の秋野薫教育政策課長は、海外展開する県内企業の多さを例に挙げ「外国との関わりが当たり前の時代になっている。進学や就職を見据え、
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全国体力テスト 静岡県小5女子、中2男女が最低更新 コロナ期間の体力減戻らず
スポーツ庁が全国の小5と中2を対象に実施した2023年度全国体力テストについて、静岡県教委は22日、静岡県内公立学校分の結果を公表した。体力合計点の平均は小5女子と中2男女が2008年度の調査開始以来最低を更新した。新型コロナウイルス感染症は5類に移行されたが、休校や行動制限があったコロナ期間中に低下した体力が戻っていない状況が浮き彫りになった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 全国 コロナ前水準届かず 運動機会がコロナ禍前の水準に戻ったことで、体力合計点はおおよそ下げ止まりの傾向を示したが、21年度からの低調は続いた。中2男女で全国平均を上回った一方、小5男女で全国平
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静岡人インタビュー「この人」 連合静岡の事務局長に就任した 今泉竜さん(浜松市中区)
10月の連合静岡定期大会で事務局長に選出された。ヤマハマリン(現ヤマハ発動機)労働組合副委員長、ヤマハ発動機労働組合副中央執行委員長などを歴任。浜松市天竜区二俣町出身。47歳。 -抱負を。 「県内企業のうち、8割以上の企業は労働組合を持たない。一つの会社に長年いると、その組織の論理で考えが凝り固まってしまいがちだが、組合の活動で多様な価値観に触れることができた。経験を生かし、組合に入っていない人も含め、働く仲間を守るために汗をかきたい」 -連合静岡の課題は。 「現在約20万の組合員が加盟しているが、昔と比べて組織率が低下している。力を発揮するためには組織を大きくする必要がある。今の政
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記者コラム「清流」 「第三者の目」の重要性
教室にスマートフォンを設置し、水泳の授業を終えて着替える女子児童を盗撮したとして先月、小学校の男性教諭(25)が免職の懲戒処分を受けた。女子児童がスマホを発見し、動画を確認してデータ消去させた。 元教諭は学校の聴取に「故意ではなく録画が作動した」と涙ながらに主張。学校と地元教育委員会は説明を信じ、保護者から「盗撮について警察に相談している」と連絡が入るまで、県教委と警察に報告を上げていなかったという。元教諭は一転、警察の聴取で盗撮を認めた。 「同僚を信じたい」という教員側の気持ちもあっただろう。だが、もし保護者が警察に直接相談していなければ、今も元教諭は教壇に立っていたかもしれない。今回
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高校生留学支援 国の助成事業に 静岡県教委など産学官連携組織
静岡県教委などが参画する産学官連携組織による高校生海外留学支援事業がこのほど、文部科学省の助成事業に採択された。採択状授与式が18日、県庁で行われ、池上重弘教育長が文科省の担当者から採択状を受け取った。 文科省の「トビタテ!留学JAPAN新・日本代表プログラム」の拠点形成支援事業として2023年度、全国で3件が選ばれた。本県は、県教委や県国際交流協会、県経営者協会、ふじのくに地域・大学コンソーシアムなどで構成する「ふじのくにグローバル人材育成事業運営協議会」を立ち上げ、探究活動を伴う高校生の海外留学プログラムを提供する計画。文科省の助成は25年度までの3年間で、助成金と県教委の基金から留学
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ヴァンジ美術館 1月末譲渡へ 委員会関連議案「可決すべき」
静岡県議会文化観光委員会は14日、2021年10月に運営法人から県が無償譲渡の申し出を受けた旧ヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町、閉館)について、跡地の取得を前提に関連経費を計上した23年度一般会計補正予算案を全会一致で「可決すべき」と決めた。同美術館は24年1月末に県に無償譲渡される見通しになった。 県は同美術館跡地の利活用計画の策定や、施設維持管理の費用1100万円を補正予算案に盛り込んだ。県側は委員会で、24年度に施設改修や施設活用のモデル事業を実施後、25年度以降に施設の本格運営を開始する予定を示した。 横山雅機スポーツ・文化観光部理事は「民間活力導入など事業手法によっては(運営開始
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知事「国の専門家会議、問題を明確化」 環境報告書は「課題残る」 定例会見で見解【大井川とリニア】
川勝平太知事は13日の定例記者会見で、国土交通省専門家会議が7日公表したリニア中央新幹線トンネル工事に伴う南アルプスの環境保全に関する報告書について、県が示した課題が十分に議論されていないとする一方で、「JR東海との対話再開の出発点となる素地ができた。問題点を明確にしたのが会議の最大の成果」と見解を述べた。 沢の水生生物に対する追加調査や工事前の影響予測などの課題が残っていると改めて主張しつつ、「環境保全上の懸念が科学的にも客観性があると認められた。不十分な点は県有識者会議の専門部会でJRと詰めていく」と述べた。JRに対しては「課題を一つ一つつぶしていくのが義務」とくぎを刺した。 国専門
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立民・泉代表「自ら真実語るべき」 静岡県内で演説会 パー券問題巡り、改めて辞任要求
立憲民主党の泉健太代表は9日、JR静岡駅南口で演説会を行い、自民党派閥の政治資金パーティー券問題を巡り、パーティー券の販売ノルマを超えた売り上げの還流を受けたとされる松野博一官房長官の名前を挙げ、「自分が何をしているか分かっているはず。自ら真実を語るべき」と述べ、改めて辞任を求めた。演説後の記者団の取材に、安倍派の塩谷立座長(衆院比例東海)ら幹部に対しても「違法行為が分かれば議員から身を引いていただく」と述べた。 自民幹部や政権中枢に広がりを見せる疑惑に対し「(政治資金収支報告書への不記載を)何年も、多額に、組織的にやっていたとしたら間違いなく違法」と厳しく批判した。政治資金規正法について
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障害者サッカー普及に尽力 瀬戸脇さん(静岡) AFC賞
NPO法人静岡FIDサッカー連盟理事長の瀬戸脇正勝さん(66)=静岡市葵区=が、障害者サッカーの普及や障害への理解促進に尽力したとして、アジアサッカー連盟(AFC)のスペシャルグラスルーツアワード2023を受賞した。瀬戸脇さんがこのほど、ブラインドサッカー(視覚障害)チームの選手と共に県庁に出野勉副知事を訪ね、受賞の喜びを語った。 同賞は、誰もがサッカーを身近に楽しめる環境の提供に取り組んでいる人や団体が対象で、瀬戸脇さんは個人で1人だけ選ばれた。県内の特別支援学校の教壇に長年立ってきた瀬戸脇さんは、アンプティサッカー(切断障害)やブラインドサッカー、デフフットボール(聴覚障害)などパラフッ
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家康好物の天ぷらコンテスト 静岡の2店がグランプリ 真鯛の包み揚げ、葵の家紋パスタ 来年3月まで提供
静岡県は、徳川家康の好物だったとされる天ぷらの各店のオリジナルメニューを募集した「家康のてんぷらコンテスト」の表彰式を静岡市内で開いた。「元祖」部門で食彩工房ムッシュMOIZUMI(同市葵区)、「令和版」部門で大野木荘(同)のメニューがグランプリに選ばれた。 MOIZUMIの「家康のみらい 真鯛(まだい)のカダイフ包み揚げ」は、鯛の切り身の中に梅干しの果肉とレンコンを入れた料理。「家康が世界統一を成し遂げていたら」と考え、トルコなどがルーツの細麺状の生地「カダイフ」で包んだ。 大野木荘の「『葵の家紋』パスタ」は、ワサビと発酵茶を使用した香りが特徴。ワサビの葉を天ぷらにして盛り付け、葵の御
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パラスポーツ情報センター開設 コンシェルジュ常駐、相談強化 静岡に県障害者協会
静岡県障害者スポーツ協会は30日、障害者スポーツに関する情報を一元化した拠点施設「ふじのくにパラスポーツ情報センター」を静岡市葵区の県総合社会福祉会館に開設した。障害者らの相談に応じたり、スポーツを楽しむための幅広い情報を提供したりするパラスポーツコンシェルジュを配置し、県内のパラスポーツの裾野拡大を目指す。 東京パラリンピックのレガシー(遺産)継承や、スポーツを通じた共生社会の実現を目指して、同協会や県などは今年8月、全国初の官民連携組織「ふじのくにパラスポーツ推進コンソーシアム」を設立し、障害者スポーツの振興に取り組む態勢づくりを進めている。 障害者スポーツに関する相談窓口はこれま
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静岡空港に台湾チャーター便 来年1~3月、3年11カ月ぶり運航
静岡県は21日、静岡空港(牧之原市)と台湾・高雄を結ぶチャーター便が、2024年1月19日から3月29日まで週3往復運航されることが決まったと発表した。台湾路線の運航は、台北との定期便が新型コロナウイルスの影響で20年3月に欠航して以来3年11カ月ぶり。 航空会社はチャイナエアライン。期間中は水、金、日曜の計31往復を運航する。台湾側の旅行会社がチャーターしたため、基本はインバウンド(訪日客)向けになるという。高雄からのチャーター便は15年12月以来。 コロナ禍前の国際線の定期便は韓国、中国、台湾の運航があり、韓国・ソウル線は3月、中国・上海線は9月に再開した。空港振興課の担当者は「コロ
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ネット依存度判定、高校生半数「リスクあり」 静岡県内、小学生は「ゲーム」、中高生は「動画」
静岡県教委は20日までに、静岡県内の児童生徒約1万6千人が受検したインターネット依存度判定システムの2022年度の結果を公表した。「リスクなし」「中リスク」「高リスク」の3段階で判定され、高校では半数の生徒が中リスク、または高リスクと判定された。ネットの用途をみると、小学生は「ゲーム」が最も多く、中高生は「動画」「音楽」「コミュニケーション(SNSなど)」が多い傾向が浮き彫りになった。 社会教育課によると、同判定システムは希望した学校ごと1万6164人が利用した。高校では2563人が受検し、ネットの使い方の再考を必要とする「中リスク」と判定されたのは47・2%、早急な改善を必要とする「高
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静岡県、誘客「案内役」に沼津出身・磯村勇斗さん 若年層へ歴史文化の魅力発信
静岡県は県内各地の歴史文化や食の魅力を伝える誘客プロモーションを強化し、ナビゲーター役に沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(31)を起用した。磯村さんが名所旧跡などを訪ね歩く動画は、特設ウェブサイトやユーチューブの県公式アカウントに加え、11月から県外主要駅でも放映を始めた。県は特に若年層への発信に期待をかける。 終盤を迎えたNHK大河ドラマ「どうする家康」に合わせ、一層の観光誘客を狙う。県内の歴史文化に触れる旅行を「れきしず」と名付け、プロモーションの前面に出した。 磯村さんは映画やドラマで活躍するほか、インスタグラムで約80万人のフォロワーを抱える。その訴求力に期待して今回起用した。10月
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ガストロノミーツーリズム 静岡県、食文化の旅を官民で推進
静岡県は旅先の食文化を楽しむ「ガストロノミーツーリズム」の推進を目的に、料理人、生産者、観光事業者ら関係者のネットワーク構築に向けた官民連携組織「ガストロノミーツーリズムフォーラム」を10月に立ち上げた。国内旅行者や回復傾向にあるインバウンド(訪日客)を呼び込むため、県内の豊富な食にスポットを当てた旅行商品の開発を後押しする。 ガストロノミーツーリズムは、その土地の風土から生まれた食材や伝統、歴史によって育まれた食を味わい、食文化に触れることを目的とした旅行。全国トップクラスの多彩さを誇る「食材の王国」(県観光政策課)として本県の優位性を生かした観光振興を図るため、2022年度から準備を
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家康ゆかり、静岡愛♡たっぷり 久能山東照宮で本山茶ジャム販売
静岡市葵区の「コンフィチュール工房ロサ・マリー」はこのほど、家康が愛飲していたとされる本山茶を使った新商品「駿府のお茶ジャム」を同市駿河区の久能山東照宮で販売した。家康ゆかりの地で、興味を持った観光客らが買い求めた。 同店はこれまで県の天然記念物に指定されている駿府城公園の「家康公手植えのミカン」を使用したマーマレードなどを開発。今回は家康にちなみ、県内の茶産地で最も古い歴史を持つ安倍川・藁科川上流域で栽培される本山茶をジャムに仕立てた。爽やかな香りと渋み、鮮やかな緑色を生かし、パンやヨーグルトにも合うという。 同店の望月佐朋子代表は初日販売の場所に東照宮を選び、家康ミカンのマーマレード
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EV、電子決済 すでに浸透 先端技術の近未来都市【浙江点描 省都杭州の今㊥】
スタイリッシュな中国メーカーの車が行き交う浙江省杭州市街。日本ではなじみ深い軽乗用車のタイプは見当たらない。電気自動車(EV)の世界販売台数トップの米テスラの高級車は、目の前を何台も横切っていった。 静岡県の3倍以上に当たる約1200万人の人口を抱える杭州市。国外メーカーの高級車に加え、同市に拠点を置く「吉利汽車(GEELY)」やテスラに次ぐEV世界販売シェアを誇る「比亜迪(BYD)」など国内メーカーの車が数多く走る。その近代的なデザインに思わず目を奪われた。 現地の中国人に「青ナンバーを付けているのはガソリン車、緑ナンバーはEV」と教わった。街行くナンバーを見た限り、EVは3割程度。中
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私立高の生徒募集計画発表 静岡県内2024年度入試 定員1万1640人【一覧表PDFあり】
静岡県私学協会は1日、県内私立高の2024年度の生徒募集計画を発表した。全日制39校は23年度から募集定員を変更せず、定員の合計は1万1640人。 ⇒静岡県内私立高の生徒募集計画(PDFファイル ダウンロード) 沼津中央と飛龍は通信制を新設し、それぞれ3学年で240人、120人を募集する。中高一貫校の不二聖心女子学院、静岡雙葉、静岡聖光学院は内部進学者のみで募集はしない。 ウェブによる出願期間は1月17~25日。願書の受け付けは30、31日。筆記試験や面接は2月6、7日、合格発表は16日。 再募集はA日程のウェブ出願期間が2月16~20日。願書の受け付けは20、21日
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公立高の生徒募集計画発表 静岡県内2024年度入試 全日制1万8010人、前年度比920人減【一覧表PDFあり】
静岡県教委は1日、県内公立高の2024年度の生徒募集計画を発表した。全日制の募集定員は451学級、1万8010人。中学の卒業予定者の減少を見込み、定員は23年度より23学級、920人の大幅減とした。定員は10年連続で減少し、生徒数の減少が始まった1989年度以降の最低を更新した。 ⇒静岡県内公立高の生徒募集計画(PDFファイル ダウンロード) 23年度の6学級、260人減と比べ、さらなる定員減を計画した。全日制で学級数を減らすのは熱海、伊豆総合、裾野、沼津城北、吉原、富士東、富士宮東、駿河総合、静岡農、島田、島田商、川根、榛原、掛川工、袋井、袋井商、磐田北、磐田西、浜松江
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アジア大会開会式 影響色濃く 習氏“凱旋”で観衆は熱狂【浙江点描 省都杭州の今㊤】
静岡県との友好都市提携40年が経過した中国・浙江省。同省の省都杭州市で9~10月に開かれたアジア競技大会を取材するため、現地に3週間滞在した。競技取材の合間に足を運んだ街の様子を紹介する。 「富強」「民主」「自由」「平等」「法治」「愛国」-。杭州市の競技場周辺を巡ると、歩道の至る所に掲げられた中国政府の理念が目に飛び込んでくる。街を走る路線バスには、経済格差の解消を図る「共同富裕」の標語が誇示するように記されていた。 杭州の街には20階建て以上の高層ビルやマンションが立ち並び、そこかしこで新たな建設が進む。建国記念日に当たる国慶節(10月1日)に合わせた大型連休中、市民でにぎわう市街の広
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田代ダム具体案提示 渇水期には発電停止も JRと東電【大井川とリニア】
リニア中央新幹線トンネル工事湧水の静岡県外流出対策「田代ダム取水抑制案」について、JR東海は25日、田代ダム(静岡市葵区)を管理する東京電力リニューアブルパワー(東電RP)と協議した具体的な実施案を明らかにした。大井川流域市町の関係者が懸念する渇水期の冬場について、取水抑制の影響で東電RPが発電所を安定運転するための流量を確保できない場合、大井川からの取水を止めて発電所を停止するとの方針を盛り込んだ。 JRが6月から東電RPと協議を進めてきた田代ダム案は大筋でまとまった。JRは9月下旬~10月上旬、県や大井川流域市町、利水団体に具体的な案を個別説明して回った。これまで関係者の間には、雨が
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今夏の観光施設客5.1%増 静岡県内、猛暑と台風で伸び悩む
静岡県は24日までに、静岡県内主要観光施設の夏季期間(7、8月)の入り込み状況を2022年同期比5・1%増の433万7847人だったと発表した。増加要因に新型コロナウイルス感染症の5類移行を挙げた一方で、連日の猛暑や台風の影響で外出を控える傾向があり伸び悩んだと分析した。 42施設を対象に調査した。コロナ禍前の19年同期比は85・6%にとどまった。22年比の入り込み客で最も増加率が高かったのは掛川城(来場者数2・1万人)で178・4%増。続いて、44・5%増の富士山世界遺産センター(同2・9万人)、39・9%増の森町体験の里アクティ森(同2・1万人)、35・6%増の日本平夢テラス(同7・
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国交省のリニア開業試算「お粗末」 川勝知事、会見で痛烈批判
川勝平太知事は23日の定例記者会見で、リニア中央新幹線の開業後、東海道新幹線の静岡県内駅への停車回数を増やせるとした国土交通省の試算について、あくまで仮定に基づいた調査結果だと強調し、「内容がお粗末。10カ月かけてやったことにあきれている」と痛烈に批判した。 国交省は20日、リニアが品川―大阪間で全線開業した場合、東海道新幹線の県内6駅(熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松)に停車する列車本数を現状の約1・5倍に増やせる可能性があり、10年間で1679億円の経済効果が生まれるとの調査結果を公表した。川勝知事は「1・5倍すれば(6駅の各停車本数は)どれくらいになるか。この計算は小学生でもでき
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中国の交通事情 競技場取材行き帰りに驚きの光景【記者コラム 杭州小話】
車道と仕切られた道をバイクと自転車の列が平然と通り過ぎていく。日本では見慣れない光景に、思わずカメラのシャッターを切った。 バイクに乗った若い男性に聞くと、この道は「自転車専用道」だという。「25キロ以下で走る電動バイクは中国の法律上は自転車。バイクの多くは電動です」と笑いながら教えてくれた。排ガスや騒音も確かに気にならない。 各競技場での取材の行き帰りは、シャトルバスで片道1時間以上かかる場合が多い。道中ではクラクションを鳴らし、鳴らされることもしばしば。道路の広さや交通量の多さもさることながら、危険を回避する運転手の技術にはいつも驚かされる。 今のところ、事故現場を見たのは1度だけ
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なでしこ決勝進出 中国に4―3 杭州アジア大会・女子サッカー
杭州アジア大会第11日の3日、サッカー女子準決勝で2連覇を目指す日本は中国に4-3で競り勝ち、5大会連続で決勝に進んだ。もう1試合は2大会ぶりの優勝を狙う北朝鮮がウズベキスタンに8-0で大勝。両チームは6日の決勝で顔を合わせる。 ▽女子準決勝 日本 4(4―1 0―2)3 中国 ▽得点者【日】中嶋、谷川、千葉、古賀【中】汪琳琳、張琳艶、楊莉娜 少ない好機 確実に加点 【杭州=静岡新聞社臨時支局・大沼雄大】地元中国の攻撃を受ける時間が長く続いた試合で、日本の決定力が光った。日本は前半、少ないチャンスで4点を仕留め、相手の猛追を1点差でしのぎきった。 スタンドはほぼ中国サポーターで埋ま
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14億人率いる国家主席 アジア大会開会式で歓声【記者コラム 杭州小話】
習近平国家主席が観客の声に手を上げて応えながら登場すると、ひときわ大きな歓声がこだました。アジア大会開会式の最中、会場となったスタジアムの大型スクリーンには、何度もその姿が映し出された。 歓声がとりわけ大きくなった場面はほかにも。地元中国はもちろん、香港、マカオ、台湾の選手団入場で盛り上がりは一層増した。中国国旗の小旗を振る観客は熱狂していた。 さまざまな地域とのあつれきを抱える中国。スタッフの若い中国人女性に尋ねると、「彼(習氏)のことは大好きです」と無邪気に答えた。違和感を覚えるとともに、14億人をけん引する最高指導者の影響力に触れ、体が震えた気がした。 2時間の式典は盛況のまま幕
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自転車伊豆拠点、成果の兆し トラック11種目中10でV 杭州アジア大会
【杭州=本社臨時支局・大沼雄大】東京五輪を契機に、サイクルスポーツセンター(伊豆市)に日本自転車競技連盟の強化拠点「HPC(ハイパフォーマンスセンター)」が整備されたトラック種目。中国・杭州アジア大会では出場11種目のうち、男女合わせて10種目を制した。東京五輪では「金」ゼロに終わったが、HPCが「至上命令」と位置づける来年パリ五輪での金メダルに向け、国際大会で成果が見え始めている。 英国グラスゴーで8月に行われたトラックの世界選手権。2018年から三島市に住み、HPCで練習を積んできた窪木一茂選手(34)=ブリヂストン=が男子スクラッチで2年連続の銀メダルを手にした。アジア大会でも男子
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チームブリヂストン 自転車男子団体追い抜き「金」 悲願パリへ 弾みのV 杭州アジア大会
【杭州=本社臨時支局・大沼雄大】三島市を拠点に活動する自転車競技の「チームブリヂストンサイクリング」。トラック種目を中心に五輪出場を目指して埼玉県から移転し、5年がたつ。「団体追い抜きで世界と戦う」-。27日に中国・杭州アジア大会を制した男子チームが見据えるのは、来年パリ五輪での悲願成就だ。 三島で鍛えた健脚に手応え 東京五輪を契機に、日本自転車競技連盟は伊豆市のサイクルスポーツセンターにトラック種目の強化拠点「ハイ・パフォーマンス・センター(HPC)」を整備。ブリヂストンも五輪会場の伊豆ベロドロームでの強化に本腰を入れるため、2018年に三島市に拠点を新設した。メンバーは同市に住みながら
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バレーボール男子「銅」 2大会ぶりメダル 杭州アジア大会
杭州アジア大会第4日の26日、バレーボール男子は3-1でカタールとの3位決定戦に競り勝ち銅メダル。先発出場した難波尭弘(東レ)は10得点した。 ▽男子3位決定戦 日本 3(37―35 25―22 23―25 25―23)1 カタール 難波(東レ)速攻さえ10点 中国との準決勝に敗れ、「負けたまま帰れない」と臨んだ3位決定戦。日本は大接戦の第1セットを取りきって主導権をつかみ、2大会ぶりのメダルにつなげた。主将柳田は「誰が出ても質の高いプレーをしてくれる。一人一人がスキルを出せた」とチームの成長を素直に喜んだ。 正念場はいきなり訪れた。22-19で迎えた第1セット終盤、得点源の柳田が足首を
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プロウインドサーファー 野口さん(相良高1年) 世界3位 精神鍛え
御前崎市のプロウインドサーファーで相良高1年の野口颯[りゅう]さん(16)が、7月にスペインで行われたウインドサーフィンのワールドカップU17クラスで3位に輝いた。11日、県庁に池上重弘教育長を表敬訪問し、成績報告とともに「世界チャンピオンを目指したい」と意気込みを語った。 昨年の同大会では1回戦敗退だった。反省を基にメンタル面を強化しようと「技を失敗したら腕立て100回」などと自分にプレッシャーをかけ、普段の練習に取り組んだという。今大会では「メンタルが強くなり、難しい技を全部決めることができた」と振り返った。本番は御前崎の練習場所と反対の風向きだったが「うまく対応できた」と自身の成長を喜
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「ヤナギダー」黄色い声援 ピンバッジの交換に平野笑顔 アジア大会、国境越える人気選手【記者コラム 杭州小話】
男子バレーボールの試合会場。観客席の中国人とみられる女性グループから「ヤナギダー」と黄色い声援が飛んだ。 熱視線の先には日本チームの主将を務める柳田将洋選手。試合後に感想を尋ねると「国境を越えてつながる強さがスポーツにはある。それは僕らのプレー一つに懸かっている」と、31歳のベテランらしい答えが返ってきた。 中国で注目の卓球会場では、平野美宇選手(沼津市出身)が海外メディアの質問に応じていた。平野選手のIDカードのストラップには、スポンサー契約を結んだサンリオのキャラクターピンバッジがずらり。取材陣からバッジの交換を求められ、笑顔で快く応じる姿に、人気の理由の一端がうかがえた。 (静
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杭州アジア大会 バレー男子 1次リーグ全勝突破
杭州アジア大会の開幕前に実施の競技でバレーボール男子は21日、1次リーグ最終戦でフィリピンを3-0で下し3戦全てストレート勝ち。F組1位で決勝トーナメントに進出した。県勢は難波尭弘(東レ)が先発出場し速攻を着実に決めて4得点した。ローイングの大塚圭宏(NTT東日本、沼津工高出)は男子フォアの敗者復活戦で3着に入り決勝に進んだ。 バレーボール ▽男子1次リーグF組 日本 3勝 3(25―19 25―14 25―23)0 フィリピン 1勝2敗 フィリピンに3―0 1位で決勝T 主将・柳田「若手成長著しい」 【杭州=本社臨時支局・大沼雄大】フィリピンとの1次リーグ最終戦をストレート勝利で締めく
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不登校の小中学生増加 静岡県教委が協議会、多様な教育選択可能に
静岡県内で不登校の小中学生が増え続ける中、県教委がフリースクールとの連携強化に乗り出した。学校に行きづらい児童生徒の受け皿としての役割が大きくなっていることを踏まえ、このほど県内の関係団体と共に協議会を立ち上げた。学校以外の施設にも通っていない不登校の子どもたちは多く、多様な教育の機会を選択できるようにするためネットワーク構築を急ぐ。 県教委義務教育課によると、年間30日以上欠席した不登校の児童生徒数は毎年過去最多を更新している。直近の統計がある21年度は県内公立の小学校2642人、中学5388人の計8030人。16年度の4606人から7割以上増えた。不登校割合はそれぞれ1・46%(全国
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杭州アジア大会 連続メダル照準、ベテラン大塚(沼津工高出)チームけん引 ローイング男子フォア 敗者復活戦へ
【杭州=静岡新聞社臨時支局・大沼雄大】30歳を迎え、ベテランの域に入った大塚(NTT東日本、沼津工高出)が男子チームを引っ張り、今大会初レースに臨んだ。来年の最終予選で「競技人生の集大成」と位置づけるパリ五輪の出場権を獲得するためにも「いい流れをつくるきっかけにしたい」と、2大会連続メダルを目標に掲げる。 前回の2018年ジャカルタ大会では、男子かじなしペアで銅メダルを手にした。だが3年後の東京五輪出場はかなわず、今年はNTT東日本に入社以来続いていた男子エイトの全日本選手権連覇が「7」で途切れた。悔しい経験を重ねても「1年ずつ、挑戦する気持ちでやりたい」と、五輪への思いは消えていない。
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2022年度の静岡県内観光客、3年ぶり1億人超 コロナ前の8割超まで回復
2022年度の静岡県内の観光・宿泊施設などの集客数に当たる観光交流客数は1億2482万人で、前年度比29・9%増加したことが6日までの県の調査で分かった。新型コロナウイルス禍前の19年度と比べると84・8%まで回復し、3年ぶりに1億人を超えた。 新型コロナの緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の適用がなかったことや、観光促進キャンペーンの実施が回復を後押しした。観光庁の19年調査では県内の外国人宿泊者のうち中国人が7割を占めていて、県観光政策課は「22年度は中国からの団体旅行が解禁されていなかったので、影響が大きかった」と19年度の実績に届かなかった理由を分析。ただ、観光客全体の入り込みはお
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防災分野の交流期待 フィリピン総領事 川勝知事を表敬
5月に駐名古屋フィリピン総領事に着任したロイ・バサーニェズ・エクラエラ氏が8月31日、就任あいさつのため静岡県庁に川勝平太知事を訪ね、防災分野などでの交流促進に期待を寄せた。 エクラエラ総領事は「防災の先進県と聞いている。フィリピンも地震や台風に見舞われる地域なので、防災面でも協力したい」と求めた。川勝知事は、多くの外国人が暮らす本県の特徴を紹介し「災害時には国や性別に関係なく公共サービスを提供したい」と応じた。 エクラエラ総領事は静岡空港から就航先を経由するフィリピンとの往来や、本県の海産物やサイクルスポーツを活用した地域振興にも興味を示した。
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野党連携の違いアピール 国民代表選 静岡で2氏会見
国民民主党代表選に立候補した玉木雄一郎代表と前原誠司代表代行は30日、全国行脚の一環として、JR静岡駅付近で共同記者会見と街頭演説を行い、両氏が野党連携に対する姿勢の違いを強調した。 会見で玉木氏は二大政党制による政権交代は現実的ではないと主張した。次期衆院選に向けては「今は地力をつけて、いつか新しい連立政権の一角を担うことができるように、まずは候補者擁立が必要」と指摘した。同党で県内唯一の衆院議員の田中健県連会長(比例東海)の他に「もう1人は県内から擁立したい」と意欲を示した。全国的な候補者不足に対して、空白区で地方議員やボランティアの活動量を増やし、露出を高めて党勢拡大を図ることが重要
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静岡県外出身大学生の県内就職促進 産学官で就業体験授業 来春開始目指す
静岡県は学生の県内就職促進に向け、大学1、2年生をターゲットにしたキャリア教育プログラムの構築を模索している。8月に産学官でつくる検討会議を立ち上げ、2024年春のプログラム実施に向けて話し合いを始めた。産業界で働き手の確保が急務となる中、県外出身の学生にも県内の企業に就職してもらえるよう、人材流出対策に知恵を絞る。 県大学課によると、22年3月の県内大学卒業の就職者のうち、そのまま県内で就職したのは58・7%。県内出身者に限ると約3200人、84・2%に上る一方、県外出身者でみると約2千人、8割が県外へ就職した。県外出身学生の県内就職率の低さは課題で、同課は「改善の余地がある」と指摘する
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障害者アート展示の輪 静岡県の貸し出し事業 企業の活用増
障害者の絵画作品を有料で貸し出し、作者を支援する静岡県の事業「まちじゅうアート」が2019年度の開始以来、レンタル数を毎年伸ばしている。企業からのレンタル申し込みが増えていて、CSR(企業の社会的責任)の実現につながる点だけでなく、芸術性そのものの評価が利用の広がりを生んでいる。 静岡市葵区の中心街にある三井住友信託銀行静岡支店。店内に足を踏み入れると、大胆な色使いが特徴的な絵画がフロアの壁にずらりと並んでいた。7月初旬から8月初旬まで1カ月間、動物などをモチーフに障害者が描いた作品18点が飾られた。作品と作者を紹介するパネルのそばには、同支店の従業員の推薦文が添えられた。窓口で順番を待つ
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帰省ラッシュ本格化 静岡県内の高速渋滞 新幹線乗車率100%超
新型コロナウイルス感染症の5類移行後初めてのお盆休みを古里などで過ごす人たちの帰省ラッシュが11日本格化し、高速道路や新幹線が混雑した。JR静岡駅発の新幹線乗車率は100%を超え、高速道路では事故などの影響もあり断続的に渋滞が発生した。 静岡県警交通管制センターによると、午前9時台に東名下り日本坂パーキングエリア─吉田インターチェンジ(IC)間で最大13・6キロの渋滞が発生。新東名下り島田金谷IC─森掛川IC間では事故の影響で最大13・5キロまで車列が延びた。 JR東海静岡支社によると、静岡駅発の新幹線「ひかり」の自由席乗車率は午前中に下りが最大120%、上りが同100%。富士山静岡空港
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中山氏 静岡県議続ける意向 無免許運転問題受け会見、謝罪
中山氏は「政治への不信感を抱かせた。自らの軽率さを心の底から恥じ、公人としての自覚と順法精神の低さを深く反省する」と陳謝した。議員辞職をしない理由について「期待を裏切ったまま辞めることで責任を取るよりは、一層仕事にまい進することで罪を償いたい」と説明した。 8月1日に失効に気付き、2日に車を運転して免許センターへ向かったことについて「免許失効から3カ月間は乗っても大丈夫だと勘違いしていた」と釈明。一方で、立て込んだ仕事を理由に4日に運転したことは「順法意識の低さ」と述べた。免許は5月16日までで失効していたが、8月1日に自覚するまで日常的に運転していたという。 4月の県議選で戦後最年少の
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外部人材「スクール・サポート・スタッフ」 教員の勤務時間削減に効果 各校に1人配置
静岡県教委が教員の長時間労働の改善を目的に、全公立小中学校に配置している外部人材「スクール・サポート・スタッフ」が成果を上げている。各校に1人を配置するようになった2018年度より前と比べ、22年度には教員1人当たりの勤務時間を週3時間以上削減した。ただ、教員の時間外勤務は依然として課題で、学校現場からはさらなる拡充を求める声も上がる。 スクール・サポート・スタッフは子どもの指導は直接できないものの、間接的に教員を支援する。主に授業で使用する教材の印刷、データ入力、小テストの採点補助、校内掲示物や花壇の整備などを担っている。 18年12月に県教委所管の全公立小中学校で同スタッフを導入後、
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車内置き去りNO! 子ども事故防止へ啓発 静岡駅で県職員ら
静岡県は4日、熱中症の危険性が高まる夏の時期に合わせ、子どもの車内置き去り事故防止に向けた街頭キャンペーンをJR静岡駅で行った。 昨年9月に牧之原市で起きた送迎バス園児置き去り死事件を受けて実施した。県警も協力し、職員ら15人が改札口の前で通勤客や親子連れにチラシと啓発品を配り、防止を訴えた。 県が独自に作成したチラシでは、気温35度の炎天下の車内はエンジン停止後15分で熱中症指数が危険なレベルに達することなどを紹介。啓発品にも「こどもを車内に置いていかないで」などとメッセージを掲載した。 5日は富士宮市、8日は浜松市でも実施する。鈴木安由美こども未来課長は「子どもを車内で死亡させてし
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循環型社会や自然共生… 環境課題解決の事業計画募集 静岡県がSDGsアワード
静岡県は1日から、環境課題の解決に貢献するビジネスプランを表彰する「県SDGsビジネスアワード」の募集を開始した。応募プランの中から7件程度を採択した後、アワードを通じて専門家による伴走支援を行い、プランの事業化を後押しする。 脱炭素や循環型社会の構築、自然との共生、フードロスの改善など環境課題の解決につながるビジネスアイデアを募る。環境ビジネスに関心があり、県内に事業拠点を置くか県内事業者と連携している法人が対象。応募プランを審査した上で、11月に採択プランを発表する。2024年3月の成果発表に向け、有識者8人が採択された応募者を支援し、プランの改良を進める。 アワードは21年度に創設
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地域と芸術家 高め合い交流 静岡県内、アート・ワーケーション定着
静岡県文化財団内の組織「アーツカウンシル(AC)しずおか」が手がける地域住民とアーティストの交流促進事業「マイクロ・アート・ワーケーション(MAW)」が3年目を迎え、取り組みが定着しつつある。2023年度は県内のNPOや自治体、企業など17団体がアーティストの受け入れに手を挙げ、表現の幅を広げたいと各地から100人以上のアーティストが応募した。ACしずおかは「全国的に認知されてきている」と手応えを口にする。 MAWは、仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた「ワーケーション」を行うアーティストに、地域の団体を紹介する。受け入れ先でアーティストによる地域の魅力発信、関係人口の増加、
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教員の精神疾患療養、静岡県内で急増 コロナ禍影響か
精神疾患で長期療養する教職員が新型コロナウイルス禍以降、静岡県内で大幅に増加したことが、24日までの県教委への取材で分かった。長期療養者は特別支援学校の教員や、新規採用からまだ年数の浅い教員に多い傾向があった。近年増加が続いていた中、新型コロナの影響で教職員の業務量やストレスが増え、状況を加速させたとみられる。 特別支援学校で突出、専門家が多忙化に警鐘 県教委教育厚生課の調査によると、県内公立学校と県教委事務局で精神疾患を原因に30日以上連続の長期療養をした教職員は2022年度287人。コロナ禍が深刻化して2年目の21年度は263人。20年度210人、19年度204人と比べ急増した。全体
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夏の夜空焦がす1万5000発 安倍川花火大会、ディズニードローンショーと共演 県内外から推定55万人
第70回安倍川花火大会(大会本部主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、静岡市葵区の安西橋南側河川敷で開かれた。東京ディズニーリゾート開園40周年記念のドローンショーも行われ、夏の夜空に幻想的な世界が広がった。 花火の数は新型コロナウイルス禍前と同規模の約1万5千発に戻った。次々と打ち上げられると、大きな音を響かせ、大輪を咲かせた。特大のスターマインが披露されると、見物客から歓声が湧いた。 花火の開幕を彩ったドローンショーでは約700の機体が宙を舞い、15分間の光のショーを繰り広げた。なじみのディズニーソングに合わせてドローンが自在に動き、ミッキーマウスなどの人気キャラクターが空に浮か
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部活動の地域移行 静岡県教委アンケート 協議会設置で市町に差 過疎地域、指導者確保に苦慮
公立中学の部活動を地域団体や民間事業者に委ねる「地域移行」について県教委が6月に市町教委を対象に行ったアンケートで、県内全35市町のうち、16市町が地域移行を検討する協議会を設置済みで、9市町が2023年度に設置予定と回答した一方、伊豆地域を中心とする10市町が23年度に設置予定がないことが、20日までに分かった。県内でも進捗(しんちょく)具合に地域差が生じる結果になった。 アンケートは地域移行の現状把握を目的に初めて実施した。設置済みは静岡、浜松の両政令市をはじめ、比較的規模の大きな市町に多かった。 23年度中の協議会設置予定がない10市町のうち、7市町が伊豆地域に集中した。西伊豆町の
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24年度静岡県内公立高入試 学校裁量枠86校153科 「探究活動」「地域貢献」増【一覧表PDFあり】
静岡県教委は19日、静岡県内公立高の2024年度入学者選抜の実施要領を発表した。生徒を募集する全日制90校と定時制19校のうち、学校の独自基準で選抜する学校裁量枠を設定したのは全日制85校152科、単位制定時制でふじのくに国際の1校1科。24年4月のふじのくに国際開校に伴い、藤枝東と島田商の定時制は募集を停止する。定員は11月上旬に公表予定。 学校裁量枠を設けた学校のうち、部活動などの実績を問う「文化的・体育的活動」の項目を設けたのは81校133科。22年度入試から導入された「探究活動」は5校6科、地域貢献への意欲を審査する「地域貢献」は7校10科が設定し、いずれも前年度から実施校が増加し
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新県立中央図書館 書庫可視化、交流空間も 静岡県教委が設計案 9階建て、国内最大級80万冊閲覧
静岡県教委は5日、JR東静岡駅南口の県有地で2027年度後半の開館を見込む新県立中央図書館について、基本設計案を明らかにした。新図書館は9階建てで、書庫などをまとめて可視化した「資料体」と、低層階の交流スペースを中核に位置付けた。 同日の県議会文教警察委員会で報告した。延べ床面積は1万9800平方メートル。蔵書可能数は約200万冊。そのうち来館者が自由に手に取って閲覧できる蔵書は約80万冊となる予定で、公共図書館では国内最大級という。閲覧席数は800席。駐車場、駐輪場はともに平面で各550台分、410台分を確保する。 2~9階にまたがる書庫などを「資料体」として建物内の中心に配置。来館者
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ヴァンジ美術館活用 静岡県が広域構想案提示 県議会文化観光委
静岡県は5日、新型コロナウイルス禍の経営難で県に無償譲渡を打診しているヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の運営について、周辺施設との一体的な活用に向けた「クレマチスの丘広域的活用構想案」を県議会文化観光委員会で提示した。 構想案の策定主体は、県と地元5市町(沼津、三島、裾野、清水、長泉)が参画する同構想検討会議。一体的な活用に向けた基本的コンセプトに①県立美術館や県舞台芸術センター(SPAC)のサテライト機能に加え、県民の創造性を高める新たな文化事業の実施②地元市町などが文化事業を展開する場の確保③民間も含めた施設、庭園の多目的利用-を挙げた。 案では、同美術館を含むクレマチスの丘のエリア
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駿河湾フェリー22年度決算 運航継承後初の黒字
一般社団法人ふじさん駿河湾フェリーがこのほど発表した2022年度決算は1100万円の最終黒字だった。新型コロナウイルス禍以降では初めて年間輸送人員が10万人を超え、経費削減も進んだ。最終黒字は民間企業の撤退を受けて同法人が運航を継承した19年度以降初めて。 22年度の輸送人員は前年度比34%増の10万8128人だった。当初予算で見込んでいた12万6千人には届かなかったものの、利用促進策として年間を通じて運賃半額キャンペーンを実施し、団体・個人利用ともに伸びた。 収益は6億3500万円だった。運賃収入は2億2300万円で、当初計画を1400万円下回った。同法人を構成する県と6市町が負担金と
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不祥事根絶へ 静岡県教委が臨時校長会 学校の特殊性認識を
静岡県教委は26日、教職員の不祥事が2022年度から相次いでいることを受け、臨時校長会を県庁で開いた。池上重弘教育長は、教員と児童生徒との間には上下関係が生じると指摘した上で、不祥事根絶のため「学校の組織や教職員の職務の特殊性を認識することが大切」と訴えた。 授業や部活動では他者の目が入りにくいことや、教員と子どもには指導や評価による上下関係が伴うことを指摘し、教育現場の特殊性を強調した。その特殊性に対する教員の認識不足が人権感覚の欠如につながっているとし、「非違行為の多さと無縁ではない」と言及した。 23年度に新たに取り組む対策として、体罰や不適切な言動を防止するためのガイドラインの作
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新会長の田中氏「静岡県連議員倍増を」 国民民主党県連定期大会
国民民主党静岡県連は24日、定期大会を静岡市内で開き、新会長に田中健衆院議員(比例東海)を選任する役員人事や今後の活動方針を決めた。就任後のあいさつで田中氏は「(この1年間で)県連所属の議員を倍増させたい」と党勢拡大に向け目標を示した。会長任期は1年。 活動方針では、各議員が地元の活動と基盤づくりに取り組むことで、野党の離合集散で失われた有権者の信頼を取り戻すとした。将来を担う高校生、大学生ら若い世代との交流に力を入れていくことも確認した。役員人事は幹事長に清水唯史島田市議、政調会長に中山真珠県議を起用した。 大会後の記者会見で、田中氏は秋の衆院解散・総選挙の可能性を念頭に、他党を含めて
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学科配置やICT議論 静岡県教委 高校基本計画策定へ
静岡県教委は20日、県立高の在り方に関する基本計画策定委員会の初会合を県庁で開き、適正な学科配置や情報通信技術(ICT)の活用について意見を交わした。2022年度から検討して4月に定めた県立高の在り方に関する基本方針に沿って、23年度は具体的な計画を審議し策定する。 委員は大学教授や県高校長協会、県公立高PTA連合会の代表者ら6人。会合を23年度は計3回行い、設置を検討すべき学科や適正規模の考え方、多様な能力を評価できる入学者選抜制度などを計画に盛り込む。計画対象は24~28年度の想定。 委員はICT活用案として、配信センターを設置して授業の映像を各校と共有する北海道教委の事例を紹介した
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新代表に源馬氏 党勢拡大に重点 立民静岡県連定期大会
立憲民主党静岡県連は18日、定期大会を静岡市内で開き、新代表に源馬謙太郎衆院議員(静岡8区)を選任する役員人事や、今後の活動方針などを決めた。就任後のあいさつで、源馬氏は「党勢拡大が最も大事。(自民党に代わる)受け皿となるべく、仲間を増やしていく」と述べた。代表任期は1年。 渡辺周衆院議員(比例東海)は任期満了に伴って代表を退任し、顧問に就く。 新役員には、県連運営の要となる幹事長に女性を初めて起用し、川島美希子藤枝市議を抜てきした。源馬氏は「若手や女性に前面に出てもらい、県連運営をしていきたい」と刷新を印象付ける狙いを語った。 活動方針には、党員やサポーター増員を掲げ、新たに党勢拡大
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「人権感覚の欠如」問題 静岡県教育長、不祥事相次ぎ対策方針
静岡県教委の教職員の不祥事が2022年度から相次いだことを受け、池上重弘教育長が16日、県庁で記者会見した。不祥事根絶に向け「人権を尊重する感覚が欠如している」と教育現場の課題を述べた上で、学校横断的に問題意識を共有して対策を進める方針を示した。 池上教育長は23年度に新たに取り組む対策として、体罰や不適切な言動を防止するためのガイドラインの作成や、アンガーマネジメント研修を実施すると説明した。高体連や中体連と連携し、部活動の顧問らが競技単位などで課題を共有する場も設けるという。学校の枠を超えた対策につなげる。教職員が原因や再発防止策を話し合う各校のグループワークは22年度に引き続き取り組
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静岡県「水利権」で歩み寄り リニア田代ダム案協議の前提条件、再修正案をJRに通知
静岡県は14日、リニア中央新幹線トンネル工事湧水の県外流出対策としてJR東海が示している田代ダム取水抑制案を巡り、JRがダム管理者との協議開始にあたって大井川流域市町などに了解を求めた前提条件を再修正した案をJRに通知した。ダムを管理する東京電力リニューアブルパワー(東電RP)の水利権には影響を与えないとするJR側の前提条件に歩み寄る形に修正した。懸念となっていた水利権などについて東電RPの了解が得られれば、田代ダム案の具体的な協議に進む見込み。 県は4月に修正案を提示し、JRから文言の意味をただす質問を受けた。流域市町などの意見を踏まえ、あらためて修正案を取りまとめた。再修正案では、流域
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リニア工事 水の所有権「議論しない」 川勝県知事、山梨ボーリング巡り
川勝平太知事は13日の定例記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事を巡りJR東海が山梨県内の県境付近で進めている高速長尺先進ボーリングにより静岡県内の地下水が引っ張られて流出するとの同県の懸念について、「静岡の水か、山梨の水かという議論はしない」と述べた。 川勝知事は「水は流れるもので、行政的な単位の話をするのは向かない。共有財産」との認識を示した。一方で「懸念払拭(ふっしょく)の義務は事業主体にある」とし、引き続きJRに対応を求める姿勢を見せた。 県はボーリングにより流出する水の戻し方が決まるまで、県境まで300メートルの区間を削孔(さっこう)しないようJRに求めている。川勝知事は要請
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24年春開校ふじのくに国際高 静岡県教委と静大が協定 生徒の探究学習後押し
2024年4月に開校予定で、国際的な教育プログラム「国際バカロレア」の県内公立校初の認定を目指す県立ふじのくに国際高(島田市金谷)について、県教委と静岡大は9日、教育連携に向けた協定を締結した。大学教員や学生による授業支援、生徒と学生の共同研究などに取り組み、同校の探究学習を後押しする。 ふじのくに国際高は単位制で、授業を選択し自分で時間割を組むことができるフレックスタイム制を採用。「国際バカロレア」の認定を計画していて、生徒が海外の大学も受験しやすくなるなど、幅広い進路の実現に対応する。 協定締結により、専門分野を持つ大学教員や学生が同校の授業で指導したり、高校生と大学生が共同でフィー
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立民静岡県連代表 源馬氏が内定 渡辺氏の後任
立憲民主党静岡県連は5日、渡辺周衆院議員(比例東海)が任期満了に伴って代表を退任し、後任に源馬謙太郎衆院議員(静岡8区)を起用する人事を内定した。18日に開く県連大会で正式決定する。 5日、静岡市内で開いた幹事会で渡辺氏の辞任の意向が示され、代表代行を務める源馬氏が新代表に就く案が了承された。 渡辺氏は2021年10月の衆院選の結果を受けて辞任の意思を示し、22年7月の参院選後にも再び辞意を示していた。県連役員から続投の説得を受け、昨年の県連大会で再任されていた。代表任期は1年。
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大雨で休校や休園 小中校や幼稚園など97施設 2日の静岡県内
大雨の影響により静岡県内では2日、公立小中高、特別支援学校、幼稚園・こども園のうち97校・園が休校、休園した。 県教委などによると、授業時間短縮の措置を取り、午前中のみで帰宅させる学校も多かったという。静岡市では休校、休園はなかったが、市立小中高122校のうち75校が通常よりも帰宅時間を早めた。
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教員の不祥事防止へ初の研修 「6類型」基に感情抑制 静岡県教委
静岡県教委は本年度、教員による暴言や体罰の防止を目的に、衝動的な感情をコントロールする方法を学ぶアンガーマネジメント研修を初めて実施する。独自にまとめた「6類型」を活用した効果的な教員研修を目指し、昨年度に相次いだ不祥事の対策に力を入れる。 静岡県教委によると、昨年度の教職員の懲戒処分は14人。そのうち逮捕されたのは10人に上り、近年では突出して多かった。県教委は危機感を強めていて「教職員への啓発や研修、不祥事を早期に把握する態勢の強化に取り組む」(池上重弘教育長)との構えだ。 県教委は昨年度、過去10年分以上にわたる懲戒処分の内容を分析し、不祥事を引き起こす際の原因や傾向として「6類型
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川勝知事、水や残土の懸念説明 31日、期成同盟会出席へ
川勝平太知事は29日の定例記者会見で、リニア中央新幹線を巡って31日に都内で開かれる建設促進期成同盟会総会と、自民党の特別委員会に出席する意向を示した。南アルプストンネル工事で流出する水の戻し方や残土置き場の問題について「避けては通れない。皆様方も注意いただきたいという趣旨の話をするつもりだ」と述べた。 建設促進期成同盟はリニアの沿線都府県で構成し、静岡県は昨年7月に10番目の自治体として加盟した。川勝知事は同8月の臨時総会に初めて参加した。 知事は会見で「静岡県はリニア建設に一貫して賛成の立場」と改めて話し、31日の総会出席後、会長を務める大村秀章愛知県知事らとともに国土交通大臣政務官
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飯塚 男子200メートル3連覇ならず 陸上・静岡国際
陸上の日本グランプリシリーズ第6戦、第38回静岡国際陸上競技大会(静岡陸上競技協会主催、静岡新聞社など共催)は3日、エコパスタジアムで男女12種目を行い、男子200メートルで3連覇を狙った飯塚翔太(ミズノ、藤枝明誠高出)は20秒45(追い風参考)で5位だった。 「失敗」でも若手から刺激 地元3連覇はならなかった。男子200メートルの飯塚は若手に先着を許して5位。それでも「今日はみんな速かった。モチベーションが上がった」と結果を前向きに捉えた。 優勝を狙った決勝は前半80メートルまでに、脚の回転や地面を踏み込む強度を上げすぎたという。混戦ながら上位でコーナーを抜けたが、余力はなかった。後半
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静岡陸上界 盛り上げへ号砲 同学年リレー、応援や解説も 静岡国際で高瀬さん企画
陸上男子短距離で五輪2大会に出場し、2021年に引退した高瀬慧さん(34)=静岡西高出=が、静岡県陸上界を盛り上げようと活動を始めた。3日にエコパスタジアムで開かれる第38回静岡国際陸上競技大会の1600メートルリレー(オープン種目)に、同学年のライバルだった地元選手らとチームをつくってエントリー。スタンドでは「応援隊」を組み、陸上競技の新たな楽しみ方を提案する。 高瀬さんは男子100メートル、200メートルの両種目で日本選手権を制すなど活躍。現在は富士通の広報IR室で働きながら、各地で教室を開いて小中学生らの指導に当たる。今回は小学生の頃から親しんできた静岡国際陸上大会の面白さを発信しよ
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夜間中学「ふじのくに」開校 学び直しを全力で支援 磐田と三島 年齢、国籍多様な視点触れる場に
静岡県内初の夜間中学「県立ふじのくに中学校」が7日、開校式を迎える。磐田市と三島市に教室を設け、中学での勉強の学び直しを希望する生徒を受け入れる。1期生は10~70代の14人。教職員は開校準備を整え、「生徒の思いに応える学校をつくりたい」と胸を膨らませる。 ふじのくに中はJR磐田駅から徒歩3分の複合商業ビル「天平のまち」3階に「磐田本校」を、JR三島駅に近い県立三島長陵高内に「三島教室」を設けた。県内どこからでも約1時間以内で通学できるよう、県内2カ所に教室を置いた。西田秀男初代校長(51)は「学び直したいという思いを持ち、勇気を振り絞って入学してくれる。その一歩を全力でサポートしたい」と
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スポーツ振興へ団体発足 市町の大会誘致、情報発信 静岡県庁
スポーツによる地域活性化を目的にした任意団体「スポーツコミッションシズオカ」が発足し、開設式が3日、県庁で行われた。 昨年4月に県スポーツ局内に設けたスポーツコミッション担当室が中心となってスタート。これまで各市町が個別に行っていた大会や合宿の誘致を支援したり、広域調整したりするほか、スポーツ文化の情報発信、地域のスポーツコミッションの人材育成に取り組む。活動の幅を広げるため、法人化を今後検討する。 陸上男子短距離で3大会連続五輪出場の飯塚翔太さん(31)=御前崎市出身=がアンバサダーに就任した。同団体の“顔”として集客イベントへの参加や、メッセージの提供に協力し
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共産・小池書記局長 「原発回帰」を批判 静岡、浜松で演説
共産党の小池晃書記局長は25日、静岡市葵区で演説会を行い、岸田文雄政権の「原発回帰の姿勢」を批判した。 60年を超える原発の長期運転を認める岸田政権の方針を非難し、浜岡原発での地震のリスクも指摘した。「東京電力福島第1原発の事故はいまだ収束していない。地震、津波によって原発事故を起こした日本だからこそ原発を造ってはいけない」と再稼働や新増設、長期運転は許されないと強調し、再生可能エネルギーの拡大の必要性を訴えた。 小池氏は同日、浜松市中区でも演説した。
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2月搭乗2万3671人 静岡空港 16カ月連続、前年比増
静岡県と富士山静岡空港株式会社(牧之原市)がこのほど発表した2023年2月の空港利用状況によると、搭乗者数は前年同月比152・8%増の2万3671人で、21年11月から16カ月連続で前年同月を上回った。 「全国旅行支援」が国内旅行での利用を後押しした。国内線の搭乗率は32・6ポイント上昇の65・2%。搭乗率を路線別にみると、FDA新千歳線が87・6%(3902人)、鹿児島線68・1%(2929人)、出雲線66・0%(2813人)などだった。 新型コロナウイルス禍で20年3月から全便欠航が続いていた国際線の定期便は、26日にソウル線で運航を再開する。国際線チャーター便は2月25日に再開した
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トヨタの原点 故豊田章一郎さんが愛した湖西 住民とのつながり随所に
トヨタ自動車を世界的企業に育て上げ、2月14日に97歳で亡くなった同社名誉会長・豊田章一郎さん。トヨタグループの礎を築き、「発明王」と呼ばれた祖父佐吉の故郷・湖西市に、生前何度も足を運んだ。最期まで本籍を置いていたとみられる豊田佐吉記念館(同市山口)敷地内の母屋には、「豊田章一郎」と書かれた表札が掛かっていた。創業の原点を、胸に刻むかのように―。 佐吉と父喜一郎が生まれた同館の出入り門のそばに立つ木造家屋。同館によると、佐吉が1907年に両親のために建てた母屋だ。章一郎さんは仕事で名古屋と東京を行き来する際などにも立ち寄った。近くの妙立寺(同市吉美)には先祖の墓もあり、夫婦と運転手だけで訪
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湖西市 水道スマートメーター整備【遠州7市町23年度予算案①】
人口減少に伴う給水需要の減少を視野に、湖西市は2023年度、全国でまだ導入事例がない上水道のオフピーク制(時間帯別料金制)の検討を本格化させる。時間帯によって料金が変動する仕組みを取り入れてコスト削減につなげる狙いがある。「オフピーク制を導入すれば、全国初の取り組みになる」。影山剛士市長の決意は固い。 市によると、現在の水道事業経営は安定している一方、将来的には給水対象者が減り、収益減や老朽化した設備の更新費増で36年度以降は赤字が続く見通し。全国的に水道インフラは更新時期を迎え、各自治体は費用負担の増加に頭を悩ませている。 水道使用量が多い時間帯は料金を高く、少ない時間帯は低く設定する
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記者コラム「清流」 湯上がりの夜空に
湖西市新居町で144年続く銭湯「みどり湯」で、ある時、大工の年配客が言った。「体の疲れだけじゃなくて、ストレスもなくなるんだ」。タイル張りの浴槽に男性は肩までゆったりとつかり、気持ちよさそうに目をつむった。 大きな湯船にはリラックス効果がある-。脱衣所の壁に、そんな実験データが出たと報じる記事が貼られていた。なるほど、年配客の言う通り。 でも、ここに通う理由はそれだけじゃない。入った瞬間、思わず息を漏らす熱々の湯。深みがある質感の木製ロッカーや窓枠の隅に積もったほこりに、重ねた年月を感じた。 支局在任の5年間通った。番台に座るおばちゃんと、たわいない会話を楽しむ。真っ暗になった外に出て
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農地利用で最優秀W受賞 湖西の「すこやか」、谷中さん
湖西市で野菜の生産などを手がける「すこやか」と、農家の谷中正博さん(53)が今月、県農地利用最適化推進活動表彰でそろって最優秀賞に輝いた。同社社長の鈴木健吾さん(53)と谷中さんが20日、市役所を訪れ、影山剛士市長に喜びを語った。 表彰は2部門あり、農地集積・集約部門ですこやか、耕作放棄地再生部門で谷中さんが最優秀賞に選ばれた。両部門に県内から4件と5件の応募があった。 谷中さんは約12ヘクタールの畑を持ち、半分程度は耕作放棄地を再生して経営規模を拡大した点が受賞理由になった。谷中さんは「普段の仕事が評価される機会はなかなかないのでうれしい。他の農家にも活動を伝えて、参考になれば」と話し
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章一郎さん湖西に別れ 息子章男社長と“古里ドライブ” 14日死去のトヨタ名誉会長
旧経団連会長でトヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎さんの死去を受け、息子の豊田章男社長ら親族が18日、トヨタグループ創始者の出身地である湖西市を訪れた。章一郎さんのひつぎを乗せた車が市内のゆかりの地を巡り、生前親交のあった関係者や地元住民、「第二の古里」に別れを告げた。 章一郎さんへの献花台が設けられた同市役所には、午前10時40分ごろ到着。影山剛士市長らに迎えられ、章男社長は庁舎内に入り、献花台や記帳台、飾られたゆかりの品を見て回った。 午前11時ごろ、章一郎さんの祖父でトヨタグループ創始者・豊田佐吉の出生地にある佐吉記念館(同市山口)を訪問すると、大勢の地元住民に迎えられた。佐吉の頃から
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湖西市役所に献花台 黙とう、半旗も 豊田章一郎さん悼む
旧経団連会長を務めたトヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎さんの死去を受け、名誉市民としてゆかりの深い湖西市では15日、公共施設や関連企業に半旗が掲げられ、職員らが黙とうをささげた。市役所庁舎には市民ら向けの献花台を設け、故人を悼んだ。 市役所では午前8時25分、職員が30秒間そろって黙とうした。1階には献花台と記帳台を設置。章一郎さんの写真などゆかりの品も飾った。市の担当者は「市に対する貢献は計り知れない。子どもたちにも大きな夢を与えていただいた。感謝の気持ちを込めたい」と思いを寄せた。 市によると、章一郎さんは、トヨタグループ創始者で祖父に当たる豊田佐吉の出身地・湖西市に子どもの頃から訪れ
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「青春」懐メロ 盛り上がり 湖西で慈善コンサート
湖西軽音楽愛好会スケールによるチャリティーコンサート「青春ポップス」(静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、湖西市の新居地域センターで開かれた。 同市や浜松市から計6団体が出演。1950~1980年代の人気曲を中心に、邦楽や洋楽を披露した。来場者は懐かしいメロディーに思わず立ち上がって体を揺らしたり、手拍子したりして雰囲気を楽しんだ。 チャリティーコンサートは45周年を迎え、今回で81回目。来場者からの浄財は全額、震災復興や交通遺児の支援のために寄付している。
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豊田章一郎さん死去 トヨタ礎築き人育てる 「第二の古里」湖西、関係者驚きと悲しみ
14日に97歳で死去した豊田章一郎さんは、トヨタ自動車の現場を深く理解し貿易摩擦と苦闘しながら日本型経営を貫いた。現場の実態を重視する「現地現物(げんちげんぶつ)」を合言葉に、従業員や取引先と実直に向き合った章一郎さんは、日本企業のグローバル化を代表する経営者だった。 「発明王」と呼ばれた湖西市出身の豊田佐吉を祖父に、トヨタ自動車を創業した喜一郎を父に生まれた。 章一郎さんを経営者として育てたのは、父のいとこで前任の社長だった豊田英二氏だ。英二氏を支えた副社長、専務ら「番頭」たちは創業家の直系である章一郎さんを相当厳しく鍛えた。負の感情を表に出さない我慢強さは、この時代の苦労によって培わ
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湖西市23年度予算案 インフラ更新に重点 一般会計262億円、2年連続過去最大
湖西市は10日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は22年度当初比5・3%増で、過去最大だった同年度を13億2千万円上回る262億円。新型コロナウイルス禍で近年落ち込んだ分の市税収入はほぼ回復し、今後も続く老朽化したインフラの更新に重点投資した。 特別会計、企業会計を含めた総額は457億4900万円で4・1%増。一般会計の歳入は市税が7・7%増の114億2千万円。コロナ禍による税収減は22年度から回復傾向が続き、個人市民税は6・5%増の34億9200万円。税率引き下げ前の19年度には16億円ほどあった法人市民税は、53%増の9億2200万円。 予算額が過去最大となった大きな要因は
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総合防災訓練へ説明会 重点項目6点確認 湖西
静岡県と浜松市、湖西市は8日、9月に両市を主会場に共催する2023年度総合防災訓練の全体説明会を湖西市の新居地域センターで開いた。行政や自主防災組織の関係者約160人が訓練概要を確認した。 訓練は9月3日午前8時~正午。南海トラフ巨大地震の発生を想定する。テーマは「自分を守る 家族を守る 地域を守る-みんなで取り組もう自助・共助・公助」。重点項目には①住民主体による避難所運営②災害拠点病院などにおける医療救護体制の確立③各輸送拠点から避難所までの円滑な物資輸送-など6点を挙げた。 浜松市では臨時保育所の開設や医療機関への応急給水、罹災(りさい)証明書の発行などの訓練を予定。湖西市では遺体
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ササ竹はたき厄払い 声合わせ「チャンチャコチャン」 湖西の神送り行事
湖西市新居町に200年以上前から伝わるとされる神送り行事「大倉戸のチャンチャコチャン」が5日、大倉戸地区で行われた。児童ら約20人が地域を回り、鉦(かね)を打ち鳴らしながらササ竹で疫病神を追い払った。 同行事はツバキの枝を「舟」にして、疫病神に見立てた男女2体のわら人形「デックラボー」を乗せて引き回す。児童らは各家庭でおはらいに使ったササ竹を手に持ち、地元の恵比須神社を出発。所々で舟を止める度に、「大倉戸のチャンチャコチャン」というかけ声に合わせ、人形をササ竹で力いっぱいはたき厄を払った。 舟を率先して引き回した新居小2年の鈴木杏輔君(8)は「楽しいからこの行事が好き。今年は病気にならな
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津波避難の新標語紹介 静岡県警と湖西署 新居小で防災講話
湖西署と静岡県警災害対策課はこのほど、沿岸部にある湖西市の新居小で防災講話を行い、津波避難を促す新たな標語「地震だ!津波だ!さあスタート!」を児童に紹介した。標語ポスターも校内に掲示し、日頃の注意を呼びかけた。 講師を務めた真野義文災害対策課長(55)は、2011年の東日本大震災の津波被害を挙げた上で、湖西市では高さ50センチの津波が最短7分で到達し、最大で高さ15メートルに及ぶという想定を説明。「自分の命を守るため」と強調し、「さわがず」「あわてず」「すぐに」「高く」「遠くへ」の頭文字を合わせた「さあスタート」を覚えておいてほしいと伝えた。 児童は廊下の壁に標語ポスターを貼った。3年の
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育てた大豆でみそ造り 湖西・白須賀小5年生が挑戦
湖西市の白須賀小の5年生が27日、自分たちで育てた大豆を使い、みそ造りに挑戦した。同市新所のJAとぴあ浜松湖西営農センターで講師の手ほどきを受けながら、みそが出来上がるまでの工程を学んだ。 児童は昨年6月、学校近くの畑で種まきを実施。同JA湖西地区支店の協力の下、収穫や脱穀も行い、みそ造りに使用する大豆を用意した。この日は児童34人が講師の女性部員らから指導を受けた。 児童は煮た大豆と煮汁、米こうじ、塩を混ぜ合わせ、ミンチ機にかけた。細かくした材料を次々とたるに敷き詰め、カビが発生しないように丁寧に空気を抜いていった。 みそは同センターで1年間熟成させる。同校は先輩児童が1年前に作った
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スポーツ振興へ 湖西市に寄付金 浜名湖スイミングスクール
湖西市新居町の浜名湖スイミングスクールはこのほど、小中学校のスポーツ振興に役立ててもらおうと、同市に現金約4万円を寄付した。 昨年12月のスクールのクリスマス会で販売した飲食の売り上げなどを充てた。寄付は今年で7回目。 ヘッドコーチの菊地昌弘さん(53)=写真右=が市役所を訪れ、影山剛士市長に目録を手渡した。菊地さんは今年でスクール設立35周年を迎えることを紹介し、「地元で長く続けられていることに感謝したい」と話した。
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韓国のグルメや音楽、舞踊満喫 湖西「Kフェス」29日まで
湖西市新居町のボートレース浜名湖で28、29の両日、韓国の音楽やグルメを楽しめるイベント「Kフェス」が開かれる。 ステージでは両日とも、韓国人アーティストグループ「Blue Project(ブルー・プロジェクト)」が正午から、韓国ドラマの歌を手がけるシンガー・ソングライターのSanha(サナ)さんが午後2時半から、歌を披露する。韓国舞踊グループ「天芸団」も各日2回登場する。 会場にはトッポギやキンパ、韓国式おでんなどを提供する4店が並ぶ。韓国ブランドの化粧品や服も販売する。 午前10時~午後4時。15歳以上はレース場への入場料100円。
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記者コラム「清流」 「新成人」に代わる言葉は
年が明けると、心浮き立つ取材が巡ってくる。振り袖姿で赤ちゃんを抱く女性、ドレッドヘアに金ピカの羽織はかまを着た男性、記念写真を撮る集団の隅で控えめにうれしそうにする人-。成人式に毎年足を運ぶと、互いに違う場所で、それぞれの人生を歩んでいる同級生を思い出す。 コロナ禍が続く今年、湖西市でも無事に開催された。20歳という不思議なエネルギーや祝祭感を放つ「新成人」。18歳への成人年齢引き下げで、昨年まで使われていた「新成人」の文字は式から消えた。記事を書きながら、代わる表現がないかと頭をひねった。 単なる「出席者」という表現は物足りないし、味気ない。長時間悩んだが、最適な言葉をひねり出せなかっ
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手作りたこ 高く揚がれ 湖西で大会、親子101組参加 トヨタ開発のカイト飛行実演も
湖西市の第44回親子たこあげ大会(湖西少年少女発明クラブ主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が22日、湖西運動公園で開かれ、親子連れが手作りしたたこの出来栄えや揚がり具合を競った。トヨタ自動車が実用化を目指して開発中の巨大カイトの飛行実演も昨年に続き行われ、大空に舞う姿を披露した。 自動織機を発明したトヨタグループ創始者で、同市出身の豊田佐吉がたこ揚げを好んだことにちなんだ毎年恒例の行事。過去最多となる市内外の小学生らと保護者101組が参加した。 参加者は障子紙や竹ひご、はさみなどを使ってたこを製作。適度な風が吹く好天の下、例年より多くのたこが高く揚がり、親子で喜ぶ姿が見られた。 気象観
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石原教諭が最優秀 運動に「共生の視点」 湖西市教育研究
湖西市教委はこのほど、優れた研究を行った教職員をたたえる本年度教育研究奨励賞の表彰式を同市白須賀の南部地区構造改善センターで開いた。最優秀賞には白須賀中教諭の石原諭さんが選ばれた。 石原さんの研究テーマは「生涯にわたって運動に親しむ基礎を培う授業づくりの工夫」。体力や性別、障害の有無にかかわらず、運動の多様な楽しみ方を実践することで、将来も運動を取り入れた生活を送ることができるとした。ニュースポーツの導入や生徒たちによるルール調整、「単元振り返りカード」の活用を手段に挙げ、「共生の視点」が重要と指摘した。 本年度は市内の公立幼稚園や小中学校の12人が応募した。その他の受賞者は次の通り。
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東海大会へ決意 湖西ミニバス、市長を表敬「楽しくプレーを」
2月の東海大会に出場する湖西ミニバスケットボールスポーツ少年団の男子チームがこのほど、影山剛士市長を表敬訪問し、「粘り強い守備を見せて楽しくプレーしたい」と大会への意気込みを語った。 メンバーは鷲津、岡崎各小の15人。12月のU12バスケットボール選手権の県大会で4位に食い込み、5位以内に与えられる東海大会への出場権を9年ぶりに獲得した。大会は2月18、19の両日、浜松アリーナで開かれる。 粘り強い守備と団結力、自律性がチームの強み。春の大会は天竜浜名湖地区で9チーム中6位だったが、夏休みに練習試合を数多く経験し、周囲も驚く成長ぶりを見せた。 市役所を訪れたメンバーはそれぞれ「必ず点を
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サイクリングの輪広がれ 湖西で入門ツアー、初回は28日
湖西市のNPO法人はまなこサイクルは28日、2月8、25日の3日間、スポーツ自転車の初心者向けサイクリングツアーを市内で開く。浜名湖や遠州灘周辺を巡る予定で、参加者を募集している。 ガイドを務めるのは同NPO事務局長で、自転車ツーリング歴約10年の市川大祐さん(39)。スポーツ自転車の乗車時の注意点や疲れない姿勢を紹介する。市川さんは「地元や年配の方にも、サイクリングを始めるきっかけにしてほしい」と話す。 参加費は自転車とヘルメットのレンタル代込みで5千円。要予約。参加者は同NPOがJR鷲津駅西側で運営する「ナカハラヤ ホステル&カフェ」に午前9時に集合。サイクリングは午前9時半~午後2
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多様なたすきリレー 63チームが3時間力走 湖西市
「KOSAIリレーマラソン2023」(湖西市、NPO法人市スポーツ協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が15日、同市吉美の湖西運動公園で開かれた。市内外の63チームが出場し、3時間にわたってたすきをつないだ。 コースは運動公園内に設定され、1周約1キロ。チームは小学生以上の4~10人で構成し、3時間の周回数を競った。 1周で交代する選手もいれば、1人で一度に複数周走り続ける選手も。視覚障害のある選手も伴走者と一緒に楽しんだ。選手は互いに声援を送り合い、力走を後押しした。 上位入賞チームは次の通り。 【一般】①熊ゴロー②Blacker,s③湖西市市制50周年を祝う会 【男女混合】①7
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救急出動2469件、過去最多 湖西市消防 2022年概況
湖西市消防本部は11日までに、2022年の管内の火災と救急、救助の概況をまとめた。救急出動件数は前年から301件増加し、過去最多の2469件だった。高齢化に加え、新型コロナウイルス関連の出動が増えたことが要因という。 救急出動は1日平均6・7件。急病が1610件(前年比238件増)と大幅に増えた。交通事故は127件(同9件減)、労働災害は35件(同13件増)。新型コロナの患者や疑いのある人に対する出動は159件(同62件増)。熱中症患者に対する出動も32件で増加した。 搬送者のうち65歳以上の割合は65%で増加傾向。病院側の積極的な受け入れや連携強化により、市立湖西病院への搬送は約5割で
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大粒で濃厚な牡蠣「プリ丸」味わって 湖西・海湖館の「小屋」盛況
湖西市新居町の観光施設「海湖館」で、浜名湖産のカキをその場で焼いて味わう「牡蠣(かき)小屋」の営業が本格的なシーズンを迎え、観光客らでにぎわっている。主催する湖西・新居観光協会は12日、関係者向けの試食会を開き、今季の盛況に期待を寄せた。 新居牡蠣組合が養殖するブランドのカキ「プリ丸」を提供。特徴は身の大きさと、濃厚な味わい。焼きガキ(3個1100円)をはじめ、フライや天丼も販売している。 会には観光関係者ら約50人が出席した。殻付きのまま焼き、熱々になった身を口に入れると、出席者は思わず顔をほころばせた。 牡蠣小屋の開設は11年目。今季は例年よりも早く昨年12月17日にオープンした。
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白く小さな花、花、花 湖西市特産「コデマリ」の出荷始まる
湖西市特産で全国シェア約7割を誇る花卉(かき)「コデマリ」の出荷が1月始まった。同市内で11日、目ぞろえ会が行われ、生産者約50人がJAとぴあ浜松の担当者や市場関係者から品質基準や栽培の注意点の説明を受けた。 コデマリの名前は、白い小さな花が集まって手まりのような球体を形作ることに由来。卒業式や入学式の会場装飾、結婚式のブーケに使用される。春節(旧正月)の花材として中国などでも需要があり、海外輸出は増加傾向という。 今季は夏場の雨により生育は良好。出荷は3日に開始した。3月に最盛期を迎え、4月上旬まで続く。 生産者らでつくる「こでまり協議会」の外山治雄会長(72)は「量だけでなく、品質
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防災への決意新た 湖西市消防出初め式 「あらゆる災害への対応、訓練重ねたい」
湖西市消防出初め式が8日、同市の鷲津中で行われた。消防団員220人と消防本部職員48人が参加し、防災への決意を新たにした。 影山剛士市長はあいさつで、昨年9月の台風15号が県内に甚大な被害を与えたことに触れた上で「地域住民は大きな信頼と期待を寄せている」と述べ、団員らに活動の重要性を伝えた。榊原敬介団長は「火災のみならず、あらゆる災害に対応するため訓練を重ねたい」と述べた。 ポンプ操法や救命訓練、隊列行進に加え、功労者表彰を行った。表彰された主な功労者は次の通り。 【県消防協会長表彰】功績章(勤続25年) 太田大介▽特別功労章(勤続20年など) 石田貴裕、斎藤祐治、佐々木貴紀、鈴木樹哉▽
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保育用具、玩具贈る 静岡銀行が湖西市に寄付
静岡銀行はこのほど、湖西市の市制施行50周年に合わせ、保育用具と知育玩具計5点を同市に寄付した。 子育て支援に役立ててもらおうと、ベビーカーや折り畳みベッドを贈った。市は預かり保育などで活用する。 市役所で行われた贈呈式で伊藤徳直常務執行役員(58)は「子育て、教育に力を入れる湖西市の一端を助けることができれば」と話し、影山剛士市長に目録を手渡した。
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大人の決意新たに「社会に貢献していく」 湖西ではたちの集い
静岡県西部の各地で8日、「成人の日」(9日)を前に「はたちの集い」が開かれた。昨年と同様、新型コロナ感染拡大防止のため開催場所や時間を分けた分散開催が目立った。式典では華やかな振り袖やスーツ姿の参加者が友人らとの再会を喜んだ。 湖西市のアメニティプラザでは出身中学の新居、岡崎と湖西、白須賀、鷲津の2部に分かれて実施された。本年度の対象者590人を代表し、各校1人が誓いの言葉を述べた。1部の式では静岡大2年小笠原蒼代さんと会社員杉本翔悟さんが「人を思う気持ちと感謝の心を胸に社会に貢献していく」と語った。 感染対策のため、恩師の出席や保護者の観覧はなく、ステージでの余興も行わなかった。式典後
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「物価高の時代乗り切りたい」 湖西・新居町商工会が新春懇談会
湖西市の新居町商工会は5日、新春懇談会を同商工会館で開いた。会員や地元の政財界関係者約60人が出席し、地域経済の発展に向けて親睦を深めた。 片山雅博会長はあいさつで「経済基盤が安定するための施策を打ち、新型コロナウイルスや物価高の時代を乗り切りたい」と決意を新たにした。 本年度の商工会青年部の主張発表大会で県代表に選ばれた同商工会青年部の上本舞子さんが登壇し、青年部の活動として本年度開始した子ども向け職業体験イベント「新居アンス」を紹介した。「遠州地域の景気動向」と題し、しんきん経済研究所の稲垣賢一理事長による講演も行われた。
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毎月楽しむウサギの切り絵 自閉症の安田さん(湖西) 2023年カレンダー製作
湖西市南台に住む自閉症の安田幸大さん(24)が、得意の切り絵の作品を収録した2023年カレンダーを完成させた。今回は日本の昔話がテーマ。干支(えと)のウサギが作中に隠れているなど、ページを開けばユーモアのあふれる切り絵の世界が広がっている。 表紙の切り絵は、磐田市の神社で実際に見たウサギの石像を表現。餅つきをするウサギの影が浮かんだ月を、石像が見つめる幻想的な姿を描いた。安田さんが「きれいな月だなぁ」とタイトルを付けた自信作だ。 月ごとに題材にする昔話を登場人物や舞台を考えて選んだ。2月は桃太郎、4月は花咲かじいさん、11月はさるかに合戦。8月の浦島太郎は2カ月かけて仕上げた大作で、12
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バスケ全国へ挑戦 湖西の中学男女4人 市長に健闘誓う
東京都で来年1月4日から行われる「第3回全国U15バスケットボール選手権(ジュニアウインターカップ)」に出場する男女2チームの湖西市のメンバー4人がこのほど、市役所を訪れ、影山剛士市長に健闘を誓った。 大会は中学3年以下で構成するクラブチームが対象。本県代表は女子が「KAISEIKAN(カイセイカン)クラブ」、男子は「HAMAMATSU BRUSH(ハママツ ブラッシュ)」が出場する。女子は山本爽未さん(浜松開誠館中3年)と小幡美空さん(新居中3年)、男子は小島颯也さん(同)と今部陽翔さん(同)が市役所を訪問した。 両チームとも浜松市が拠点で、部活動を卒業した同市や湖西市の生徒が集まり、
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日本語教室や学校編入支援 市と責任ある「教育」を 湖西国際交流協会事務局長/猪井英典氏【本音インタビュー】
40カ国以上の国籍の人々が暮らし、外国人人口6・5%と県内でも上位の湖西市で、湖西国際交流協会が果たす役割は大きい。外国人同士のつながりを生むイベントをはじめ、市の委託事業として子どもを対象にした日本語教室や、移住後の学校編入をサポートする初期支援教室に力を入れている。 -日本語教室の現状は。 「2009年から継続していて、市内に外国人の子どもが増えてきたことから、今年4月には教室を2カ所に増やした。場所が遠かったため、これまで通えない子もいた。登録者は現在50人以上。中には教室に来て遊ぶ子もいるが、学校以外に居心地が良い場所があることも大切。来てくれるだけでも意味がある」 -言葉の
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自動車部品づくり 興味津々 湖西・白須賀中生が工場見学
湖西市の白須賀中はこのほど、同市鷲津の浜名湖電装で工場見学を行った。1年生34人が自動車部品を製造する現場を巡り、ものづくりの面白さに触れた。 社員は製品の一つとして、自動車用ホーンを生徒に紹介。イタリアの企業に次いで2番目の世界シェアを誇ることを説明した。生徒は品質をチェックするための無響室の中を見学。「砂漠の真ん中にいるような感覚で、声が響かない部屋」と教わると、実際にホーンを鳴らしながら作業内容を学んだ。 運転中に前方に障害物があることを座席の振動で知らせる装置も体験した。生産ラインでは、自動化された作業の様子に見入る生徒もいた。石牧大河さん(12)は「工場にはロボットが多く、一斉
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コロナ下 和食店をカフェに 湖西の仲谷夫妻、憩いのギャラリーも
湖西市新居町中之郷で和食店として長年親しまれてきた「竹生(ちくぶ)」が今月、カフェとギャラリーに生まれ変わった。新型コロナウイルス禍を乗り越え、住民の憩いの場を提供し続けている。 竹生を営むのは仲谷裕弘さん(76)、伸子さん(67)夫妻。市内で居酒屋として1987年にオープンし、約20年前に現在の場所に移転して和食を提供するようになった。 築80年ほどの木造の店内や季節感のある料理が人気だったが、新型コロナ禍が直撃した。体力の衰えを感じた裕弘さんは店を畳むことも考えたが、「常連さんに辞めますとは言えない」とカフェに転換することを決めた。 新しい店名は「カフェ&アートステージ竹生」。食事
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記者コラム「清流」 “隣国”ブラジル
サッカーの日韓ワールドカップ(W杯)が開かれた2002年当時は中学生だった。ブラジルが優勝を決めた翌朝、同国出身の女子同級生は緑、黄、青色に彩られた母国旗を掲げながら登校した。その日はやけに胸を張り、意気揚々と歩いていた姿を覚えている。 湖西市に暮らす外国人のうち、半数がブラジル人。現地の食材や料理を提供する店もあり、なじみ深い国の一つだ。 カタールW杯期間中、ブラジル国旗を掲げる車を市内で見かけた。ボンネットいっぱいに広げられた旗は、異国の地で生活する人々が、故郷の誇りを顕示するようだった。 今大会で日本は、PK戦の末に16強で敗れた。勝てば実現した日本-ブラジル戦。強国を連破して列
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湖西・新居関所 迎春準備 江戸期の飾りを再現
新年が近づく中、湖西市の新居関所の大御門に、江戸時代を再現した正月飾りがお目見えした。道行く人が足を止め、迎春ムードに包まれた関所の風景を楽しんでいる。 門の左右には、それぞれ異なる雄松と雌松を使用した門松が置かれている。梅の枝やセンリョウが添えられ、高さ約6メートルのササがそびえる。左右に立つササの間にはしめ縄が架かり、「おたれ」と呼ばれる短い縄が何本も垂れ下がっている。 正月飾りはボランティア団体「新居宿史跡案内人の会」が毎年制作。古文書「新居町方記録」の中で1800(寛政12)年に記された仕様書を参考に再現した。 新居関所は徳川家康によって1600(慶長5)年に設置された。会員の
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小児用のワクチン、12歳に誤って接種 湖西市
湖西市は20日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種で、12歳の小学生1人に小児用ワクチンを誤って接種したと発表した。市によると、体調不良などは確認されていない。 1、2回目の接種時は児童が11歳だったため、5~11歳対象の小児用ワクチンを接種していた。17日に接種した際には年齢が変わっていたが、確認が不十分だったという。接種情報の登録作業をしていた職員が誤りに気付いた。3カ月経過後、改めて12歳以上対象のワクチンを接種する。
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湖西市政策参与 森田氏に委嘱 専門的助言、3人目
湖西市はこのほど、市政の重要課題の解決に向けて専門的な立場から助言をもらう「政策参与」として、合同会社うさぎ企画の森田創代表(48)=長泉町在住、川崎市出身=に委嘱した。 森田氏は地方創生事業を幅広く手がけ、県内の自治体では焼津市や東伊豆町でアドバイザー役を務めている。湖西市では次世代交通サービス「MaaS(マース)」の構築や、市外の複業人材と地元企業のマッチングのためにアドバイスする。 森田氏は「複業人材を企業に紹介し、イノベーションが起こることで地域を元気にしたい」と述べた。委嘱期間は本年度末までで、必要に応じて更新する。政策参与は3人目。
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牡蠣小屋オープン 湖西・海湖館、浜名湖ブランド「プリ丸」提供
湖西市新居町の観光施設「海湖館」で17日、浜名湖産のカキをその場で焼いて味わう「牡蠣(かき)小屋」が今季の営業を開始した。 主催は湖西・新居観光協会。新居牡蠣組合が養殖するブランドのカキ「プリ丸」を提供する。焼きガキは3個1100円。小ぶりの殻付きカキを20個ほど詰めた持ち帰り用商品(1500円)もある。 営業は来年3月19日までの予定(12月29日~1月3日は休み)で要予約。月曜定休。年内は数量限定。 問い合わせは海湖館<電090(8186)1217>(午前7時~午後6時)へ。
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児童が科学の不思議体験 湖西でイベント 「マイクラ」グランプリは斉藤君(新居小6)
湖西市教委などはこのほど、第22回青少年の科学体験(静岡新聞社・静岡放送後援)を市アメニティプラザで開いた。市内のものづくり企業などによる16の体験ブースが設けられ、小学生らが科学の不思議に触れた。 自動車部品製造のユニバンスのブースでは、子どもたちがミニロボットのプログラミングに挑戦。パソコンでロボットの進行速度や曲がり方を調整し、動き方の変化を楽しんだ。 自動車用電池を手がけるGSユアサエナジーは、乾電池を手作りするキットを用意。亜鉛缶に水や二酸化マンガンを入れて作った乾電池を使い、豆電球が点灯すると、子どもらは笑顔を見せた。 市制50周年記念として、ブロックを使って建物などを組み
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飲酒運転根絶へ宣言書 湖西市自治会連合会、湖西署に提出
年末年始を前に湖西市自治会連合会はこのほど、自治会役員ら508人分の飲酒運転根絶宣言書を湖西署に提出した。 市内の全41自治会の役員らが宣言書に1人ずつ署名した。板倉福男会長(72)ら同連合会三役の4人が同署を訪れ、佐々木晴彦署長に宣言書を手渡した。 板倉会長は「飲酒運転はひき逃げ行為にもつながりかねない。忘年会、新年会の時期に根絶を呼びかけたい」と話した。
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学校整備に500万円 医師石川さん、故郷湖西市に寄付
湖西市出身の医師石川雅俊さん(42)=東京都千代田区=が9日、小中学校の施設整備に役立ててもらおうと市に現金500万円を寄付した。 石川さんは同市内や都内など10カ所に医院を持つ「まめクリニックグループ」を創業し、運営に携わっている。地元に貢献したいとの思いで2年前から寄付を続けている。市役所で影山剛士市長に目録を手渡した石川さんは「未来のある子どもたちへの投資に使ってほしい」と話した。
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湖西市長「学校統廃合は必要」 検討中の北部3小中について答弁
湖西市の影山剛士市長は8日、市議会12月定例会一般質問で、市北部地域で検討している市立小中学校3校の統廃合について「子どもたちの教育環境を第一に考えて統廃合は必要」と見解を示した。 統廃合の検討を「いつまでもやっていいわけではない。具体的なスケジュール感を持って、手遅れになる前にやらないといけない」と述べた。市教委が5月から複数回開いてきた住民との意見交換会にも今後参加し、方針を説明する意向を示した。学校の跡地活用の必要性にも言及した。 一方、住民との意見交換を続けている途中のため、渡辺宜宏教育長は「具体的なことは決まっていない」との認識も示した。有識者らでつくる学校教育施設適正化検討委
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湖西市初の地域おこし協力隊員 佐藤拓真さん(新潟出身)が着任
湖西市の「地域おこし協力隊」の委嘱式が5日、市役所で行われ、新潟県長岡市出身で元設計事務所勤務の佐藤拓真さん(24)が着任した。同市では初めての委嘱。佐藤さんは湖西・新居観光協会でSNSを使った情報発信などに取り組む予定で、「自らの足でいろいろなところに出向いて魅力を発信したい」と意欲を見せた。 長岡造形大3年で設計を学んでいた2018年から、知人の紹介で湖西市内の古民家の改装を手伝うようになった。現地に通ううち、浜名湖や海の景色に魅了されたという。神奈川県の設計事務所に就職し、2年半勤務したが「湖西市に暮らしてクリエーティブに仕事をしたい」との思いが強くなり、協力隊に応募した。 任期は
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湖西に空き家270戸超 バンク登録増へ改善必要 市議会答弁
湖西市は7日の市議会12月定例会一般質問で、市内に270戸以上の空き家がある状況を報告した。 市によると、2018年度の調査で278戸の空き家を確認した。市が希望者に空き家の情報を紹介する「空き家バンク」は16年度の開始以来、物件の登録は3件にとどまり、うち2件で売却が成立した。不動産屋で情報を得る希望者が多い一方、市側は空き家バンクも利用しやすい制度にする必要があるとし、「登録のための提出書類の簡素化などを検討したい」と述べた。高柳達弥氏(無所属)への答弁。 神谷里枝(無所属)、荻野利明(共産)、滝本幸夫、中村博行(いずれも無所属)の4氏も登壇した。
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吉田町 高校生が粘り2位 清水町との“ガチンコ”は苦杯【市町対抗駅伝】
前回初優勝を果たし、連覇を狙った吉田町。今回は互いにベストメンバーをそろえた清水町との「ガチンコ勝負」(中島監督=吉田中教)。目標通りチームの過去最高タイムをたたき出したが、大会新記録を打ち立てた清水町の背中はさらにその先にあった。 10区までは想定通りの展開だった。県高校男子1500メートルランク1位の5区杉浦(藤枝明誠高)は「清水町にどれだけ差をつけられるか」と勢い良くスタート。2分近い差をつけ、区間全体1位、4年連続区間新の快走を見せた。 逆転を許した後も、11区水野(藤枝明誠高)で再度ひっくり返す作戦だった。水野は区間賞で期待に応えたが、清水町の粘りに「前との差がなかなかつまらな
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地元を熱くする走りを 湖西市チームが出発式【市町対抗駅伝】
静岡市で3日に開催される県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)に出場する湖西市チームの出発式が2日、市役所で開かれ、選手が地元を盛り上げる走りを見せることを誓った。 激励に駆け付けた市職員や選手の家族らの前で、選手が1人ずつ紹介された。主将の田中孝貴さん(28)=黒崎播磨=が代表であいさつし、「みんなで駿河路を駆けるのが待ち遠しい。湖西市を熱くできるように応援をお願いします」と呼びかけた。 市制50周年を記念し今年誕生した市のイメージキャラクター「うなぽん」も応援に駆け付けた。影山剛士市長は「たすきをつなぎ、笑顔でゴールを」と送り出した。選手たちは集まった人に見送ら
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商品券当たる歳末セール 湖西・新居町商工会 3日から
湖西市の新居町商工会は3~18日、地元商店で利用可能な商品券が当たる「歳末謝恩セール」を行う。 参加するのは同市新居町を中心に小売りや飲食など38店。利用客に対し、各店の基準で抽選券を配布する。22日正午ごろに同商工会ホームページで当選番号を発表する。当選者は1月13日までに同商工会館で抽選券と景品を引き換える。特賞は商品券3万円分で1本、1等は1万円分で5本、2等は5千円分で30本、3等は3千円分で50本。商品券は来年2月末まで使用できる。桑原幹根商業部長(62)は「年末年始の消費に活用してもらいたい」と呼びかけている。
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女河浦海水浴場を廃止 マナー悪化で湖西市決定
湖西市は29日までに、利用者のマナー悪化などにより2023年夏以降は女河浦海水浴場(同市新所)の夏季の開設を行わないと決めた。 市によると、同海水浴場は1956年以降、市が夏季期間に開設してきた。来場者は統計がある96年の9万4300人をピークに、2019年には3300人にまで減少していた。 一方、近年は来場者の違法駐車や深夜の騒音などのトラブルが続いていたという。地元住民を対象に行ったアンケートでも、廃止を望む声が6割以上を占めた。20年以降は新型コロナウイルス禍のため3年連続で開場しなかった。
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“浜名湖から「ぽんっ」と登場” 湖西PR役に「うなぽん」就任
湖西市は22日、今年の市制施行50周年記念で誕生したイメージキャラクターについて、名前を「うなぽん」に決定したと発表した。うなぽんは早速、市役所で同日行われた定例記者会見に登場し、湖西のPR役として愛嬌(あいきょう)を振りまいた。 市は「浜名湖のほとりにあるまち」の認知度向上を目指そうと、浜名湖特産のウナギをモチーフにうなぽんを制作。デザインは湖西市在住の漫画家稲空穂さん(36)=浜松市北区出身=が担当した。突然変異で体が白黒になる希少な「パンダウナギ」や縁起の良い黄金色のウナギから着想を得た。うなぽんは「みんなと仲良くなりたい」と、人気者のパンダの着ぐるみに身を包んでいる。 8月のお披
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関東安全運転管理者協議会 連合会表彰を伝達 湖西署
湖西署は17日、長年にわたり交通安全に貢献した市民2人に対し、関東安全運転管理者協議会連合会表彰を伝達した。 優良運転者として表彰を受けたのは、笠子流通(湖西市白須賀)の小池宏明さん。業務でトラックも運転し、29年間無事故・無違反を続けてきた。 湖西地区安全運転管理協会副会長の小口洋子さんは、交通安全功労者として表彰された。小口さんは同協会役員を20年以上務め、ゆとりのある運転の啓発に力を入れてきた。 同署で佐々木晴彦署長らから表彰状を受け取った小池さんは「歩行者優先、危険予測を心がけて車を運転してきた」と長年の行動を振り返った。
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市にマスク6万枚寄付 防災備蓄協とヒュッゲ湖西
一般社団法人「命をつなぐ防災備蓄推進協会」(浜松市中区)とキャンプ場「ヒュッゲ湖西」(湖西市)は16日、災害備蓄品として不織布マスク6万枚を湖西市に寄付した。 同協会は企業などを対象に防災体験会を提供している。同キャンプ場で体験会を開いたことが縁で、災害時に市民の役に立てればと市内人口に相当する数のマスクを共同で寄付することにしたという。 同協会の袴田泰規理事長(48)=湖西市新居町=と「防災アイドル」として啓発活動に取り組む谷本尚穂さん(22)、ヒュッゲ湖西の滝本宗男代表(72)らが市役所を訪れ、影山剛士市長にマスクを届けた。
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湖西の味、お歳暮に 11月24日から予約開始 新居町商工会
湖西市の新居町商工会女性部は、浜名湖産のウナギやノリ、遠州灘産のシラスを詰め合わせたお歳暮ギフトを販売する。予約受け付けは同商工会館で、24~26日の午前9時~午後3時。 ギフトは2コース。5500円コースはうなぎの白焼き2本(たれ付き)、4千円コースはうなぎのかば焼きと甘辛く煮たゴボウをご飯に混ぜる郷土料理「ぼく飯」のもと4人前。どちらのコースにも乾燥青のり、しらす干し、地元和菓子屋のどら焼き1個が付く。税込み、送料別。 女性部は例年、お歳暮向けに地元特産品の詰め合わせギフトを用意してきたが、新型コロナ禍で集まって作業することが難しく、今回の企画は3年ぶり。同部の疋田秀子さんは「中止し
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自ら育てた新米ぺろり 湖西のこども自然クラブ
湖西市の今川こども自然クラブはこのほど、新米を味わう会を同市大知波のおちばの里親水公園で開いた。クラブ員の児童や保護者ら約30人が参加し、炊きたての新米の味や香りを楽しんだ。 児童はこれまで田植えや草取り、稲刈りに取り組んできた。この日は米1・2升を使用し、釜炊きに挑戦した。 まきをくべて火加減を調整し、5分間沸騰させた後、20分ほど炊いた。蒸らしている間は、子どもたちは周辺で野遊びを楽しんだ。 炊き上がった米は早速おにぎりに。ほおばった児童は顔をほころばせた。新居小6年の渡辺幸さん(11)は「粒が柔らかくて甘みがある。塩だけで十分おいしい」とあっという間に平らげた。
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多彩な渦巻き見て 画家坪井さん個展 湖西
磐田市の画家坪井保男さん(68)の個展が30日まで、湖西市の浜名湖カントリークラブで開かれている。渦巻きを描いた水彩や水墨の抽象画など約20点を展示している。 坪井さんは、フランスのルーブル美術館の世界遺産登録30年記念で「アルチスト ブリリアント(光り輝く偉大な芸術家)」の一人に認定されたという。屋外広告業の傍ら、約40年前から創作を続けている。 今回は多数の渦を描いた個性的な絵画を複数出品。渦の右巻きと左巻きを描き分けた坪井さんは「見た時の印象が異なる。一気に描き上げる渦には動き、スピード感があるので見てほしい」と来場を呼びかけた。一部作品は販売もしている。
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民謡保存会招き「鷲津節」に挑戦 湖西高で体験授業
湖西市鷲津の湖西高はこのほど、湖西民謡保存会を招いた授業を同校で行った。音楽を選択している1年生14人が、同会が伝承している詩人北原白秋作詞の地元の民謡「鷲津節」の踊りを体験した。 会員4人が講師を務め、浴衣姿で鷲津節の踊りを披露した。歌詞にちなみ、浜名湖を眺めたり、ボラが跳びはねたりする様子を表現した振り付けを紹介した。生徒は会員から手ほどきを受けながら、足の運びや手の動きをまねて踊った。豊田実頼さん(16)は「踊るのは難しいけど、浜名湖の風景を伝える民謡と分かった」と体験を楽しんだ。 北原白秋は1932年に湖西を訪れ、浜名湖周辺の情景などを「鷲津節」「浜名湖セレナーデ」といった民謡に
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高校生議会 湖西市政に提言 市長登壇「改善していきたい」
湖西市内の高校生が模擬議員として参加する「高校生議会」が11日、市議会本会議場で開かれた。防災をテーマに新居高の政治・経済を選択する生徒が、若者視点で市政への提言に挑戦した。 市制施行50周年記念事業の一環で、市議会が企画。2、3年生16人は提言に向け、6月から市職員や市議を講師として授業に招き、市の課題を学んできた。東日本大震災で被災した福島県浪江町の職員に対するオンラインでの聞き取りや、市民へのアンケートも行った。 生徒は4班に分かれ、順に緊張した面持ちで質問席に立った。各班は「避難生活体験」や「備蓄の効果的な提供」などの政策を発表した。 外国人の人口が約6%と県内2番目に多い同市
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鷲津少年野球クラブ 文科相表彰を市長に報告 湖西市役所訪問
湖西市の鷲津少年野球クラブが、本年度の「生涯スポーツ優良団体」として文部科学大臣表彰を受けた。クラブのメンバーがこのほど、影山剛士市長を表敬訪問し、喜びを語った。 クラブは1977年設立。長年にわたりスポーツの普及、振興に尽力してきたことが認められた。現在は鷲津小1~6年生が所属し、週2回の練習に励んでいる。 代表児童3人が市役所を訪問。主将の6年加藤樹さん(11)は「試合でエラーした時には声をかけ合う。学年は関係なく仲が良いチーム」と紹介した。小学生時代に同じクラブで練習していた影山市長は「周囲に感謝しながら、目標に向かって頑張って」と後輩を激励した。
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声そろえ「火の用心」 湖西・真愛保育園児、地域パトロール
湖西市白須賀の真愛保育園の幼年消防クラブは10日、秋季火災予防運動週間(9~15日)に合わせ、防火パトロールを同園周辺で行った。暖房器具の使用が増える季節を前に、園児が地域住民に防火の徹底を呼びかけた。 法被姿の年長児22人が、市消防本部の職員とともに同園を出発。周辺を練り歩きながら「マッチ一本火事の元」「火事を見つけたら119番通報をお願いします」と声をそろえて注意を促した。郵便局などに立ち寄り、従業員に防火の協力をお願いした。 市内では他になぎさ保育園、おかさきこども園も防火パトロールに取り組む。
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力作切り絵30点展示 自閉症の作家安田さん 浜松・北区で12日まで
湖西市南台に住む自閉症の切り絵作家安田幸大さん(24)による個展が10日、浜松市北区根洗町のしまうま倶楽部で始まった。12日までで、最終日は切り絵の実演を行う予定。 動物などを描いた色彩豊かな切り絵30点が並ぶ。作品を収録した2023年のカレンダーや原画の販売も行っている。 11日は午前10時~午後5時。12日は午前9時半~午後3時で、午前10時と午後1時から安田さんが切り絵の創作を披露する。
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“陸上王”児童に技術伝授 十種競技の右代選手 湖西・東小
陸上男子十種競技で2度の五輪出場経験がある右代啓祐選手(36)=東京、国士舘クラブ=を講師に招いた特別授業が9日、湖西市の東小で行われた。1~6年生約150人が、日本の「キング・オブ・アスリート」の技術と心構えを教わった。 十種競技の日本記録を持つ右代選手は、速く走るポイントとして姿勢、腕の振り、脚の動きの三つを挙げた。「背筋を上に真っすぐ伸ばし、ズボンのポケットを通るように腕を振り、ももをへその高さまで上げる」とアドバイスし、児童の走りをチェックした。 走り高跳びを披露し1メートル70を軽々とクリアすると、児童から拍手と歓声が起こった。右代選手は目標を語った際に周囲から笑われ悔しい思い
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湖西市役所、菊で華やかに 笠子花の会が展示
湖西市の「笠子花の会」は7日、会員が丹精込めて育てた菊の花を市役所の玄関とホールに展示した。来庁者は25日まで白、黄、紫など色鮮やかな約20鉢を楽しめる。 菊の展示は今年で28回目。会員らが5月からビニールハウスで育ててきた。玄関には、多数の小菊で富士山を形作った高さ約2メートルの作品など2鉢を設置。白い菊を配置し、冠雪した姿を表現した。 佐藤之戸史会長(64)は「市制施行50周年を記念し、5本の菊を植えた10鉢を用意した。いつもより少し華やかな作品を楽しんで」と話した。
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新居の「中根庭園群」 地域の財産守り、活用を【風紋】
磐田市出身で世界的造園家として知られる中根金作(1917~95年)が手がけた庭園や公園が数多く残る湖西市新居町。整備から数十年が経過し、将来に向けた施設管理の岐路を迎えている。「作品群」はいったん失ってしまえば、元に戻ることはない地域の財産だ。文化的価値をいま一度見詰め直し、行政と市民が協力して守っていく姿勢が求められる。 中根は金閣寺(京都市)や足立美術館(島根県)、米・ボストン美術館、カーター元大統領記念館などの作庭や庭園修理で知られる。大阪芸術大学長なども歴任し、江戸時代の作庭家になぞらえて「昭和の小堀遠州」とも称された。 湖西市内でも、旧新居町の依頼で80年ごろから40以上の公共
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記者コラム「清流」 佐吉は見ている
お年寄りの女性から色紙にサインを求められた男性は、名前と日付を書き込んだ。2020年と間違えた男性は「2020」を消さず、「+2」と書き加えて修正。「隠さない。付け足しちゃう」とちゃめっ気たっぷりに返し、周りの笑いを誘ってみせた。 湖西市出身のトヨタグループ創始者・豊田佐吉の命日。生誕地にある佐吉記念館で地元自治会が開いた顕彰祭で、サインや写真撮影に気さくに応じたのは、トヨタの豊田章男社長だった。色紙にサインをもらった女性は背筋をピンと伸ばし、誇らしげな笑顔で記念写真に納まった。 佐吉のひ孫の豊田社長は、住民との掛け合いを楽しんでいるようだった。世界的企業に成長した今も、原点を大事にする
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50個人8団体 福祉貢献で表彰 湖西市社会福祉協議会
湖西市社会福祉協議会は6日、第44回市社会福祉大会(静岡新聞社・静岡放送後援)を市老人福祉センターで開き、地域福祉に貢献した50個人8団体を表彰した。 民生・児童委員や保護司を5年以上務めたり、長年にわたり社会福祉事業に協力したりした市民らに、森宣雄会長が表彰状などを手渡した。参加者は「ふれあいあふれる はつらつとしたまち」のスローガの下、住み慣れた地域で住民が支え合う暮らしを目指すことを確認した。
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パリ五輪目指し意気込み 陸上100障害 紫村選手、湖西市長訪問
陸上女子100メートル障害で世界選手権出場経験を持つ紫村仁美選手(31)=リタジャパン=が、2022年春の結婚を機に住まいを湖西市に移し、パリ五輪を目指して練習に励んでいる。紫村選手がこのほど、影山剛士市長を訪ね、今後に向けた意気込みを語った。 紫村選手は佐賀県出身。2013年に日本選手権を制覇、世界選手権に2度出場した。4月に早大で一緒だった棒高跳びの笹瀬弘樹選手=同市新居町=と結婚。湖西運動公園や四ツ池公園(浜松市)で練習に汗を流している。 今後はパリ五輪の出場を目標に、海外の五輪メダリストが所属する米国のチームを拠点にトレーニングを積む。これまでも米国での練習経験があり「アメリカで
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白須賀小児童 地元海岸を清掃「ごみ、多かった」 湖西
湖西市の白須賀小の全校児童約160人はこのほど、環境保全学習の一環で、白須賀海岸の清掃活動「表浜プロジェクト」に取り組んだ。 同校では本年度から地元の白須賀海岸を題材に、海の環境保全やウミガメの保護について学んでいる。児童は班ごとに分かれ、海岸に放置されたペットボトルや缶、プラスチック容器を拾い集めた。 回収したごみは、6年生がごみの種類や経路を学ぶことに活用するという。6年山田海音さん(12)は「ごみの量は思っていたよりもすごい多かった。みんなで協力しないと拾いきれない」と熱心に活動した。
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野球強豪校と熱戦 湖西と新居高 花咲徳栄など招待
湖西高と新居高が県内外から高校野球の強豪校を招待する「第7回湖西ベースボールフェスタ」が5、6の両日、湖西市吉美の湖西運動公園野球場で開かれた。浜松商、浜松西、花咲徳栄(埼玉県)の3チームを招待し、2日間で計5試合を行った。 新居は相良、熱海の2校を加えた連合チームで臨んだ。甲子園での優勝経験がある花咲徳栄は全国レベルの打力を発揮し、フェスタを盛り上げた。会場には保護者のほか、高校野球ファンが観戦に訪れた。 国際審判員の資格を持ち、昨年の甲子園で選手に寄り添う声かけがSNSなどで話題になった山口智久氏らを講師に迎え、審判講座も行った。 フェスタは湖西高の斎藤哲男監督が高校トップレベルの
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世界的造園家 中根金作が手掛けた庭園、継承へ 住民や市職員、維持管理のポイント学ぶ
湖西市新居・中根庭園を研究する会(吉元洋美会長)はこのほど、世界的造園家として知られる中根金作(1917~95年、磐田市出身)が湖西市内で手がけた庭園などの維持管理法を学ぶ会を同市で開いた。金作の長男で中根庭園研究所(京都市)所長の中根史郎さん(72)らを招き、文化的価値の継承に向けてアドバイスを受けた。 金作は足立美術館(島根県)や米・ボストン美術館の作庭などで知られ、湖西市内でも旧新居町の依頼で80年ごろから40以上の景観事業に携わったとされる。数十年が経過し、維持管理が難しくなっていることから勉強会を企画し、会員や市職員ら約20人が参加した。 造園家として国内外で活躍する史郎さんと
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挑戦の気概継ぐ 湖西で豊田佐吉顕彰祭
湖西市は30日、自動織機を発明し、トヨタグループの礎を築いた同市出身の豊田佐吉(1867~1930年)の第59回顕彰祭を鷲津中で開いた。ひ孫に当たるトヨタ自動車の豊田章男社長や影山剛士市長ら関係者約70人が参列し、挑戦の気概を受け継ぐと誓った。 章男社長はあいさつで、佐吉が生み出したトヨタ生産方式の考え方を紹介し「仕事を楽しめば改善が進んで楽になり、生産性が向上する」と指摘。脱炭素の選択肢として取り組んでいる水素エンジンの開発にも触れ「変化を恐れるのではなく、楽しむつもりで挑戦を続けていく」と決意を口にした。 顕彰祭は同校にある佐吉の胸像前で、毎年命日に開催。出席者は1人ずつ献花を行った
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聖火リレー映像 今昔見比べ共有 湖西で上映会、ランナーも参加
昨年と1964年に行われた東京五輪の聖火リレーを市民が記録した映像の上映会が29日、湖西市アメニティプラザで開かれた。市民らが今と昔の聖火リレーの違いを見て、盛り上がりを懐かしんだ。64年当時の映像も含めて撮影し、上映会を企画したのは地元のカメラ愛好家クラブ「八ちゃん会」。メンバーの一人で、昨年聖火ランナーを務めた鈴木芳朗さん(87)に加え、磐田市や静岡市で聖火リレーを走った4人も会場に駆け付けた。 来場者は新居関所で行われた昨年の出発式や聖火リレー、沿道の観衆の様子を映像で振り返った。コース沿いに人だかりができている昔の映像と見比べて楽しんだ。 会場には昨年の聖火リレーのトーチや記念グ
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湖西の歴史、写真で紹介 文化の祭典 聖火リレー振り返る上映会も
湖西市文化協会と市教委が主催する市芸術祭の「第55回文化の祭典」が29日から11月2日、市アメニティプラザで行われる。約200人が出品し、手工芸や絵画、写真など約550点が展示される。 市文化協会設立50周年にちなみ、昭和初期から今年までの市内の出来事を撮影した写真展示コーナーが設置される。1964年と昨年行われた東京五輪の地元の聖火リレーを振り返る映像の上映会も開かれる。映像は45分で、カメラ愛好家クラブ「八ちゃん会」などが撮影、編集した。上映会は29、30の両日、午前10時~正午、午後1~3時。各時間帯で2回ずつ上映する。 茶席、華道展示は29、30日の2日間のみ。
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物価高騰対策の補正予算案可決 湖西市議会臨時会
湖西市議会は28日、臨時会を開いた。4億7700万円を増額する本年度一般会計補正予算案を原案通り可決し、閉会した。補正予算には、物価高騰の影響を受けている高齢者施設や民間保育所の助成事業費、新型コロナウイルスの自宅療養者らを対象にした食料品宅配事業費などを盛り込んだ。
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湖西市社協に2万8628円 カラオケ喫茶寄付
湖西市白須賀のカラオケ喫茶「ひばり」はこのほど、市社会福祉協議会に現金2万8628円を寄付した。 9月に歌と踊りの発表会を開いた際、参加者や客に寄付への協力をお願いした。店主の原田保子さん(73)の夫が難病を患っていたことなどから、福祉に活用してもらおうと2011年から寄付を行っている。原田さんとスタッフ、常連客らが市健康福祉センターを訪れ、浄財を届けた。
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ねんど祭 新所原駅北口前で飲食、演奏楽しんで 30日、湖西で
湖西市の住民グループ「新所原を元気にする会」(山下菊大会長)は30日午前10時~午後3時、「第11回ねんど祭」を同市のJR新所原駅北口ロータリーで開く。 会場にはみたらし団子やうなぎ弁当、焼きそばなどを販売する12店が並ぶ。地元の園児や中学生による演奏、市内の窯跡から出土した土器の展示も行われる。 同市で古墳時代から鎌倉時代にかけ、焼き物の生産が盛んだったことにちなんだイベント。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、恒例の「泥団子レース」の開催を見送る代わりに、紙粘土の工作体験コーナーを設ける。
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湖西市 コロナワクチン乳幼児接種 11月9日に開始
湖西市の影山剛士市長は25日の定例記者会見で、生後6カ月~4歳の乳幼児を対象にした新型コロナウイルスのワクチン接種を11月9日に始めると発表した。 対象者は1553人(10月7日時点)。集団接種ではなく、市立湖西病院での個別接種を行う。実施は毎週水曜、1日10人程度の予定。 接種券は3回分をセットで同封し、10月31日から対象者に順次発送する。希望者は同病院のウェブサイトか電話から予約する。 市などは、同病院以外の診療所でも個別接種を受けられるように調整している。
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“寺ピアノ”初ライブ 愛好家や市民ら演奏 湖西・新居の龍谷寺
湖西市新居町の龍谷寺で23日、来訪者が自由に弾くことができる本堂の「ストリートピアノ」を利用した演奏会「#寺ピアノライブ」が開かれた。愛好家や市民ら8組が出演し、本堂に音色を響かせて聴衆を楽しませた。 谷和憲住職(57)らが、これまでの来訪者や知人に出演の声かけを行って初めて企画。本堂にはライトアップした“ステージ”が用意された。参加者はクラシックやボサノバ、人気アニメの主題歌など思い思いの曲を披露。聴衆の中から飛び入り参加できる時間帯には、思い切って演奏を楽しむ人もいた。 普段は趣味でキーボードを演奏しているという浜松市中区の会社員服部賢志朗さん(35)は家族で
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大規模乳牛牧場が開所 湖西、大型搾乳機「ロータリーパーラー」で作業効率化 就農希望者の育成も
静岡県内最多の約千頭の乳牛を飼育する予定の満咲(まんさく)牧場(湖西市太田)は22日、同牧場で開所式を行った。大型機械で効率化した大規模飼育を行い、若い就農希望者の育成につなげる。 浜名酪農業協同組合(浜松市東区)の組合員や酪農業者が出資した。知波田肥育牛団地跡地の約2万2千平方メートルに牛舎や搾乳施設、ふん尿処理施設を整備した。総事業費は約30億円。 大型の搾乳機械「ロータリーパーラー」を採用。同牧場によると、県内での導入は初めて。一度に40頭の搾乳が可能で、作業人数や時間を削減できる。大規模飼育によって採算が見込めるという。 分場(湖西市大知波)の200頭と合わせ、県内最多の飼育規
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デンソー 地元戦を落とす 卓球日本リーグ女子1部
2022年度後期日本卓球リーグ女子1部のデンソー(湖西市)のホームマッチ(日本卓球リーグ実業団連盟主催)が22日、同市アメニティプラザで行われた。前期5位のデンソーは前期3位の中国電力(広島市)と対戦し、0-3で後期初戦に敗れた。 1番手に起用された阿部は2ゲームを先取された後、第3ゲームを取って粘りを見せたが押し切られた。19年度全日本大学総合選手権でシングルス優勝経験を持つ2番手の森田(菊川市出身)は主導権を奪い合う激しい展開を繰り広げ、第2、3ゲームを11-7、11-9で連取。接戦に持ち込んだが、最終ゲームを8-11で落とした。ダブルスの阿部・菅沢組は、相手の勢いを止められずストレー
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防犯活動に尽力 柴田さん県表彰 湖西署で受賞報告
長年防犯活動に尽力したとして、県表彰を受けた柴田一男さん(70)=湖西市山口=の受賞報告が20日、湖西署で行われた。 2014年から地域安全推進員を務め、青色防犯パトロールや特殊詐欺被害防止の街頭広報を行ってきた。本年度の県防犯協会連合会と県警本部の連名表彰を受け、佐々木晴彦署長に報告した。 2日に1回は夕方に防犯パトロールを行い、下校する子どもたちを見守っているという柴田さん。「犯罪があれば巡回で発見し、被害を減らしたい」と今後に向けた意欲を示した。
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白須賀少年野球クラブ 「守備に重点」県V報告 湖西市役所を訪問
湖西市の白須賀少年野球クラブが、9~10月に開かれた県ジュニア軟式野球大会で初優勝した。メンバーがこのほど、市役所を訪れ、影山剛士市長に報告した。 大会は小学5年生以下を対象に、御前崎市で行われた。県内200チーム以上の中から予選を勝ち上がった16チームが県大会に出場し、トーナメント方式で争った。 チームはみんなで打線をつなぐ「全員野球」を体現し、準決勝まで大量得点で勝利を重ねた。青島ホークス野球スポーツ少年団(藤枝市)との決勝は、5-4で接戦を制した。 チームは40年以上の歴史を持つが、メンバーは16人と他チームと比べて少ない。チーム練習は土日のみで、守備に重点を置いて練習に励んでき
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新居関所などで23日に産業祭り 湖西、スタンプラリーも
湖西市の新居町商工会などは23日午前9時~午後3時、産業祭り「第27回あらいじゃん」(静岡新聞社・静岡放送後援)を新居関所などをメイン会場に開催する。 新居関所では、ウナギやのりなどの特産品を販売する。仲町公園では、ミニ四駆や輪投げを楽しめるブースを用意する。 周辺の寺などを巡るスタンプラリーも行われ、全8カ所でスタンプを集めると、会場などで使える300円分のチケットがもらえる。先着千人で、新居関所と仲町公園で台紙を配布する。 また、地域振興券が当たる抽選券を23日まで配布している。周辺の飲食店など約30の対象店舗で、利用額に応じて取得できる。
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浜名湖にまつわる伝説、模型で再現 湖西、16日まで文化祭
湖西市入出地区の第28回文化祭が15、16の両日、入出集落センターで開かれる。住民が制作した絵画や写真のほか、文化祭恒例の地元の漁業を紹介する模型を展示する。 特設の漁業コーナーは、入出歴史研究会代表の松本良之さん(80)と妻が手作りした人形や船の模型を展示。24回目の今年は浜名湖にまつわる「片ひらスズキ」「だいだらぼっち」「海坊主」の伝説などを再現した。松本さんは「漁業の歴史が深い入出だからこそ残っている伝説を知ってほしい」と話す。東小や湖西中、愛好家サークルからも多彩な作品が寄せられる。15日は午後1~5時、16日は午前9時~午後3時。両日ともバザーが行われる。
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ファイヤートング 寺脇精工(湖西市) 消費者目線で使用感探求【ものづくり最前線】
自動車部品の加工を長年手がけてきた湖西市の町工場が火ばさみ「ファイヤートング」を開発した。消費者目線で使いやすさを探求し、随所にこだわりをちりばめた。 同社初のBtoC製品。寺脇精二社長(72)は新商品開発に、趣味のアウトドアの経験を生かした。市販のU字形のトングは重さに弱く、まきなど大きめの物をつかむと変形してしまう。一方、ファイヤートングはX字形の鉄製で、ギザギザした先端部分で細かい物を「つまみ」、中央の平たい部分で大きい物を「つかむ」ことができる仕様だ。 長さ47センチ、重さ360グラム。ばねを採用したことで軽い握りでも開閉を可能にした。グリップ部分は木材を火であぶった後、手になじ
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爆発物撤去、慎重に 湖西署がテロ対応訓練
湖西署はこのほど、浜名湖競艇企業団と協力し、湖西市新居町のボートレース浜名湖でテロ対応訓練を行った。署員や県警機動隊、レース場の警備員ら計約30人が参加し、爆発物処理までの対応を確認した。 不審な男がレース場に爆発物を設置した想定。不審者役を発見した警備員が110番し、来場者役の避難誘導を行った。現場に駆け付けた複数の警察官が刃物を持った不審者役を取り押さえた。「爆発物を仕掛けた」との情報から、紙袋に入った不審物を発見。機動隊の爆発物処理班が出動し、不審物を慎重に撤去した。 同署警備課の坂東昭太郎課長(41)は「警察官、警備員双方の現場責任者が情報共有することが重要」と話し、連係の確認を
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流鏑馬 地域繁栄を祈願 湖西・二宮神社
新型コロナウイルスの影響で近年自粛が続いていた湖西市内の秋祭りが10月に入り、各地で営まれている。同市新居町の二宮神社では9日、例大祭が行われ、市指定無形民俗文化財の流鏑馬(やぶさめ)神事を通じて住民が地域の繁栄や無病息災を祈った。 同神社では今年、地元の男性有志3人のうち、くじで選ばれた新居高3年小笠原心作さん(18)が流鏑馬に挑む「馬乗り様」を務めた。風習にのっとり、小笠原さんはすぐそばの浜名湖に裸で入って体を清めた後、馬に乗った。鳥居の辺りで準備を整え、勢いよく参道を疾走。的に向けて矢を放ち「パンッ」と命中した音が響くと、沿道で見守る住民から歓声と拍手が湧き起こった。 小笠原さんは
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静岡BRと地域活性化へ 湖西市、パートナー協定
ラグビーリーグワン1部の静岡ブルーレヴズ(BR)と湖西市は6日、スポーツによる地域活性化を目的にしたパートナーシップ協定を締結した。静岡BRと県内市町との協定締結は7例目。 両者は協力し、スポーツや地域の振興、青少年の育成支援を目指す。学校でのラグビー教室や、選手の市主催イベントへの参加、特産品のPRなどに取り組む。 市役所で行われた締結式で、山谷拓志社長と影山剛士市長が協定書に署名した。山谷社長は「県全体がホストエリア。湖西市民にも『おらがまちのチーム』と思ってもらいたい」とあいさつ。影山市長は「スタジアムで観戦し、一体となって盛り上がれるラグビーの魅力を多くの子どもにも知ってもらいた
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記者コラム「清流」 相棒よ
エンジン修理から愛車が返ってきた2日後。高速道路を運転中、スピードが急に上がらなくなった。パーキングエリアに止めエンジンをかけ直しても、時速10キロほどしか出ない。予期せず、レッカーで運ばれる事態に見舞われた。 愛車は乗り始めて10年目。これで潮時かと覚悟し、販売店を訪ねた。新型コロナ禍、半導体不足などの影響が重なって納車は遅れ気味。希望の車種は半年待ちで、1年半かかる人気車もあるという。中古も探したが、需要の高まりからか新車とほぼ変わらない価格に、頭を抱えた。 ひとまず乗り換えを諦め、車を再び修理に出すことに。入社2年目に購入し、どんな取材現場でも苦楽を共にしてきた相棒よ。むちゃな運転
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気分は歌舞伎役者 湖西継承の文化体験 知波田小「ふるさとの日」
湖西市の知波田小は5日、地元の文化や歴史を学ぶ毎年恒例の行事「ふるさとの日」を行った。地元で古くから継承される湖西歌舞伎のコースでは、児童28人が演技や掛け声を体験し、舞台の雰囲気を味わった。 年に1度定期公演を行っている湖西歌舞伎保存会の9人が講師を務めた。青島一郎会長(63)らが歌舞伎の歴史や慣習を説明。実際に使用している着物や刀、拍子木などの小道具も紹介した。 代表児童5人は背景幕を飾った舞台に上がり、「白浪五人男」に登場する日本駄右衛門などの役になりきって歌舞伎の言い回しに挑戦した。1人ずつ傘を持ちながらせりふを披露すると、観客の児童は「待ってました」「日本一」と掛け声で盛り上げ
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ヘアドネーション題材の絵本贈る 作者ら、湖西市教委に
医療用ウィッグ(かつら)に使用する髪の毛を提供する活動「ヘアドネーション」が題材の絵本「ぼくが髪を伸ばすわけ」の作者2人が4日、小学生に読んでもらおうと湖西市教委に絵本6冊を寄贈した。 寄贈したのは文を担当した牛田凡子さん=愛知県大府市=と、絵を担当した山口透さん=同県半田市。湖西市役所で渡辺宜宏教育長に絵本を手渡した山口さんは「ヘアドネーションを目的に髪を伸ばしていた男の子に対し、絵本を読んだことで周りの見る目が変わったことがあった」と紹介した。 2人は企業からの寄付金を基に、東海地区の小学校を中心に絵本の寄贈を行っている。磐田、浜松の両市にも今月寄贈するという。
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丹精込めて育てたナス 総菜で販売 浜名特支高等部の農耕班
静岡県立浜名特別支援学校(湖西市新居町)高等部の農耕班が育てたナスの総菜が4日、地元のスーパー「かきこや仲町店」で販売された。「作業学習」の授業の一環で、収穫した野菜をスーパーに売る活動を本年度から始めた。 農耕班の生徒6人は5月にナスの苗を畑に植え、草取りや水やりをしながら無農薬で育ててきた。昨年度までは保護者らを対象に直売などを行っていたが、今回は同店に総菜の材料として、約5・5キロを買い取ってもらった。 店内の総菜コーナーには調理したマーボーナスと、肉みそあんかけの2品が並べられ、高等部3年で班長の成瀬友陽さん(18)と副班長の伊藤亜優さん(18)が昼時の買い物客にPRした。飯田
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船上で釣り 親子満喫 浜名湖で「つり部」
釣りを通じて水辺の生き物や自然環境に親しむイベント「つり部」(静岡新聞社・静岡放送主催、イシグロ共催)が1日、浜名湖で行われ、静岡県内の親子ら15組が船上での釣りを満喫した。 参加者は5隻の船に分かれて乗り込み、湖西市のワシズマリーナから出航。浜名湖での活動に3時間ほど没頭し、ヘダイやヒイラギ、キビレなどを釣り上げた。SBSラジオのパーソナリティーで、部長を務める鉄崎幹人さんも参加し、釣った魚のさばき方や調理方法をアドバイスした。 湖や海で釣りを体験する全3回の催しで、今回が6月に続き2回目。最終回は11月に沼津市で海釣りを体験する。
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世界的造園家・中根金作と新居町 写真で関わり紹介、30日まで
磐田市出身で世界的造園家として知られる中根金作(1917~95年)と湖西市新居町の関わりを写真などで紹介する「中根金作と景観まちづくり展」が1日、同市の小松楼まちづくり交流館で始まった。30日まで。 9日には展示会を企画した「湖西市新居・中根庭園を研究する会」が説明会を開く。中根は金閣寺(京都市)や足立美術館(島根県)の庭園修理、作庭などで知られ、湖西市内でも旧新居町からの依頼で40以上の景観事業に携わったとされる。会場にはその一部として、新居文化公園や浜名川親水公園などの事業を紹介する写真パネル約50点が並ぶ。入館無料。月曜定休。 説明会は午前10時から1時間程度。吉元洋美会長らが講師
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イオンタウン湖西新居 市内2カ所目、2023年春開業へ
イオンタウン(千葉市)は30日、湖西市新居町に建設を予定している複合商業施設「イオンタウン湖西新居」について、2023年春に開業予定と発表した。 施設は鉄骨平屋建てで、延べ床面積5700平方メートル。スーパーの「マックスバリュ」のほか、ドラッグストアや物販店舗など17店が入る予定。駐車場は約350台分を設ける。イオンタウン湖西(同市鷲津)に次いで、市内では2カ所目。 建設場所は新居文化公園西側。同社は3月、市有地2万3千平方メートルを2億8300万円で購入した。 現場では30日に起工式が行われ、関係者約20人が工事の安全を祈願した。10月中に着工する。
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天浜線の一日駅長体験 CF返礼で中村組女性社員 湖西
建設業の中村組(浜松市中区)の女性社員が28日、湖西市の天竜浜名湖鉄道新所原駅で一日駅長に就き、普段とは違う仕事の醍醐味(だいごみ)を味わった。 一日駅長を務めたのは、同社で現場監督を担う入社4年目の野中梨央さん(22)。天竜浜名湖鉄道の松井宜正社長から委嘱状を受け取り、夕刻から業務に従事した。 天竜浜名湖鉄道は昨年度、施設修繕などを目的にしたクラウドファンディング(CF)を初めて実施。中村組は天浜線の駅舎やロータリー、災害時の線路復旧の工事を手掛けている縁や社員教育の観点から、返礼品として一日駅長を体験できるCFに協力した。 制服姿で改札に立った野中さんは緊張した面持ちで、利用客の乗
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気分は救助隊員 湖西で消防フェスタ ロープ渡り、放水体験
湖西市はこのほど、消防フェスタを市消防本部で開いた。市内の親子ら2千人以上が来場し、消防車両の見学やロープ渡り、放水体験を楽しんだ。 消防車のホースを使った放水や、火災発生時の煙が充満した室内を体験できるコーナーが設けられた。ロープ渡りの体験では、子どもらが救助隊員のアドバイスを受けながら挑戦。ロープにぶら下がり、手を使って約7メートルのロープを渡りきった。消防職員がはしご車を使った救出訓練などを披露したほか、市内の4園の園児による演奏も行われ、大勢の市民でにぎわった。 フェスタは消防や防災活動に対する市民の理解を深めてもらおうと初めて実施した。
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2021年度決算など認定、可決 湖西市議会が閉会
湖西市議会9月定例会は28日、最終本会議を開き、2021年度の一般会計決算や病院事業会計決算など各委員会で審査した7議案を認定した。小中学校の特別支援学級在籍数が全国的に増加傾向にあることを踏まえ、標準で8人としている1学級の少人数化を国に求める意見書の提出案が福祉教育委員会から追加提出され、可決して閉会した。
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電気、ガス、水道のデータ活用 湖西市産学官連携 市民サービス研究
湖西市と中部電力、サーラエナジー、豊橋技術科学大(愛知県)など6者が26日、スマートメーターによる電気・ガス・水道の検針データを共同活用する包括連携協定を締結した。生活インフラの三つのデータを共同活用するのは全国初の取り組みで、住人の見守りなど新たな市民サービスを検討する。 市は昨年度、市北部の1890戸に先駆的に水道スマートメーターを設置した。スマートメーターは通信端末機を搭載し、30分ごとに自動で水道使用量のデータ収集が可能。自動検針化や漏水の早期発見に加え、使用水量などの詳細なデータを基に、需要に応じた管路更新の効果も見込める。 今回、中電とサーラエナジーのスマートメーターで収集で
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宿場町で芸術イベント 湖西市、体験や作品展 25日まで
湖西市白須賀の白東館(旧食堂「吾妻屋」)で23日、芸術イベント「浜名湖のその先へ」が始まった。地元出身の女性らが、人口減少が続く地区ににぎわいを生み出そうと初めて企画した。25日まで花や草木を使った作家3人によるアート体験会や作品展示を繰り広げる。 企画したのは、東京を中心にアロマセラピストなどとして活動するSarahaさん(38)=神奈川県在住=らのグループ。2年前まで両親が営んでいた食堂「吾妻屋」の建物を活用し、人が集まれる場を提供しようと準備した。 吾妻屋の前身は、江戸時代から旧東海道の白須賀宿で営まれた旅籠(はたご)の東屋(別名「白東館」)。イベントでは、かつての雰囲気が残る50
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自作ボートで速さ、技術競う ソーラーや人力17艇 湖西で全国大会
クリーンエネルギーの自作ボートで速さを競う「ソーラー・人力ボートレース全日本選手権大会」(日本ソーラー・人力ボート協会主催)が17日、湖西市新居町のボートレース浜名湖で始まった。静岡県内外から17艇がエントリーし、互いの技術を披露し合った。 企業や大学の研究会、同好会などが太陽光パネルやモーター、ペダルなどを用いて製作したボートを持ち寄った。100メートルのタイムを競うレース、1キロのスラロームコースで順位を競うレースに出場した。 船底に取り付けた水中翼による揚力で水面から浮くようにして疾走するボートがある一方、オールを使って地道にこぐ出場者もいた。最終日の18日は1時間耐久レースなどを
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悪戦苦闘も米収穫 湖西で「今川こども自然クラブ」
湖西市の今川こども自然クラブは17日、同市大知波の「おちばの里親水公園」近くの棚田で稲刈りを行った。クラブ員の児童13人が参加し、自分たちで苗を植えて育てた米の収穫を喜んだ。 石垣で作られた棚田は同公園から徒歩10分ほどの山中にある。約50年間放置されていたが、10年ほど前に地元住民グループ「湖西フロンティア倶楽部」が再整備した。児童は5月に田植えを実施。この日はぬかるむ足元に悪戦苦闘しながらも、鎌を使って約300平方メートルの範囲に育った稲を刈り取った。収穫した稲は背負子(しょいこ)に乗せて下山した。 稲を干した後は10月に脱穀し、11月に「新米を味わう会」を開く予定。新居小6年の見山
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動植物など表現 立体刺しゅう並ぶ 湖西の神谷さん
湖西市古見の刺しゅう愛好家神谷厚志さん(66)による初の作品展が30日まで、同市鷲津のふれあい交流館で開かれている。刺しゅうで形作った動植物など温かみのある約100点を展示している。 63歳までシステムエンジニアとして働いてきた神谷さんは2年前、これまで全くなじみがなかった刺しゅうに挑戦。「作り出す楽しさがあり、作品に愛着が湧く」と立体刺しゅうにのめり込んだ。ワイヤで作った骨組みに包帯を巻き付けて形を決め、糸を縫い付けて模様を作り出す。 会場には花や盆栽のほか、フラミンゴやツバメ、アオウミガメやカクレクマノミなど多彩な動物が並ぶ。カラフルな七福神は制作に3週間かけた力作で、神谷さんは「多
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毎週土曜は露店マーケット 湖西・新所原駅北口 飲食や菓子販売、10月から 女性店主ら企画
湖西市のJR新所原駅北口で、毎週土曜に飲食などの露店が並ぶ「るんるんマーケット」が10月1日からスタートする。地元の女性店主らが駅前ににぎわいを生み出そうと集まり、定期開催の継続的なイベントを目指す。 駅前の商店や街路灯が減っている現状に、寂しさを感じている地元住民らの声に応えた。同市梅田でマッサージと脱毛のサロン「ブランシュ」を営む島田ゆかりさん(43)は発起人の一人。「毎週土曜に駅前に来て、何か催しがやっていたら楽しい」と、地域の飲食店や洋菓子店の女性店主、新所原自治会と企画した。出店者をさらに募り、駅周辺での新規創業につなげてほしいとの願いもある。 初日の1日は6店が並ぶ。コロッケ
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多胎児保育の悩み共有 湖西の支援サークル「にじのこ」
湖西市の多胎児支援サークル「にじのこ」はこのほど、多胎児の親や支援に興味のある人を対象にした「おしゃべり会」を同市新居町の子育て支援センター「のびりん」で初めて開いた。双子などを育てる市内の母親ら11組が参加し、悩みや子育て術を共有した。 多胎児を育てている親と、多胎児に加えて別のきょうだいも育てている親の2グループに分かれて行った。参加者は互いの立場に共感しながら、約2時間の会話を楽しんだ。 多胎児の家族の負担軽減を図ることを目的に、市内の多胎児の母親らが1月に同サークルを立ち上げた。これまで市内には多胎児の親同士がつながるサークルはなかったという。 今後も双子の洋服や玩具の譲渡会な
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湖西の幼年少年防火ポスター審査 15点に特別賞
湖西市の幼年、少年消防クラブ員を対象にした防火啓発ポスターの審査会がこのほど、市内で行われ、特別賞15点が決まった。 保育園とこども園の6園から118点、6小学校から64点の応募があった。市消防本部と市教委の担当者が消防車や放水活動、火災警報器を題材にした作品を審査した。 特別賞と入選作品を幼年、少年の両部門でそれぞれ選んだ。幼年で4点、少年で11点の特別賞は県のコンクールに出品される。 特別賞の受賞者は次の通り。 幼年 添田大智(おかさきこども園)早川凜奈(同)天野未都(同)小野寺莉望(しらゆりこども園)▽少年 磯貝咲歩(鷲津6)内田有泉(同)柴田千歳(同)樋口颯真(同)前田篤人(
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丸井さん、伊藤さんに最高賞 湖西「発明くふう」「夢絵画」展
湖西市の小中学生を対象にした「第39回発明くふう展」と「第28回未来の科学の夢絵画展」の審査が7日、市内で行われた。最高賞の市長賞には発明展で岡崎小6年丸井恵汰さん、絵画展で知波田小4年伊藤はなさんの作品が選ばれた。 丸井さんの作品「らくらくハンガー固定器」は、洗濯物を干す際に風でハンガーが動かないよう、つる巻き状の部品を取り入れ、等間隔にハンガーを掛けられるように設計した。伊藤さんは「捨てる物をエネルギーに変えるロボット」を想像し、食べ物のくずを吸い取って自動車にエネルギーを送る様子を描いた。 両展は湖西少年少女発明クラブが主催。発明展に101点、絵画展に168点が寄せられた。各展の上
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災害時要支援者の避難計画 橋本、西浜名地区を先行 湖西市
湖西市は9日、市議会9月定例会一般質問で、災害時の要支援者一人一人の避難手順をまとめた「個別避難計画」について、同市新居町の橋本、西浜名の両自治会をモデル地区として先行的に作成している状況を説明した。荻野利明氏(共産)への答弁。 市によると、災害時に自力避難が難しい身体、精神障害者や要介護者は市内に1500人程度いる。そのうち、自治会などへの情報提供に同意している人は832人(55・9%、6月6日時点)。市は情報提供同意者を対象に、必要な支援や対応できる近隣住民の情報をまとめた避難計画の作成を自治会などと進める方針。 昨年度から津波浸水想定区域の両自治会で先行して作成していて、できるだけ
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子育て支援施設開設へ 湖西市議会一般質問 閉園予定の幼稚園活用
湖西市は8日、市議会9月定例会一般質問で、2023年度末に閉園する予定の市立新所幼稚園について、閉園後は子育て支援施設として活用する方針を示した。発達障害の支援拠点となる機能も持たせる予定で、25年4月の開設を見込む。佐原佳美氏(公明)への答弁。 子育て相談窓口や子どもの遊び場として利用されている子育て支援センター「のびりん」(同市新居町)と同様の機能に加え、注意欠陥多動性障害(ADHD)など発達に課題のある子どもの相談を受けられる機能を検討する。市職員を配置する。閉園後に園舎の改修を終えれば、早くて24年度後半の開設も想定する。 同園は近年園児が減少していて、来年4月の園児受け入れを停
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静岡人インタビュー「この人」 湖西市の新たなイメージキャラクターをデザインした漫画家 稲空穂さん(湖西市)
湖西市が市制施行50周年を機に今年制作したイメージキャラクターに、デザインが採用された。会社員を経て、2017年に漫画家としてデビュー。昨年から出版され、老夫婦らの何げない日常を描いた「特別じゃない日」(実業之日本社)が話題に。浜松市北区出身。36歳。 -「浜名湖があるまち」をPRするキャラに込めた思いは。 「モチーフは浜名湖特産のウナギ。突然変異で体が白黒になる希少な「パンダウナギ」や縁起の良い黄金色のウナギから着想を得た。みんなと仲良くなりたくて、着ぐるみをまといパンダのふりをしている。子どもにも親しんでもらえるよう、愛らしいキャラにしたかった」 -湖西市はどんなまちか。 「コン
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脱炭素社会へ推進本部 湖西市、製造業との連携確認
湖西市は6日、温室効果ガス排出実質ゼロの実現に向けて施策を話し合う「ゼロカーボンシティ推進本部」を立ち上げ、第1回会議を市役所で開いた。市内で盛んな製造業などと連携しながら施策を進めることを確認した。 会議には影山剛士市長や幹部職員が出席した。温室効果ガス排出量について、産業部門が全国平均で44%を占めるのに対し、同市では80%と高い割合であることを示すデータを共有。家庭、運輸部門は全国平均と比較して割合が低いとし、市内の自動車産業などと連携して施策に取り組む必要性を強調した。 2050年までの実現に向けた国の方針に基づき、市は①省エネルギーと再生エネルギーの普及②製造業の脱炭素化支援③
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多様な性、理解を 湖西で市民セミナー 静岡大の松尾准教授解説
湖西市はこのほど、性的少数者や性の多様性をテーマにしたセミナーを同市の西部地域センターで開いた。静岡大教職センターの松尾由希子准教授による講義などが行われ、参加した市民ら約20人が理解を深めた。 松尾准教授は人間の性には体の性、心の性を示す「性自認」、好きになる性を表す「性的指向」などがあるとし、体の性と性自認が一致する人は「シスジェンダー」、一致しない人は「トランスジェンダー」と認識されていると解説。性自認と性的指向が男性の「ゲイ」、性自認が両方ある「Xジェンダー」、性的指向がない「Aセクシュアル」などを説明し「シスジェンダーは多数派だが、それ以外の多様な性がある」と強調した。 性自認
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キャンパーに好評、こだわりトング 町工場の技術生かし開発 湖西市の寺脇さん
湖西市の町工場の職人が開発した火ばさみ「ファイヤートング」が、静岡県内外のキャンパーに好評だ。約50年にわたり溶接の仕事を続けている寺脇精二さん(72)=同市大知波=が、自身の趣味でもあるアウトドアの経験を随所に生かした。「道具にこだわる人にはぜひ使ってもらいたい」と薦める自慢の逸品で、新型コロナウイルス禍で高まったキャンプ需要をつかむ。 自然体験教室などを開く地元の住民グループで活動する寺脇さん。個人でもバーベキューやたき火を楽しむ中で、「使い心地のいいトングがないか」と探していた。市販のU字形のトングは、まきなど大きめの物をつかむと変形してしまう。「こんな感じのトングがあったら」と抱
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グルメ巡って景品をゲット 湖西で9月1日からスタンプラリー
湖西市は9月1日~11月30日、市制施行50周年記念事業として「こさいグルメスタンプラリー」を展開する。市内の飲食店などを利用して獲得したスタンプ数に応じ、店舗で使えるクーポン券が抽選でもらえる。 参加店舗は飲食や小売りなど70店。店に設置されたポスターのQRコードなどを読み込み、スマートフォンなどを使って参加登録する。店ごとに800円以上利用するとスタンプ1個がもらえる。 5店を巡り、5個集めるとクーポン券3千円分とスマホ決済のギフトカード2千円分(S賞)、3個集めるとそれぞれ2千円分と千円分(A賞)などが景品の抽選に応募できる。3カ月の期間中、毎月30人にS賞、47人にA賞などが当た
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修繕工事など依頼者に振興券 新居町商工会、地元店舗支援 湖西
湖西市の新居町商工会は9月から、新型コロナウイルス感染拡大や原材料費高騰の影響を受けている商工業者への支援策「buy(バイ)新居」を始める。会員事業者に住宅や車の修繕を依頼した新居町在住者に対し、地元商店で使える地域振興券をプレゼントする。 対象は9月1日~12月28日に実施、申請した工事。住宅の外壁塗装や改装、車や船舶の修理などを会員の35事業所から選んで依頼する。工事を証明する請求書と領収書を持参し、同商工会窓口で手続きする。 5万円以上の修繕に対し、額の規模に応じて3千~10万円の地域振興券がもらえる。地域振興券は飲食や小売りを含めた76店で来年1月末まで使用可。 袴田直孝実行委
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湖西ポーク、学校給食に JAとぴあ、218キロを市に寄贈
JAとぴあ浜松養豚協議会はこのほど、学校給食で地元特産の豚肉を味わってもらおうと、湖西市内産の「湖西ポーク」の肩ロース218キロを同市に寄贈した。 市によると、養豚農家は市内に9軒あり、飼育頭数は県内市町で最も多い約2万500頭(2月1日時点)。今年の市制施行50周年を記念し、市内産の豚肉に「湖西ポーク」というブランド名を付け、9月1日から1カ月間限定で市内のスーパー「かきこや」3店舗で販売する。 寄贈された豚肉は、9月に市内の小中学校の給食で焼き肉として提供される。市役所で行われた贈呈式で、影山剛士市長らに目録などを手渡した菅沼和哉会長(55)=同市古見=は「地元の豚肉のおいしさと、湖
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ぼくの心 切り絵で表現、絵本に 自閉症の湖西・安田さん自費出版
湖西市南台に住む自閉症の安田幸大さん(24)が、得意の切り絵と自身の言葉で日常を表現した絵本「ぼくのきもち」を自費出版した。「自閉症で発する言葉が少ない人が、本当はどんなことを考えているのか、周りの人に知ってもらいたい」。両親が長年抱いてきた思いから絵本が生まれた。 3歳で自閉症と診断され、知的障害がある安田さんは幼少期、同年代の子よりも発語や言葉の習得が遅かった。両親の彰男さん(65)、智子さん(58)はコミュニケーションの難しさに直面する傍ら、安田さんもいら立ったり混乱したりすることがよくあったという。 智子さんは悩みながらも、安田さんが時々口にする言葉を注意深く聞き取った。「心の内
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本格的な音に一歩前進 中部航空音楽隊、湖西の中高生に演奏指導
湖西市内の吹奏楽部の中高生を対象に、航空自衛隊浜松基地を拠点とする中部航空音楽隊による特別指導が24日、同市の岡崎中で行われた。生徒47人が参加し、各楽器の本格的な演奏技術の習得を目指した。 生徒はサックスやトランペット、トロンボーンなど担当する楽器ごと教室に分かれ、隊員から指導を受けた。クラリネットの教室では、隊員がタンギングを速くする方法や適切な指使いを教え「長時間じゃなく、1日1分だけでも練習すればうまくなる」とアドバイスした。 パーカッションの生徒には、シンバルの鳴らし方による音の違いなどを紹介。手で2枚を合わせる場合、こすり具合や離すスピードで明暗の雰囲気を使い分けることを解説
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4月結成の湖西グランツ 県クラブバレーV達成 市長に喜び報告
湖西市の中学バレークラブ「湖西グランツ」が、クラブチームを対象に8月に行われた第20回県ヤングクラブバレーボール大会で優勝した。選手らが24日、市役所を訪れて影山剛士市長に結果を報告し、喜びを語った。 クラブは4月に結成したばかり。メンバーは市内各校のバレー部で練習しながら、クラブでも今海登監督(22)=同市吉美=の指導の下、週3回の練習に励んでいる。大会は三島市などで行われ、中学のルールを適用する「生涯型」男子の部に中学生以下の12チームが出場。同クラブは結成後初めての大会でいきなり優勝を果たした。 市役所にはメンバー13人が訪問し、影山市長の前で大会を振り返った。少年団から一緒のメン
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政策参与2人委嘱 湖西市、重要課題で助言
湖西市は本年度、市政の重要課題の解決に向けて専門的な立場から助言を受ける「政策参与」を創設し、23日までに2人に委嘱した。 委嘱したのは、スズキの熊滝潤也次世代モビリティサービス本部長=浜松市在住、湖西市出身=と、同市新居町に拠点を持つまちづくりコンサルティング会社「ヴォンエルフ」の平松宏城社長=東京都在住、浜松市出身。熊滝氏はものづくりの人材育成やデジタルスマートシティーの分野、平松氏は温室効果ガス排出ゼロに向けた都市計画の分野などでアドバイスする。それぞれ今月、先月に就任した。 いずれも委嘱期間は本年度末までで、必要に応じて1年ごとに更新する。
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湖西の発明王知ろう 佐吉検定に15人挑戦 ゆかりの地、見学も
湖西市文化協会と「佐吉翁に学ぶ会」は21日、同市出身で自動織機などを発明したことで知られる豊田佐吉(1867~1930年)についての知識を問う「佐吉検定」を同市の山口公会堂で行った。市内を中心に小学生から70代までの15人が参加し、郷土が生んだ「発明王」に思いをはせた。 参加者は検定前、同公会堂近くにある豊田佐吉記念館や佐吉が仲間と夜学会を開いていた山口観音堂を見学したり、佐吉を題材にした映画を鑑賞したりした。知識を深めた上で、3択問題に答える2、3級と記述式の1級にそれぞれ挑戦。今回新たに設けた1200字の論文を課す博士号には3人が臨んだ。 検定は佐吉の生誕150年記念事業として、20
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凱旋ライブで湖西盛り上げ 當間ローズさん、大黒摩季さんらと共演
音楽ライブ「浜名湖ミュージックフェス」が20日、湖西市のボートレース浜名湖で行われた。ブラジル生まれ、湖西市育ちの歌手・モデルの當間ローズさん(29)が出演し、凱旋(がいせん)ライブで地元を盛り上げた。 當間さんは近年テレビなどで活躍し、湖西市のふるさと大使も務める。當間さんはじめ、人気歌手の大黒摩季さんや中孝介さん、SEAMO(シーモ)さんら約10人が出演した。 當間さんは大黒さんらと共演して歌声を披露し、400人以上の聴衆を魅了した。ステージには地元の子どもたちも上がり、一緒にダンスを楽しんだ。
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浜名湖ウナギをモチーフ 湖西の新イメージキャラクターお披露目 10月10日まで名前募集
湖西市の夏の祭典「第27回湖西おいでん祭」(市、実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が20日、同市のボートレース浜名湖西駐車場で開かれた。市制施行50周年記念として新たに誕生した市のイメージキャラクターのお披露目式や市民総踊り、ステージイベントが行われ、市民らが新型コロナ禍で3年ぶりとなる祭典を満喫した。 新たなイメージキャラは「浜名湖があるまち」としてPRに力を入れようと市が今年制作した。浜名湖特産のウナギがモチーフ。パンダの着ぐるみに身を包む。突然変異で体が白黒になる希少な「パンダウナギ」や縁起の良い黄金色のウナギから着想した。 デザインは湖西市在住の漫画家稲空穂(いな・そらほ)さ
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花沢さん(湖西岡崎小)全日本卓球選手権V 目標は五輪金「世界で戦える選手に」
湖西市の岡崎小6年花沢夏琳さん(11)が、7月に行われた全日本卓球選手権の女子シングルス小学6年生以下の部で優勝した。花沢さんは18日、市役所を訪れて影山剛士市長に結果を報告し、「世界で戦える選手になりたい」と今後の意気込みを語った。 両親は共に中国出身の卓球選手で、花沢さんは小学1年時に卓球を始めた。現在は浜松市の卓球クラブ「よ~じ道場」に所属し、毎日練習している。夜11時まで5時間ほど励むこともあるという。 10代の頃に中国のナショナルチームに選ばれた経験を持つ父の李東升さん(44)は現在、デンソー女子卓球部でヘッドコーチを務めている。母の千夏さん(43)と共に、花沢さんが低学年の頃
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新居跨線橋の存続など要望 湖西市に自治会連
湖西市自治会連合会は18日、本年度の市への要望書を影山剛士市長に提出し、新居跨線橋(こせんきょう)の存続など2項目を訴えた。 要望書は、JR東海道線をまたぐ同市新居町中之郷地区の新居跨線橋の存続を求める内容。浜名湖競艇企業団が所有する新居跨線橋は、老朽化のため2027年度ごろまでの撤去が検討されている。 もう1項目では、同市新居町内山地区で24年稼働予定の自動車解体処理施設の建設事業者に対し、地元住民の理解を得るよう指導を求めた。 板倉福男会長ら役員4人が市役所を訪問した。影山市長は新居跨線橋について「存続させる場合は市の負担が数千万円増える可能性がある。存続させるのか、他の道路で代替
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企業送迎バス 湖西―豊橋 県境越え、公共交通に活用
湖西市は8月から、市内の企業シャトルバスを公共交通に活用する実証実験に、来年度の本格運用を目指して取り組んでいる。本年度は愛知県豊橋市との県境をまたいで運行していて、両市長がこのほど取り組み状況を視察した。 実証実験は3年目で、来年1月末まで。湖西市は規模の大きな自動車関連企業が集積している特色を生かし、企業の送迎バスを地域住民も利用できるサービスの構築を目指している。一方、豊橋市はこれまで湖西市との市境周辺にバス路線がなく、市民の利便性向上を目的に湖西市の実験に本年度加わった。 4社からバスの供給を受け、JR鷲津、新所原駅周辺で市民モニターが利用している。視察では湖西市の影山剛士市長、
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コロナ軽症者に検査キット 湖西市、18日から
湖西市は15日、新型コロナウイルス感染症と疑われる軽度の症状がある市民を対象に、抗原定性検査キットの無料送付の受け付けを18日午後1時に始めると発表した。 感染急拡大に伴う発熱外来の逼迫(ひっぱく)解消が目的。対象は基礎疾患がなく、発熱など軽度の症状が出ている18~39歳の市民。国から自治体に提供されたキットを配布する。1人1個で、在庫がなくなり次第終了。キットは通常、申し込みの翌開庁日に自宅に届く。 検査で陽性になった人は県の「自己検査・療養受付センター」に結果を登録し、症状が軽い間は医療機関を受診することなく自宅療養する。希望者は市ウェブサイトから電子申請する。
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ジュニア五輪水泳へ意欲 湖西・浜名湖SSの8選手
全国JOCジュニアオリンピック杯夏季水泳競技大会に出場する浜名湖スイミングスクール(湖西市新居町)の選手らがこのほど、市役所を訪れ、影山剛士市長に意気込みを語った。 同スクールでは標準記録を突破した小中高生8人が出場予定。大会は22~26日に東京で開かれる。200メートル背泳ぎ、400メートルメドレーリレー、400メートルフリーリレーに出場する浜松市立高3年増田修士さん(湖西市岡崎)は「楽しみながらベストを尽くしたい」と意欲を示した。 その他の選手は次の通り。 増田莉蔵(浜松市立高2)松野心咲(磐田農高2)鈴木麻央(浜松商高2)宮崎海里(同)鈴木颯(岡崎中3)宮崎緒里(新津中1)後藤
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奨学生 豊田佐吉翁の墓参り 湖西、将来の活躍誓う
湖西市はこのほど、同市の豊田佐吉翁記念奨学金に対する奨学生の感謝の会を行った。奨学生は豊田家の墓参りなどをして将来の活躍を誓った。 奨学金は豊田家や市民の寄付で運営され、今年55年目。本年度は同市在住、出身の大学生や高校生ら計10人が修学援助を受けている。 感謝の会には奨学生と影山剛士市長、渡辺宜宏教育長ら関係者計約20人が参加した。同市吉美の妙立寺では、同市出身でトヨタグループの礎を築いた豊田佐吉が眠る墓の前で手を合わせた。 愛知県にもバスで向かい、トヨタ本社やトヨタ博物館を見学した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年行っている同社の豊田章一郎名誉会長との懇談はなかった。 静
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ノババックスワクチン接種 湖西市、8月21日と9月11日
湖西市は新型コロナウイルスワクチンの集団接種について21日と9月11日、副反応が比較的少ないとされるノババックスの接種を行う。副反応が心配で接種をためらっている市民に対し、予約を推奨している。 両日各190人の接種枠を設けた。会場は市健康福祉センター。対象となるのは接種1、2回目は12歳以上、3回目は18歳以上。 市によると、3回目未接種の理由は「副反応が心配」が最も多いという。一方で、3回目にノババックスを打った人はファイザー、モデルナ製と比べ発熱、頭痛、倦怠(けんたい)感のいずれも発症率が低いという調査結果が出ている。 接種券が届いた後、希望者は専用サイトかコールセンターから予約す
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水道料金上げ検討 湖西市、時間帯別含め
湖西市は10日、水道料金改定などを検討する「水道事業経営審議会」の第1回会合を市役所で開いた。全国的にも先進的な時間帯別料金体系の導入も含めて検討し、料金改定計画書を来年度市に答申する。料金改定は早くて2025年度の見通し。 市によると、現在の水道事業経営は安定しているが、今後の給水人口減少に伴う収益減や老朽化した施設更新の経費増加により、36年度以降は赤字になる見込みという。1993年度の水道料金改定以降は改定しておらず、計画的な水道料金の値上げを検討する。 水道使用量が多い時間帯は料金を高く設定する時間帯別料金体系の導入自治体はまだないが、市は水道施設利用の効率化に向けて導入を目指す
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自作のミニ四駆走った! 湖西で「夏休みモノづくり教室」
湖西市は6日、小学1、2年生を対象にした「夏休みモノづくり教室」を湖西地域職業訓練センターで開いた。市内の親子ら約30組がミニ四駆作りに挑戦し、ものづくりの面白さに触れた。 ミニ四駆の販売やレースイベントを行っているビルダーサウンド(同市鷲津)が協力。子どもたちはそれぞれ好きな車種を選び、親子で一緒に取り組んだ。 ニッパーを使って分けた部品を組み立てたり、ドライバーでねじを留めたりした。説明書とにらめっこしながら悪戦苦闘する親子もいる中、早い親子は1時間ほどで完成させた。 会場には三つのコースが設けられ、子どもたちは出来上がった愛車を走らせ、夢中で速さを競い合った。同店の宮本高史代表(
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災害時に駐車場 市民提供で協定 湖西市とダイナム
湖西市とパチンコ店を運営する「ダイナム」はこのほど、災害時の市民の施設利用を目的にした協定を締結した。同社は同市内にある静岡新居店の駐車場を車中泊できるスペースとして提供するなど、市に協力する。 同店の駐車場約480台分のうち、79台分を一時的な避難場所として提供する。同市は市外からの通勤者も多いことから、災害時に指定避難所以外の施設が必要になる可能性があるという。店のトイレや電源などの提供も想定する。 市役所で行われた締結式には、影山剛士市長と冨永英作店長(39)が出席し、協定書にサインした。影山市長は「災害時に通勤者が自宅に帰れない可能性もあるので、駐車場の確保はありがたい」と感謝し
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湖西市50年切手シート販売 15日から
湖西市が今年、市制施行50周年を迎えたのに合わせ、日本郵便東海支社は15日から50周年記念のフレーム切手シートを販売する。 切手には、地元観光協会主催のフォトコンテストの入賞作品などを採用。新居関所や手筒花火、本興寺など名所や名物の写真がデザインされている。 湖西、浜松両市の全郵便局、インターネットなどで購入可能。84円切手10枚が1セットで、500部を用意した。 湖西市役所で2日に開かれた贈呈式で、両市内の郵便局を統括する後藤文彦増楽郵便局長が影山剛士市長に見本を手渡した。後藤局長は「未来に向け、一緒になって地域を盛り上げたい」と話した。
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レジ袋有料、包装簡素化… 湖西のNPO、飲食店の環境意識調査
自然体験教室などを主催する湖西市のNPO法人「DIGtag(ディグタグ)」(佐々木善之代表理事)がこのほど、市内の飲食店などに対して環境意識に関するアンケートを行った。結果は8月中に参加店と共有し、環境保護への理解や環境負荷軽減の取り組みに役立ててもらう。 同市新居町の飲食店やスーパー、総菜店など18店を7月下旬に訪ね、アンケートを実施した。同NPOをインターンシップで訪れている浜松学院大の学生も調査に協力した。 各店は具体的な取り組みとして、地元食材の利用やレジ袋の有料化、包装の簡素化を挙げた。真空パックなどで傷みの早い食材を保存し、廃棄を減らす取り組みもあった。 一方、コスト負担を
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湖西「アイス expo」1万人 ボートレース浜名湖、16日まで
湖西市新居町のボートレース浜名湖で開かれている、全国のご当地アイスクリームなどを集めた「HAMANAKO ice expo 2022」の来場者が3日、1万人に達し、記念セレモニーが行われた。 1万人目の来場者になったのは、磐田市から訪れた友人の岡本理沙さん(28)と鈴木杏奈さん(28)。記念品として会場のアイスを詰め放題できる保冷バッグがプレゼントされた。2人は「いろんなアイスが食べられるので楽しみ。変わり種にも興味がある」と笑顔を見せた。 イベントは16日まで。午前10時~午後4時。各地の特産品を取り入れたアイスキャンディーやジェラート、地元の名物として知られるアイスクリームなど47都
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全国、東海へ43人決意 湖西5校の中体連出場選手
湖西市は2日、8月の中体連全国大会、東海大会に出場する中学生の激励会を新居地域センターで開いた。今年は市内の5校全てから出場し、計43人が両大会に挑む。 新居は陸上、水泳、柔道、卓球に14人、白須賀は陸上に1人、鷲津は水泳、剣道に15人、岡崎は陸上、水泳に5人、湖西は陸上、柔道に8人がそれぞれ出場を決めた。県大会では水泳男子100メートル、200メートル自由形で岡崎中3年鈴木颯さん、男子100メートル背泳ぎで鷲津中3年谷野成悠さん、陸上男子800メートルで湖西中3年石田悠翔さんが優勝した。 渡辺宜宏教育長は、3年生が1年生の頃から新型コロナウイルスの影響や制限を受けながらも練習を続けてき
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どうする地域振興 大河活用策を検討 遠州広域行政会議
大井川以西の県中西部8市1町でつくる遠州広域行政推進会議の会合が3日、湖西市の西部地域センターで開かれた。2023年放送予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」を生かした地域活性化策について検討し、広域連携の重要性を確認した。 浜松市の観光・シティプロモーション課の担当者が、家康との関わりをPRする観光振興事業などを紹介した。同市を中心として進めている遠州の広域連携事業では、ゆかりの地を紹介するデジタルマップの制作や、デジタルスタンプラリーの開催案を説明した。 出席者からは「ドラマ開始に間に合うように観光施設の修繕を行っている」「市内では家康を身近な存在と感じていない人も多い。まずは市内に
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亡き父思い 5年分の毛髪寄付 湖西の森さん「役に立ちたい」
湖西市白須賀のパート森千晴さん(30)がこのほど、医療用ウィッグ(かつら)に使用する髪の毛を提供する活動「ヘアドネーション」を行った。がんで亡くなった父親への思いから、5年間伸ばした髪を切って寄付した。 5年前、森さんはショートカットにした際「長い髪を捨てるのはもったいないね」と美容師から言われた。活用法がないかを調べる中で、ヘアドネーションを知ったという。 父の幹晴さんは、森さんが小学6年生だった2004年に胃がんで亡くなった。41歳だった。森さんには「抗がん剤投与などで頭髪を失ってしまう人の役に立ちたい」との思いがあった。 25歳の夏から髪を伸ばし始め、30歳の節目で切ろうと手入れ
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記者コラム「清流」 思い出のパンパスグラス
湖西市で今月、パンパスグラスの出荷が始まった。同市の生産量は全国シェアの約6割を占め、日本一を誇る。県内ではあまりなじみがないが、関西地方では盆になると墓参りの供え物として需要が高まるという。 印象的なのは光沢がある白銀色の穂で、西洋ススキとも呼ばれる。乾燥させると、ふわふわした羽毛のような姿に変わり、写真にも映える。近年はドライフラワーとして婚礼会場の装飾にも使われ、認知度と人気は上昇中だ。 3年前の自分の披露宴を思い出し、写真を見返してみた。新郎新婦の席に飾られた数種類の草花に交じり、確かにパンパスグラスの優しい彩りが添えられていた。スピーチに緊張する当時の新郎に、草花を楽しむ余裕は
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ヒラメ料理、冷凍でお届け 家庭で手軽に 湖西の養殖業者4種販売
湖西市新居町でヒラメ養殖を手掛ける「伸東養魚」が、ヒラメを加工した生ハム風の刺し身など冷凍品4種の販売を始めた。自社生産のヒラメのうま味を引き出す味付けと急速冷凍、小分けパックによって「家でも手軽においしいヒラメ料理を」と商品化した。 冷凍品は生ハム仕立てプレーン(40グラム)、生ハム仕立てハーブ(同)、昆布締め(60グラム)、漬け(80グラム)。いずれも税込み千円で、6月に発売した。 生ハム仕立ては、水分を抜くことで身のうま味を凝縮。通常の刺し身とは違う食感で、塩やバジル、ローズマリーなどで味をさらに引き立てる。サラダに使うなどアレンジも可能。漬けは甘めのしょうゆだれを染み込ませ、白飯
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全国制覇へ意欲「浜松ボーイズ」 湖西の球児、市長に
日本少年野球選手権大会に出場する硬式野球チーム「浜松ボーイズ」の湖西市内のメンバーが25日、同市役所を訪れ、影山剛士市長に大会での活躍を誓った。 市内のメンバーは近藤真旺さん(白須賀中3年)、千葉胡太郎さん(浜松西高中等部3年)、伴佳和さん(岡崎中3年)、玉城豪琉さん(同)、田川竜之介さん(新居中3年)、粟倉亨真さん(岡崎中2年)の6人。6月の県大会で優勝し、大阪市で8月2日から6日間開かれる全国大会への出場を決めた。チームによると2年ぶり19回目で、全国出場48チーム中で最多という。 選手は1人ずつ「泥臭いプレーで頑張る」「守備で貢献したい」と抱負を語った。副主将を務める近藤さんは「ト
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経営安定化へ販路拡大 すこやか(湖西市)鈴木健吾社長【キーパーソン】
就労継続支援A型事業所「すこやかファーム湖西」を運営し、野菜などの栽培、収穫、梱包(こんぽう)を行う。従業員約50人のうち障害がある人は約30人。販売先は全国のスーパーなど約500店舗に上る。事業拡大の経緯や今後の展望を聞いた。 -創業から10年目を迎えた現状は。 「現在栽培している作物はタマネギやサツマイモ、トマト、キクラゲなど8品目。初めは農業や福祉の知識が全くなかった。当初の畑は約1200平方メートルのみだったが、今は湖西市内の7万平方メートルにまで広がった。タマネギの値段高騰などもあり、5月の売り上げは過去最大の610万円だった」 -どのような販売戦略を持っているか。 「単価
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ご当地アイスEXPO ボートレース浜名湖、8月16日まで
湖西市新居町のボートレース浜名湖で23日から、全国のご当地アイスクリームなどを集めた「HAMANAKO ice expo 2022」が始まる。8月16日まで、47都道府県の商品約120種を販売する。 各地の特産品を取り入れたアイスキャンディーやジェラート、地元の名物として知られるアイスクリームなどが並ぶ。子ども向け迷路や小物作り体験も楽しめる。午前10時~午後4時。 担当者は「現地に行かないと買えないご当地アイスもそろっている。夏休みに家族で楽しんでもらいたい」と来場を呼びかける。 新型コロナウイルス感染対策のため、入場人数の制限あり。持ち帰りの場合は冷凍用保冷バッグを持参する。ボート
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新居弁天海開き 観光協会が安全を祈願 湖西
湖西市の新居弁天海水浴場の海開きを前に、湖西・新居観光協会は22日、安全祈願祭を同海水浴場で行った。開設期間は23日~8月31日。 同協会や市、ライフセーバーら関係者約20人が出席した。神職が神事を執り行い、林正之会長らが玉串を供えて海水浴客の安全を願った。監視員約10人を対象にした安全講習会も行われ、浜松ライフセービングクラブが非常時の対応や救命胴衣の着用法を指導した。 同海水浴場は浜名湖内にあるため、波が穏やかで子どもも遊びやすく、湖岸の風景も楽しめるのが特徴。周辺施設でバーベキューをすることもできる。トイレ、シャワー、更衣室の利用は無料。例年は期間中、県内外から約1万人が来場する。
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パンパスグラス生育良好 湖西で目ぞろえ会
JAとぴあ浜松は21日、湖西市特産のパンパスグラスの出荷時期を前に、目ぞろえ会を同市の新所みかん集荷場で行った。市内の生産者ら約40人が参加し、品質基準や栽培の注意点を確認した。 今期は雨がよく降り、気温が高い日が多いため生育は良好。25日が初出荷で、8月上旬に最盛期を迎える。 パンパスグラスはイネ科の多年草で、西洋ススキとも呼ばれる。和名はシロガネヨシ。同JAによると、湖西市の生産量は全国シェア約6割を占めるとされ、日本一を誇る。盆になると、関西地方では墓参りの供え物として需要が高まる。 近年は婚礼会場の装飾にドライフラワーとして使われ、人気を集めている。新型コロナウイルス禍の巣ごも
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産後ケア重要性知ろう 7月29日に産婦人科医講演 湖西
湖西市内の助産師らでつくる「こさい産前産後ケアプロジェクト・THEチーム虹」は29日、虐待やうつ予防のための産後ケアをテーマにした講演会を同市の表鷲津多目的ホールで開く。 講師を務めるのはMammy1010木村産科・婦人科(浜松市北区)の木村聡院長。同院は産後ケア専門の施設を持ち、母親らのサポートに力を入れている。講演では産後の問題やケアの重要性を解説する。 同グループによると、産後ケアなどに対する自治体の補助制度を知らない人は多いという。豊田登美子代表(50)は「親世代への教育の場が少ない。男性も含めてぜひ参加してほしい」と呼びかける。 午後6時45分~8時の予定。参加費は500円。
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記者コラム「清流」 新聞とタイムカプセル
30年前のタイムカプセルと聞けば、自然と胸が高鳴る。湖西市制20周年の当時、市役所庁舎前に埋めたもの。今年の開封作業に立ち会うと、市民から募った手紙や資料、記念品などが次々と出てきた。 目に付いたのは1993年1月26日付の新聞。1面の見出しは「横綱・曙が誕生へ」「スズキ社長が続投表明」。思わずその新聞を手に取って読むと、知らない時代の空気に包まれるような気がした。 地方版をめくった。市内のジョギング大会の記事は「400人が健脚を競う」。今年取材した大会の参加者は100人ほどだった。数はだいぶ減ったが、今も続く地元の恒例行事には温かみがあった。 市制50周年の今年も、住民は新聞を入れて
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企業の脱炭素 課題解説 トヨタ海田氏、湖西で講演会
湖西市は13日、カーボンニュートラルをテーマにした市内の企業関係者ら対象の講演会を同市吉美の湖西地域職業訓練センターで開いた。トヨタ自動車カーボンニュートラル先行開発センターの海田啓司センター長(58)が講師を務め、自社の脱炭素に向けた取り組みや課題を解説した。 海田氏は工場のカーボンニュートラルを達成するためには①日常の改善②技術革新③再生可能エネルギーと水素活用-による温室効果ガス削減が必要と指摘。塗装作業の効率を向上させるなどして、実際に削減を図っていることを紹介した。 消費者が車に求める役割として「移動の手段」「プライベート空間」などを挙げ、「人々の本来の思いと、CO2削減の両方
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地元中小企業知って 湖西高で21社合同説明会
湖西市商工会は11、12の両日、就職の選択肢として地元の中小企業を知ってもらおうと、合同企業説明会を同市の湖西高で開いた。市内の製造業など同商工会の会員企業21社が、それぞれの事業内容や採用情報を生徒に紹介した。 参加したのは就職希望の3年生96人。生徒は興味のある企業のブースを訪ね、担当者から話を聞いた。今後は8月にかけ、就職を希望する企業の見学に出向く。同商工会は合同企業説明会を初めて開いた。市モノづくり推進室が協力した。
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新居弁天地区再整備 湖西市が事業者公募 滞在型観光へ道筋を【解説・主張しずおか】
湖西市は市営プール「新居弁天わんぱくランド」の跡地と、隣接する熱帯植物園、新居弁天海浜公園を一体的に活用する観光振興策を検討している。年間を通じて観光客が訪れるよう再整備を図るが、今ある地域の観光資源や魅力を分析、再認識した上で事業を進める必要がある。 古くからの民宿が立ち並ぶ新居弁天地区。緑豊かで木陰が多く、そばには浜名湖の開放的な風景が広がる。複数の観光資源が集まり、市内では際立って行楽地の雰囲気を帯びたエリアになる。 集客施設の一つだったわんぱくランドは1972年の開園以来、夏場の行楽施設として親しまれてきた。市内外からの来場者は例年約2万5千人。ただ、ウオータースライダーや階段、
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救助技術、全国目指す 湖西市消防本部 関東大会前に査閲訓練
湖西市消防本部はこのほど、東京都で15日に開かれる消防救助技術の関東大会に向け、市長査閲訓練を同本部で行った。障害突破の部に出場するメンバー5人が、全国大会出場権獲得への意気込みを見せた。 メンバーは池田海等さん(25)、森岡直也さん(26)、宮下純也さん(30)、伊藤達哉さん(25)、杉浦拓斗さん(22)。チームは、県内の消防本部など10チームが出場した県大会の障害突破の部で2位に入り、4連続となる関東大会への出場権を手にした。 訓練では影山剛士市長や山本浩人消防長が見守る中、本番同様に競技を行いタイムを測定。高さ3メートルの障害物を乗り越えたり、ロープを渡ったりしてゴールを目指した。
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シラス堪能、港町楽しむ 長野・木曽町児童、友好市の湖西を訪問
湖西市と関所のあるまちとして友好都市関係を結んでいる長野県木曽町の児童約70人が30、1の両日、湖西市新居町を訪れた。シラスの釜揚げ体験や手筒花火の観賞を通じ、港町の文化に親しんだ。 30日から1泊2日の日程で木曽町の福島、日義、開田、三岳の4小学校の5年生が参加。初日は伝統の手筒花火で歓迎を受けた。 2日目は新居関所を見学後、観光施設「海湖館」へ移動した。釜揚げ体験では、釜で煮立てた湯に生シラスを投入。児童は表面に浮いてきたシラスをざるですくい上げ、出来たてを味わった。 隣の海水浴場で水遊びも楽しんだ日義小の倉本朔君(10)は「シラスは少ししょっぱくて、ほろ苦いのがおいしかった」と笑
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地蔵人形、湖西の森谷さんと教室生制作 熱海土石流1年、伊豆山へ
熱海市伊豆山の大規模土石流発生から1年になるのを前に、湖西市鷲津の人形教室講師森谷良子さん(76)と教室生5人が、家族を亡くした被災者の癒やしになればと、木目込み人形の地蔵27体を制作した。近く伊豆山に届けたいとしている。 森谷さんらは東日本大震災で大事な人を失った被災者に何かできないかと考え、2011年から毎年、岩手県宮古市の寺に地蔵の人形を寄贈し続けてきた。これまでに贈ったのは約300体。受け取った遺族から感謝の手紙が届くこともあったという。 伊豆山では災害関連死を含め27人が犠牲になり、1人が行方不明のまま。森谷さんは発生から1年がたつ今も被災者が苦悩している姿を報道などで知り、人
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事業者2回目公募 湖西市の新居弁天地区再整備
湖西市は市営プール「新居弁天わんぱくランド」の跡地などの再整備事業について、整備と管理運営を行う事業者を30日から再公募する。12月20日まで。 2月から約1カ月間行った1回目の事業者公募には1団体から応募があったが、市が示した条件を満たさず、不調に終わっていた。市は事業者側から意見を聞き、応募資格要件の緩和や募集期間の延長をした上で、2回目の公募を行う。 市は2月に老朽化したわんぱくランドを解体した。わんぱくランド跡地と隣り合う熱帯植物園、新居弁天海浜公園を合わせた土地の活用を検討している。民間活力を導入し、年間を通じて観光客が訪れるよう一体的な整備を目指す。30日に公募内容を市ウェブ
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湖西市が企業シャトルバス活用実証実験 本格運行目指し8月から
湖西市は8月から6カ月間、市内の企業シャトルバスを公共交通に活用するための実証実験に取り組む。2023年度中の本格運行を目指す。27日に開いた本年度第1回地域公共交通会議で計画が承認された。 実証実験は3年目で、今回は最長期間となる8月1日~来年1月31日。本年度は乗車予約方法に自動電話サービスを加える。これまで無料通信アプリ「LINE(ライン)」と窓口での電話を活用してきたが、業務負担の軽減につながるか検証する。定期券を販売するなど利用料金の検討も進める。 デンソーなど4社からバスの供給を受け、JR鷲津、新所原駅周辺で市民モニターに利用してもらう。愛知県豊橋市との市境をまたいで運行ルー
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湖西歌舞伎 3年ぶり定期公演 コロナ禍越え400人魅了
地元の農村歌舞伎を継承する湖西歌舞伎保存会(青島一郎会長)は26日、第41回定期公演を湖西市の新居地域センターで開いた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる舞台。役者は迫真の演技を見せ、市内外から訪れた約400人の観衆を楽しませた。 演目は、3人の盗っ人が100両の金を巡って起こす事件を描いた「三人吉三 巴白浪 大川端庚申塚の場」と、恋心が招いた悲劇の物語「神霊矢口渡 頓兵衛住家の場」。会員11人が出演した。 化粧や着物で娘や老父に扮(ふん)した役者が舞台に登場すると、観客席からは大きな拍手が送られた。稽古を重ねた所作や言い回し、大見えを披露し、観衆を物語の世界に引き込んだ。 新
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湖西・新居観光協会設立 合併後初の総会 事業精査、旅行商品開発へ
湖西市内の二つの観光協会が合併し、4月に発足した湖西・新居観光協会は24日、設立後初めての総会を新居地域センターで開いた。初年度は情報発信の強化と事業の精査、新組織の基盤づくりに重点的に取り組むことを確認した。 飲食や観光事業者など発足時の会員は77。総会には会員28人が参加した。会長には民宿「望洋荘」を運営し、新居町観光協会長を務めていた林正之さん(69)が就任する役員案が承認された。 本年度の事業計画ではSNSを活用した広報や、持続可能性と費用、効果を考慮して事業の見直しを進めるとした。着地型旅行商品の開発や環浜名湖エリアの他の観光協会との連携にも力を入れる。 2010年に湖西市と
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湖西歌舞伎3年ぶり上演 稽古大詰め 26日「三人吉三」など
地元の農村歌舞伎を継承する湖西歌舞伎保存会が26日、湖西市の新居地域センターで定期公演を開催する。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる公演に向け、稽古は大詰めを迎えている。 今回は会員11人が出演。「三人吉三 巴白浪 大川端庚申塚の場」「神霊矢口渡 頓兵衛住家の場」の2演目を披露する。会員は北部多目的センターに夜集まり、5月下旬から週6日ほどの稽古を重ねてきた。仕事で赴任していたインドから帰国し、7年ぶりに夫婦で保存会に復帰した田中雅博さん(50)は「戻ってこられる場所があってうれしい。精いっぱい芝居をしたい」と笑顔を見せる。 「三人吉三」は3人が100両の金を巡って起こす事件を描く
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自動車内のサービス、多様化 湖西でモータージャーナリスト講演
湖西市商工会はこのほど、モータージャーナリスト川端由美氏(51)=東京都=による講演会「電動化の流れとその背景にあるESG(環境・社会・企業統治)投資の動向」を同市鷲津の同商工会館で開いた。 川端氏は自動車雑誌の記者を経て、車の新技術と環境分野を中心に取材していて、国の有識者会議のメンバーなども歴任。講演では自動車産業の構造変革や、電動化と自動化、脱炭素化の国内外の動向や今後の展望を解説した。 腕時計型端末「アップルウオッチ」を参考に「車に乗ることで健康になる時代が来るかも。これからは車内でいろんなサービスが楽しめるようになる」と指摘。モビリティー産業の拡大により、新しいアイデアを提案す
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廃校活用に住民意見を 北部3小中校統合で検討 湖西市教育長答弁
湖西市の渡辺宜宏教育長は17日、市議会6月定例会一般質問で、市北部地域で検討している市立小中学校3校の統廃合について「跡地や廃校施設の活用も市民の意見を聞きながら検討したい」と述べた。 子どもたちの教育環境整備と同時に、廃校となった場合の施設の活用も検討が必要としつつ「まだ学校(統廃合)をどうするかという段階」と述べ、地域の意見聴取を進める姿勢を示した。滝本幸夫氏(無所属)への答弁。 有識者らでつくる学校教育施設適正化検討委員会が昨年度に示した市への提言では、東小、知波田小、湖西中を同じ敷地内に統合して小中一体型にすることが望ましい、などと結論付けた。市教委は5月から6月にかけ、市内5地
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湖西の児童、挑戦の大切さ学ぶ パラ陸上・山本選手が講演
パラリンピックの陸上銀メダリスト山本篤選手(40)=新日本住設、掛川西高出=による講演会が14日、湖西市の東小で開かれた。4~6年生約80人が、挑戦することの大切さや目標達成のための考え方を学んだ。 山本選手は高校2年時のバイク事故で左足を太ももから切断し「最初は何もやりたくなかった」と当時を説明。義肢装具士を目指した専門学校で競技用義足を見て「かっこいい」と感じ、陸上を始めたことを人生の転機に挙げた。スノーボードに加え、ゴルフや苦手な英語にも取り組んでいて「人生のモットーは『挑戦』。恥ずかしいという気持ちがなくなったら楽になる」と強調した。 走り幅跳びで4位入賞を果たした昨年の東京パラ
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湖西、学校統廃合に反対意見 市教委の住民説明会
湖西市教委は7日夜、市立小中学校の統廃合をテーマにした住民との意見交換会を北部多目的センターで開いた。参加した住民らからは、統廃合に反対する意見が多く上がった。 有識者らでつくる学校教育施設適正化検討委員会が昨年度に示した市への提言では、今後の児童数の減少を踏まえ、クラス替えや希望する部活動ができない小規模校の課題を指摘。東小、知波田小、湖西中を同じ敷地内に統合し、小中一体型にすることが望ましい、などと結論付けた。 統廃合の対象になった地区で開かれた今回の意見交換会には、住民ら31人が参加。参加者からは検討委員会での議論に対し、地域の意見聴取不足を指摘する声が上がった。「少人数のいいとこ
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消火器使用や震度7の揺れ体験 湖西で防災フェスタ
湖西市の南上の原自主防災会はこのほど、「安全・安心まちづくり防災フェスタ」を西部地域センターで開いた。地元の親子連れらが参加し、災害時の対応に理解を深めた。 自治会役員に加え、湖西市や市消防本部の職員、地域防災指導員らが協力し、約170人がスタッフとして参加。地震で倒れたたんすの下敷きになった人形の救出や、消火器の使用を体験するコーナーが設けられ、住民が災害時を想定して挑戦した。 会場には起震車や消防のはしご車も並んだ。起震車で震度7の揺れを30秒間体感した後、親子で意見を交わす様子も見られた。 小野田三千男会長(67)は「イベントとして体験した後は、災害への準備につなげてほしい」と住
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湖西「こさい(531)の日」 トヨタのものづくり、中3に特別授業
湖西市は31日、市制施行50周年の「こさいの日」にちなみ、市内の中学3年生を対象にトヨタ自動車協力による特別授業を市アメニティプラザで開いた。生徒約500人が移動支援機器の乗車やレーシングカーの見学を通じ、先進技術やものづくりの楽しさに触れた。 モビリティーブースでは、トヨタが昨年販売を始めた電動三輪車が並び、乗車体験が行われた。同社の社員から「長い距離を歩くのが大変な人が使うように開発した」と説明を受けた後、生徒は立った姿勢で乗車。最高速度6キロで、手元のアクセルとブレーキレバーを使い運転した。湖西中の堀颯真さん(14)は「簡単に操作できた。便利な技術だと思う」と関心を寄せた。 世界ラ
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静岡人インタビュー「この人」 斎藤哲男さん 湖西高野球部監督
静岡県内外から複数の野球強豪校を招待し、地元の湖西、新居高と対戦する「湖西ベースボールフェスタ」を2016年から開催している。故郷の群馬県の高校ではコーチとして甲子園に出場、監督として県4強。湖西高ではドラフト候補に挙がった投手を軸に18年に県16強。家庭では2男2女を育てる。社会科担当の教諭。50歳。 -10年前に湖西高に赴任して以降の野球部の状況は。 「当初は部員が足りず、他の部活から選手を借りることもあった。強豪校、私立校ではなく難しかったが、選手を集め、監督就任4年目で9年ぶりに夏の初戦を突破した。その後部員は最大60人に。野球部が活躍すると、地域も盛り上がる」 -指導で大事に
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白須賀中 恒例「浜名湖遊覧ウォーク」 景色楽しみゴール目指す
湖西市の白須賀中は24日、浜松市北区三ケ日町から同校までの道のりを遊覧船と徒歩で進む恒例行事「浜名湖遊覧ウォーク」を行った。1~3年生93人が、湖上と湖畔からの景色を楽しみながら踏破を目指した。 生徒はみっかび瀬戸港(北区)で遊覧船に乗り込み、かんざんじ港(西区)まで浜名湖を約5キロ横断した。かんざんじ港からは徒歩に切り替え、学校までの約23キロをそれぞれのペースで進んだ。 途中には3カ所のチェックポイントが設置された。生徒は教員からエールをもらったり、水分を補給したりして休息する時間も。 2年石原真左虎さん(13)は「車で通っても気付かなかったけど、歩いてみて浜名湖の水や景色がきれい
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「大知波桜」咲くまちに 児童ら苗木植樹 湖西市制50年記念
湖西市制施行50周年記念事業として、早咲きのサクラとして知られる大知波桜の苗木の植樹イベントが21日、大神山八幡宮(同市大知波)近くの今川沿いで行われた。地元住民や児童らが参加し、10年後に向けて書いたメッセージカードもタイムカプセルに込め、将来の故郷に思いをはせた。 大知波桜はカンヒザクラとヤマザクラの交配種で、大神山八幡宮に原木がある。住民グループ「大知波桜を守る会」が地元のシンボルにしようと苗木を育成していて、今回の植樹を企画した。 参加を希望した知波田小の6年生やグループのメンバー、影山剛士市長ら関係者約50人が出席。協力して苗木6本を植えた。シャベルで穴を掘り、肥料と水を加えた
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「発明王・佐吉」に続け 湖西で小学生クラブ開講
湖西少年少女発明クラブ(事務局・湖西市教委)の小学生コースの第46期開講式が21日、同市の新居地域センターで開かれた。本年度は小学3~6年生85人が参加してものづくりの面白さを探求し、同市出身の発明王・豊田佐吉の精神を受け継ぐ。 クラブは来年3月まで15回の活動を予定。学年ごとに分かれ、こまやペットボトルロケットの工作のほか、ITロボットや3Dプリンターを利用した講座に取り組む。市内の製造業など97社が講師派遣や活動費支援を行う。 中村哲也会長はあいさつで、ものづくりのまちならではの企業による充実した支援態勢を強調した上で「うまくいかなくても、完成するまでやり遂げることが大切」とエールを
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大工や整体師の仕事体験 働く楽しさ実感 湖西でイベント
湖西市の新居町商工会青年部は15日、子ども向け職業体験イベント「新居アンス」を新居体育館横のグリーン広場で開いた。小学生ら約100人が部員から指導を受けながら、大工や整体師の仕事を体験した。 部員の仕事を生かし、くぎ打ちやフェルト裁断など五つの体験ブースを用意。みなとまち接骨院のブースでは、肩のマッサージ方法を伝授した。子どもの力でもやりやすいように、皮膚を動かすことで血液の循環を改善し筋肉をほぐすやり方を紹介し、子どもは保護者を相手に実践した。 参加費は300円だが、体験を終えた子どもには“給料”として会場で使える300円の金券が手渡された。会場には焼きそばや綿
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湖西市制50周年祝う 「発展と助け合いのまち」へ 5月31日「こさいの日」宣言
今年、市制施行50周年を迎えた湖西市は14日、記念式典を市アメニティプラザで開いた。県や近隣市町の自治体関係者ら約250人が出席し、次の50年へ向け書道パフォーマンスや演奏で節目を祝った。 影山剛士市長は式辞で「ものづくり産業を中心に50年の歴史を積み重ねてきた。子どもたちが住み続けたいと思うような市をつくりあげていく」とあいさつした。湖西高教養部三味線班と新居高書道部によるパフォーマンスでは、生徒が三味線を奏でる中で筆を走らせ、「未来へ」などと記して式典に花を添えた。 「20年後の湖西」をテーマに市内の小学生から募集した作文には665点が寄せられ、最優秀賞に岡崎小5年本村美陽さんが選ば
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動物と仲良くなろう 湖西・岡崎中の生徒、飼い主の責任学ぶ
湖西市の岡崎中で13日、動物愛護教室が開かれ、2年生約120人が動物に関する仕事や動物との接し方について理解を深めた。 県動物保護協会湖西支部の主催。同協会の職員と獣医師が講師を務め、県動物管理指導センター(浜松市西区)や動物病院の役割を紹介した。同センターでは犬、猫の保護や譲渡、処分を行っていることを職員が説明し、ペットは周囲に迷惑を掛けずに家族の一員として最後まで飼うように呼び掛けた。 かつて盲導犬などとして活動した犬も登場し、生徒が適切な触れ合い方を学ぶ場面も。「手をグーにして犬がにおいを嗅いでくれたら『仲良くなろう』のサイン」と解説を受けた生徒は実践。犬を優しくなでながらコミュニ
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記者コラム「清流」 公園にあったフジの木
幹は根元から切られていた。残ったのは藤棚の支柱のみ。以前見た藤色の花は、どこにも見当たらなかった。 4月に訪れた湖西市の「おちばの里親水公園」。住民グループが市の委託を受けて管理を続ける園内は、四季を感じられる花木であふれる。傷んだ藤棚の修理をグループが市に依頼したところ、フジは1月に幹ごと伐採、撤去されたという。約20年前から手入れしてきた男性は「もうどうしようもない」と落胆した。 市の担当課は「修理にかかる費用がものすごかった」と伐採の経緯を説明し、グループとの意思疎通不足があったと釈明した。男性の思いに触れていれば、こんな結果は招かなかったのではないか。 残った切り株は再生するこ
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浜松湖西豊橋道路ルート決定 変わるまちの姿に関心を【風紋】
東名高速道三ケ日ジャンクション(JCT)と三河港(愛知県豊橋市)を結ぶ自動車専用道「浜松湖西豊橋道路」について、湖西市北部を通るルートが11月に決定した。インターチェンジ(IC)は同市太田付近などに設置する方針。まちの活性化の好機と捉え、地域で議論に向けた準備を始めてほしい。 国土交通省中部地方整備局が三つのルート案の中から選んだのは、湖西市の新所原市街地北側を通る最短の「西側ルート(約26キロ)」。ICは同市のほか、浜松市北区三ケ日町と豊橋市の計5カ所の設置を検討する。予定するIC周辺には自動車関連などの工場が多いため現道の渋滞解消が見込まれ、防災拠点や観光圏域へのアクセス向上も期待され
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記者コラム「清流」 最後のレースも
陸上短距離で活躍した静岡市出身の高瀬慧さん(32)が、9月に競技を引退した。同学年で自分も小中高と陸上競技に励んだ。昨年、湖西市での取材で会う機会があり、昔話に花が咲いた。 中学時代の高瀬さんは背が小さく、細かった。周りと比べ記録は伸びていなかったが、ひた向きに競技と向き合う姿を覚えている。当時を高瀬さんはこう振り返った。「目標のオリンピックに向け、小学生の頃から逆算して考えていた」。ライバルに対し一喜一憂せず、自分を信じ、一つずつ成長を重ねてきたという。 その後、ロンドン、リオ五輪に連続出場を果たし、日本一にも輝いた。現役最後のレースは全盛期からは遠い記録だったが、ひた向きな姿は、あの
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宇佐美麦酒製造(伊東)小川大河さん 消費者の好みを熟知 売り手から醸造側へ【しずおかクラフトビール新世代⑪】
クラフトビールを売る側からつくる側へ-。宇佐美麦酒製造(伊東市)の小川大河さん(34)は、営業専従から醸造スタッフに転身した、県内ビール業界では数少ない人物だ。 2008年に「風の谷のビール」で知られる酪農王国(函南町)に入社。クラフトビール専門の営業マンとして、市場が拡大する様子を、販売の最前線で体感した。 県内外の酒販店や飲食店を巡り、時には飛び込み営業をかけて販路拡大を図った。小売店用の販促グッズを自作し、売り場の棚から付加価値の高さを訴えた。「消費者の手元に鮮度を落とさずに届ける。工場を出たところから店頭で買ってもらうまでが責任領域だと認識していた」。国内各所で行われる「ビアフェ