水道料金上げ検討 湖西市、時間帯別含め

 湖西市は10日、水道料金改定などを検討する「水道事業経営審議会」の第1回会合を市役所で開いた。全国的にも先進的な時間帯別料金体系の導入も含めて検討し、料金改定計画書を来年度市に答申する。料金改定は早くて2025年度の見通し。

水道料金改定などを検討する「水道事業経営審議会」の初会合=湖西市役所
水道料金改定などを検討する「水道事業経営審議会」の初会合=湖西市役所

 市によると、現在の水道事業経営は安定しているが、今後の給水人口減少に伴う収益減や老朽化した施設更新の経費増加により、36年度以降は赤字になる見込みという。1993年度の水道料金改定以降は改定しておらず、計画的な水道料金の値上げを検討する。
 水道使用量が多い時間帯は料金を高く設定する時間帯別料金体系の導入自治体はまだないが、市は水道施設利用の効率化に向けて導入を目指す。市北部の1890戸に先駆的に設置している水道スマートメーターを活用し、時間帯別使用量データなどを把握するための実証実験に取り組む。
 委員は外部有識者ら5人。愛知大地域政策学部の菊地裕幸教授が会長に就き、影山剛士市長から諮問書の交付を受けた。会合は本年度から2年かけて6回開く予定。
 (湖西支局・大沼雄大)

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