天浜線の一日駅長体験 CF返礼で中村組女性社員 湖西

 建設業の中村組(浜松市中区)の女性社員が28日、湖西市の天竜浜名湖鉄道新所原駅で一日駅長に就き、普段とは違う仕事の醍醐味(だいごみ)を味わった。

一日駅長として、出発する列車に合図を送る野中さん(手前)=湖西市の天竜浜名湖鉄道新所原駅
一日駅長として、出発する列車に合図を送る野中さん(手前)=湖西市の天竜浜名湖鉄道新所原駅

 一日駅長を務めたのは、同社で現場監督を担う入社4年目の野中梨央さん(22)。天竜浜名湖鉄道の松井宜正社長から委嘱状を受け取り、夕刻から業務に従事した。
 天竜浜名湖鉄道は昨年度、施設修繕などを目的にしたクラウドファンディング(CF)を初めて実施。中村組は天浜線の駅舎やロータリー、災害時の線路復旧の工事を手掛けている縁や社員教育の観点から、返礼品として一日駅長を体験できるCFに協力した。
 制服姿で改札に立った野中さんは緊張した面持ちで、利用客の乗車券を1人ずつ確認。ホームでは指さし確認を行い、出発する列車に合図を送った。案内放送にも挑戦し、マイクを握って利用客に注意を呼びかけた。
 野中さんは「日常の仕事では利用客と触れ合うことはないので緊張した。これからの仕事に生かしたい」と最後は笑顔だった。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞