丹精込めて育てたナス 総菜で販売 浜名特支高等部の農耕班

 静岡県立浜名特別支援学校(湖西市新居町)高等部の農耕班が育てたナスの総菜が4日、地元のスーパー「かきこや仲町店」で販売された。「作業学習」の授業の一環で、収穫した野菜をスーパーに売る活動を本年度から始めた。

買い物客に総菜を紹介する成瀬さん(右)と伊藤さん(右から2人目)=湖西市新居町のかきこや仲町店
買い物客に総菜を紹介する成瀬さん(右)と伊藤さん(右から2人目)=湖西市新居町のかきこや仲町店


 農耕班の生徒6人は5月にナスの苗を畑に植え、草取りや水やりをしながら無農薬で育ててきた。昨年度までは保護者らを対象に直売などを行っていたが、今回は同店に総菜の材料として、約5・5キロを買い取ってもらった。
 店内の総菜コーナーには調理したマーボーナスと、肉みそあんかけの2品が並べられ、高等部3年で班長の成瀬友陽さん(18)と副班長の伊藤亜優さん(18)が昼時の買い物客にPRした。飯田浩吉店長(48)は「無農薬なので安心して使わせてもらった。朝からよく売れている」と太鼓判を押した。生徒はサツマイモや大根、ブロッコリーなど10種ほどの野菜を栽培していて、今後もスーパーなどでの活用を期待しているという。伊藤さんは「買ってくれた人の顔が見えて野菜を作る励みになる」と笑顔を見せた。
 (湖西支局・大沼雄大)

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