電気、ガス、水道のデータ活用 湖西市産学官連携 市民サービス研究

 湖西市と中部電力、サーラエナジー、豊橋技術科学大(愛知県)など6者が26日、スマートメーターによる電気・ガス・水道の検針データを共同活用する包括連携協定を締結した。生活インフラの三つのデータを共同活用するのは全国初の取り組みで、住人の見守りなど新たな市民サービスを検討する。

調印式に臨んだ影山剛士市長(左端)ら代表者=26日午後、湖西市役所
調印式に臨んだ影山剛士市長(左端)ら代表者=26日午後、湖西市役所

 市は昨年度、市北部の1890戸に先駆的に水道スマートメーターを設置した。スマートメーターは通信端末機を搭載し、30分ごとに自動で水道使用量のデータ収集が可能。自動検針化や漏水の早期発見に加え、使用水量などの詳細なデータを基に、需要に応じた管路更新の効果も見込める。
 今回、中電とサーラエナジーのスマートメーターで収集できる電気、ガスのデータも組み合わせて活用することで、より高度な分析が可能になる。水道使用量からトイレの使用、ガス使用量から食事の状況を推定して住人の見守りや体調管理を行ったり、一括して使用量情報を提供したりできるサービスを研究する。
 連携は2024年度末まで。6者などによる初会議を11月ごろに開く予定。
 市役所で行われた調印式には影山剛士市長をはじめ、各代表者が出席。影山市長は「知恵を絞って、市民サービスの向上や地域課題の解決につなげたい」と期待を寄せた。協定を締結したのはほかに東京設計事務所(東京都)と第一環境(同)。
 (湖西支局・大沼雄大)

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