杭州アジア大会 連続メダル照準、ベテラン大塚(沼津工高出)チームけん引 ローイング男子フォア 敗者復活戦へ

 【杭州=静岡新聞社臨時支局・大沼雄大】30歳を迎え、ベテランの域に入った大塚(NTT東日本、沼津工高出)が男子チームを引っ張り、今大会初レースに臨んだ。来年の最終予選で「競技人生の集大成」と位置づけるパリ五輪の出場権を獲得するためにも「いい流れをつくるきっかけにしたい」と、2大会連続メダルを目標に掲げる。
男子エイトの予備レースに出場した大塚(中央)ら=中国・杭州(静岡新聞社臨時支局・二神亨)
 前回の2018年ジャカルタ大会では、男子かじなしペアで銅メダルを手にした。だが3年後の東京五輪出場はかなわず、今年はNTT東日本に入社以来続いていた男子エイトの全日本選手権連覇が「7」で途切れた。悔しい経験を重ねても「1年ずつ、挑戦する気持ちでやりたい」と、五輪への思いは消えていない。
男子エイトの予備レースに出場した大塚(中央)ら=中国・杭州(静岡新聞社臨時支局・二神亨)
 この日の予選レースは風向きなどに苦戦した。ウズベキスタンと中国に先着を許し、21日の敗者復活戦へ。出場したエイトの予備レースも踏まえ「アジアのレベルは前回よりかなり高くなっている。アジアで勝てないとヨーロッパ勢には通用しない」と仕切り直す。
男子エイトの予備レースに出場した大塚(中央)ら=中国・杭州(静岡新聞社臨時支局・二神亨)
 高校で始めた競技で、世界に挑んできた。「静岡でボートに出合った。パリ五輪に出場し、地元に恩返しがしたい」。まずはアジアで、前回の成績を超えてみせる。

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