高校生議会 湖西市政に提言 市長登壇「改善していきたい」

 湖西市内の高校生が模擬議員として参加する「高校生議会」が11日、市議会本会議場で開かれた。防災をテーマに新居高の政治・経済を選択する生徒が、若者視点で市政への提言に挑戦した。

「高校生議会」に臨み、質問席に立つ生徒=湖西市議会本会議場
「高校生議会」に臨み、質問席に立つ生徒=湖西市議会本会議場

 市制施行50周年記念事業の一環で、市議会が企画。2、3年生16人は提言に向け、6月から市職員や市議を講師として授業に招き、市の課題を学んできた。東日本大震災で被災した福島県浪江町の職員に対するオンラインでの聞き取りや、市民へのアンケートも行った。
 生徒は4班に分かれ、順に緊張した面持ちで質問席に立った。各班は「避難生活体験」や「備蓄の効果的な提供」などの政策を発表した。
 外国人の人口が約6%と県内2番目に多い同市の現状を踏まえ、災害時に分かりやすい案内看板の設置を提案した班は、行動を表現する絵文字「ピクトグラム」や色彩の工夫が必要と指摘。影山剛士市長も登壇し「災害時は迅速、正確な情報伝達が大事なので、さらに改善していきたい」と答えた。
 3年村上咲里那さん(17)は「発言には責任があるので、資料集めを頑張った。緊張したけど、考えを伝えられてよかった」とほっとした表情を見せた。

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