学科配置やICT議論 静岡県教委 高校基本計画策定へ

 静岡県教委は20日、県立高の在り方に関する基本計画策定委員会の初会合を県庁で開き、適正な学科配置や情報通信技術(ICT)の活用について意見を交わした。2022年度から検討して4月に定めた県立高の在り方に関する基本方針に沿って、23年度は具体的な計画を審議し策定する。

県立高の在り方に関する基本計画策定に向け、意見を交わす委員ら=20日、県庁
県立高の在り方に関する基本計画策定に向け、意見を交わす委員ら=20日、県庁

 委員は大学教授や県高校長協会、県公立高PTA連合会の代表者ら6人。会合を23年度は計3回行い、設置を検討すべき学科や適正規模の考え方、多様な能力を評価できる入学者選抜制度などを計画に盛り込む。計画対象は24~28年度の想定。
 委員はICT活用案として、配信センターを設置して授業の映像を各校と共有する北海道教委の事例を紹介した。県域が広く、山間地もある県内の課題を解消する効果を指摘した。他校の特徴的な授業に生徒がリモートで参加できるようにすることも提案した。
 委員からは「各校の教育を学校間連携で補い合うことが重要」「生徒の学力が近年低下し、偏差値50でも今と昔とではレベルが大きく違うのでは」などの意見も上がり、改善の必要性が指摘された。

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