野党連携の違いアピール 国民代表選 静岡で2氏会見

 国民民主党代表選に立候補した玉木雄一郎代表と前原誠司代表代行は30日、全国行脚の一環として、JR静岡駅付近で共同記者会見と街頭演説を行い、両氏が野党連携に対する姿勢の違いを強調した。

国民民主党代表選の共同記者会見を行った玉木雄一郎代表(左)と前原誠司代表代行=30日午後、静岡市葵区
国民民主党代表選の共同記者会見を行った玉木雄一郎代表(左)と前原誠司代表代行=30日午後、静岡市葵区

 会見で玉木氏は二大政党制による政権交代は現実的ではないと主張した。次期衆院選に向けては「今は地力をつけて、いつか新しい連立政権の一角を担うことができるように、まずは候補者擁立が必要」と指摘した。同党で県内唯一の衆院議員の田中健県連会長(比例東海)の他に「もう1人は県内から擁立したい」と意欲を示した。全国的な候補者不足に対して、空白区で地方議員やボランティアの活動量を増やし、露出を高めて党勢拡大を図ることが重要と訴えた。
 前原氏は「自民党と対峙(たいじ)するためには非自民・非共産の野党協力が必要」と言及した。次期衆院選では田中氏の再選が最優先とした。田中氏が活動する衆院静岡4区で、7月に日本維新の会の支部長が解任されたことを受け、維新との連携も視野に入れる考えを示した。
 前原氏は2017年、民進党代表として希望の党との合流を主導した。結果的に党が分裂して同年の衆院選で惨敗したことの反省を踏まえ、平時から政策本位で連携を模索することが重要と述べた。
 会見の冒頭、両氏はすでに同党を離党した中山真珠県議(同市清水区、無所属)の無免許運転問題について陳謝した。
 JR静岡駅北口で行われた街頭演説では、両氏が約100人の聴衆に支持を訴えた。地方議員と党員・サポーターの投票は30日に締め切られた。国会議員は9月2日の臨時党大会で投票する。
 (政治部・豊竹喬、大沼雄大)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞