企業の脱炭素 課題解説 トヨタ海田氏、湖西で講演会

 湖西市は13日、カーボンニュートラルをテーマにした市内の企業関係者ら対象の講演会を同市吉美の湖西地域職業訓練センターで開いた。トヨタ自動車カーボンニュートラル先行開発センターの海田啓司センター長(58)が講師を務め、自社の脱炭素に向けた取り組みや課題を解説した。

カーボンニュートラルの取り組みについて講演する海田センター長=湖西市吉美の湖西地域職業訓練センター
カーボンニュートラルの取り組みについて講演する海田センター長=湖西市吉美の湖西地域職業訓練センター

 海田氏は工場のカーボンニュートラルを達成するためには①日常の改善②技術革新③再生可能エネルギーと水素活用-による温室効果ガス削減が必要と指摘。塗装作業の効率を向上させるなどして、実際に削減を図っていることを紹介した。
 消費者が車に求める役割として「移動の手段」「プライベート空間」などを挙げ、「人々の本来の思いと、CO2削減の両方を実現することが大切」と強調した。電池開発の現状にも触れ「素材を変革しないと電池は安くならない」と指摘し、材料開発が必要との認識を示した。
 会場とオンラインで、企業の社員や市職員ら約70人が聴講した。
 (湖西支局・大沼雄大)

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