挑戦の気概継ぐ 湖西で豊田佐吉顕彰祭

 湖西市は30日、自動織機を発明し、トヨタグループの礎を築いた同市出身の豊田佐吉(1867~1930年)の第59回顕彰祭を鷲津中で開いた。ひ孫に当たるトヨタ自動車の豊田章男社長や影山剛士市長ら関係者約70人が参列し、挑戦の気概を受け継ぐと誓った。

豊田佐吉の胸像前で献花する出席者=湖西市の鷲津中
豊田佐吉の胸像前で献花する出席者=湖西市の鷲津中

 章男社長はあいさつで、佐吉が生み出したトヨタ生産方式の考え方を紹介し「仕事を楽しめば改善が進んで楽になり、生産性が向上する」と指摘。脱炭素の選択肢として取り組んでいる水素エンジンの開発にも触れ「変化を恐れるのではなく、楽しむつもりで挑戦を続けていく」と決意を口にした。
 顕彰祭は同校にある佐吉の胸像前で、毎年命日に開催。出席者は1人ずつ献花を行った。今回は同じ遠州地域発祥のスズキの鈴木修相談役も3年ぶりに参列した。佐吉の孫の豊田章一郎名誉会長は欠席した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞