多様な性、理解を 湖西で市民セミナー 静岡大の松尾准教授解説

 湖西市はこのほど、性的少数者や性の多様性をテーマにしたセミナーを同市の西部地域センターで開いた。静岡大教職センターの松尾由希子准教授による講義などが行われ、参加した市民ら約20人が理解を深めた。

性の多様性について解説する松尾准教授=湖西市の西部地域センター
性の多様性について解説する松尾准教授=湖西市の西部地域センター

 松尾准教授は人間の性には体の性、心の性を示す「性自認」、好きになる性を表す「性的指向」などがあるとし、体の性と性自認が一致する人は「シスジェンダー」、一致しない人は「トランスジェンダー」と認識されていると解説。性自認と性的指向が男性の「ゲイ」、性自認が両方ある「Xジェンダー」、性的指向がない「Aセクシュアル」などを説明し「シスジェンダーは多数派だが、それ以外の多様な性がある」と強調した。
 性自認や性的指向は選択できるものではないと指摘した上で「他者が変えようと働きかけてはいけない。生きやすくするためには社会を変えることが必要」と語った。同大のLGBTサークルが進行役を務め、カミングアウトについて考えるワークショップも行った。

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