スポーツ振興へ団体発足 市町の大会誘致、情報発信 静岡県庁

 スポーツによる地域活性化を目的にした任意団体「スポーツコミッションシズオカ」が発足し、開設式が3日、県庁で行われた。

「スポーツコミッションシズオカ」の看板を掲げる高倉健二コミッショナー(右)=3日午後、県庁
「スポーツコミッションシズオカ」の看板を掲げる高倉健二コミッショナー(右)=3日午後、県庁

 昨年4月に県スポーツ局内に設けたスポーツコミッション担当室が中心となってスタート。これまで各市町が個別に行っていた大会や合宿の誘致を支援したり、広域調整したりするほか、スポーツ文化の情報発信、地域のスポーツコミッションの人材育成に取り組む。活動の幅を広げるため、法人化を今後検討する。
 陸上男子短距離で3大会連続五輪出場の飯塚翔太さん(31)=御前崎市出身=がアンバサダーに就任した。同団体の“顔”として集客イベントへの参加や、メッセージの提供に協力し、情報発信役を担う。このほか4月から、一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構の職員ら4人にアドバイザーを委嘱し、戦略作成の助言などを得る。
 式では、県庁別館20階に設けた執務室の出入り口に看板を設置。コミッショナーを務める高倉健二スポーツ・文化観光部参事は「サッカーワールドカップやWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、スポーツ界のにぎわいがコロナ禍前に戻ってきた」とあいさつし、「市町を下支えするような仕事をしたい」と意欲を見せた。

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