プロウインドサーファー 野口さん(相良高1年) 世界3位 精神鍛え

 御前崎市のプロウインドサーファーで相良高1年の野口颯[りゅう]さん(16)が、7月にスペインで行われたウインドサーフィンのワールドカップU17クラスで3位に輝いた。11日、県庁に池上重弘教育長を表敬訪問し、成績報告とともに「世界チャンピオンを目指したい」と意気込みを語った。

ウインドサーフィンワールドカップの成績を報告する野口颯さん(左)と父の貴史さん=県庁
ウインドサーフィンワールドカップの成績を報告する野口颯さん(左)と父の貴史さん=県庁

 昨年の同大会では1回戦敗退だった。反省を基にメンタル面を強化しようと「技を失敗したら腕立て100回」などと自分にプレッシャーをかけ、普段の練習に取り組んだという。今大会では「メンタルが強くなり、難しい技を全部決めることができた」と振り返った。本番は御前崎の練習場所と反対の風向きだったが「うまく対応できた」と自身の成長を喜んだ。
 野口さんは地元の御前崎ロングビーチを練習拠点に、元プロウインドサーファーで父の貴史さんから指導を受ける。競技に取り組む上で私立や通信制の高校に通う選択肢もあったが「競技と学校生活を両立させたい」と地元の県立高に進学。茶華道部とサーフィンサークルにも所属して活動している。今大会のため6月から現地入りした際も、オンラインで授業を受けていたという。
 池上教育長は「競技だけでなく、学校生活での経験も世界に出て行く際の武器になる」と将来に期待を寄せた。今年の大会結果の合計ポイントで争うU17クラス総合成績で現在5位の野口さんは、優勝を目標に掲げた。
 (政治部・大沼雄大)

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