中国の交通事情 競技場取材行き帰りに驚きの光景【記者コラム 杭州小話】

 車道と仕切られた道をバイクと自転車の列が平然と通り過ぎていく。日本では見慣れない光景に、思わずカメラのシャッターを切った。

「自転車専用道」を走る自転車や電動バイク。自動車の道とは仕切られ、市街地でも快適そうに進む=中国・杭州
「自転車専用道」を走る自転車や電動バイク。自動車の道とは仕切られ、市街地でも快適そうに進む=中国・杭州

 バイクに乗った若い男性に聞くと、この道は「自転車専用道」だという。「25キロ以下で走る電動バイクは中国の法律上は自転車。バイクの多くは電動です」と笑いながら教えてくれた。排ガスや騒音も確かに気にならない。
 各競技場での取材の行き帰りは、シャトルバスで片道1時間以上かかる場合が多い。道中ではクラクションを鳴らし、鳴らされることもしばしば。道路の広さや交通量の多さもさることながら、危険を回避する運転手の技術にはいつも驚かされる。
 今のところ、事故現場を見たのは1度だけ。バイクのおじさんが車とぶつかった。自分が運転したら、無事でいられる自信はない。
 (静岡新聞社臨時支局・大沼雄大)

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