湖西・新居関所 迎春準備 江戸期の飾りを再現

 新年が近づく中、湖西市の新居関所の大御門に、江戸時代を再現した正月飾りがお目見えした。道行く人が足を止め、迎春ムードに包まれた関所の風景を楽しんでいる。

江戸時代の古文書から再現された正月飾り=湖西市の新居関所
江戸時代の古文書から再現された正月飾り=湖西市の新居関所

 門の左右には、それぞれ異なる雄松と雌松を使用した門松が置かれている。梅の枝やセンリョウが添えられ、高さ約6メートルのササがそびえる。左右に立つササの間にはしめ縄が架かり、「おたれ」と呼ばれる短い縄が何本も垂れ下がっている。
 正月飾りはボランティア団体「新居宿史跡案内人の会」が毎年制作。古文書「新居町方記録」の中で1800(寛政12)年に記された仕様書を参考に再現した。
 新居関所は徳川家康によって1600(慶長5)年に設置された。会員の山口耕司さん(73)は2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」にちなみ「関所にも関心を持ってもらえたら」と期待を寄せた。

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