記者コラム「清流」 相棒よ

 エンジン修理から愛車が返ってきた2日後。高速道路を運転中、スピードが急に上がらなくなった。パーキングエリアに止めエンジンをかけ直しても、時速10キロほどしか出ない。予期せず、レッカーで運ばれる事態に見舞われた。
 愛車は乗り始めて10年目。これで潮時かと覚悟し、販売店を訪ねた。新型コロナ禍、半導体不足などの影響が重なって納車は遅れ気味。希望の車種は半年待ちで、1年半かかる人気車もあるという。中古も探したが、需要の高まりからか新車とほぼ変わらない価格に、頭を抱えた。
 ひとまず乗り換えを諦め、車を再び修理に出すことに。入社2年目に購入し、どんな取材現場でも苦楽を共にしてきた相棒よ。むちゃな運転はしないから、どうか、もう一踏ん張りしてくれ。

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