湖西の児童、挑戦の大切さ学ぶ パラ陸上・山本選手が講演
パラリンピックの陸上銀メダリスト山本篤選手(40)=新日本住設、掛川西高出=による講演会が14日、湖西市の東小で開かれた。4~6年生約80人が、挑戦することの大切さや目標達成のための考え方を学んだ。
山本選手は高校2年時のバイク事故で左足を太ももから切断し「最初は何もやりたくなかった」と当時を説明。義肢装具士を目指した専門学校で競技用義足を見て「かっこいい」と感じ、陸上を始めたことを人生の転機に挙げた。スノーボードに加え、ゴルフや苦手な英語にも取り組んでいて「人生のモットーは『挑戦』。恥ずかしいという気持ちがなくなったら楽になる」と強調した。
走り幅跳びで4位入賞を果たした昨年の東京パラを振り返り「金メダル獲得よりも、いろんな人の意識を変えたい、健常者のみんなもいろんなことができるんだよ、というメッセージを伝えたかった」と話した。
児童は義足の交換作業を見たり、競技用義足に触れたりした。野球に取り組む6年豊田恵都君(11)は「夢はメジャーリーグなので、苦手なことにも挑戦したい」と声を弾ませた。講演会は県が主催した。