湖西市役所に献花台 黙とう、半旗も 豊田章一郎さん悼む

 旧経団連会長を務めたトヨタ自動車名誉会長の豊田章一郎さんの死去を受け、名誉市民としてゆかりの深い湖西市では15日、公共施設や関連企業に半旗が掲げられ、職員らが黙とうをささげた。市役所庁舎には市民ら向けの献花台を設け、故人を悼んだ。

豊田章一郎さんの死去を受け、湖西市役所に設けられた献花台=15日午前、同市役所
豊田章一郎さんの死去を受け、湖西市役所に設けられた献花台=15日午前、同市役所

 市役所では午前8時25分、職員が30秒間そろって黙とうした。1階には献花台と記帳台を設置。章一郎さんの写真などゆかりの品も飾った。市の担当者は「市に対する貢献は計り知れない。子どもたちにも大きな夢を与えていただいた。感謝の気持ちを込めたい」と思いを寄せた。
 市によると、章一郎さんは、トヨタグループ創始者で祖父に当たる豊田佐吉の出身地・湖西市に子どもの頃から訪れていた。同市が運営する奨学金に多額の私財を寄付していたほか、市主催で佐吉の命日に開かれる顕彰祭に2020年まで毎年のように参列。02年に市から名誉市民章が贈られた。

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