湖西歌舞伎3年ぶり上演 稽古大詰め 26日「三人吉三」など

 地元の農村歌舞伎を継承する湖西歌舞伎保存会が26日、湖西市の新居地域センターで定期公演を開催する。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなる公演に向け、稽古は大詰めを迎えている。

本番に向けて稽古に励む会員ら=湖西市の北部多目的センター
本番に向けて稽古に励む会員ら=湖西市の北部多目的センター

 今回は会員11人が出演。「三人吉三 巴白浪 大川端庚申塚の場」「神霊矢口渡 頓兵衛住家の場」の2演目を披露する。会員は北部多目的センターに夜集まり、5月下旬から週6日ほどの稽古を重ねてきた。仕事で赴任していたインドから帰国し、7年ぶりに夫婦で保存会に復帰した田中雅博さん(50)は「戻ってこられる場所があってうれしい。精いっぱい芝居をしたい」と笑顔を見せる。
 「三人吉三」は3人が100両の金を巡って起こす事件を描く。「神霊矢口渡」は恋心が招いた悲劇の物語。幕あいには地元の和太鼓団体「湖西太鼓ゆめ昴」の演奏も行われる。
 同保存会は1979年に発足し、今回で41回目の定期公演。新型コロナ感染拡大により2年間は中止になった。青島一郎会長(63)は「芝居勘を戻し、フレッシュな気持ちで舞台に臨みたい」と気合を入れる。
 公演は午後1時半~4時半ごろ。入場無料。

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