静岡県教委、教諭ら6人を懲戒処分 わいせつの実習助手免職、事実確認怠った校長減給

 静岡県教委は29日、教諭ら6人を懲戒処分にしたと発表した。このうち県立高で女子生徒2人にわいせつな行為を行った30代男性の実習助手を免職、教員から報告を受けていながら事実確認を怠った50代男性の校長を減給10分の1(2カ月)にした。

静岡県教委が入る静岡県庁
静岡県教委が入る静岡県庁

 実習助手は2019年7月から12月までの間、勤務校の女子生徒にわいせつな行為をし、20年1月には別の女子生徒にもわいせつ行為を行った。聴取に対し「1人には恋愛感情を抱いていた。生徒へのわいせつ行為で懲戒免職となった事例を聞くたび、内心びくびくしていた」と話したという。
 卒業生から情報提供を受けた教員が23年4月、校長に文書で報告した。だが校長は確証が持てないうわさだと考え、事実確認や県教委への報告をしていなかった。9月に県教委にあった匿名の情報提供により、調査が行われた。
 県東部の中学の男性教諭(41)は、減給10分の1(1カ月)の処分を受けた。23年6月ごろに生徒の肩を校舎2階の窓の外に向けて押したり、9月に別の生徒を怒鳴ったりして威圧的な指導をした。
 磐田北小の男性教諭(62)は23年4月から7月にかけ、担任するクラスの男子、女子児童を膝の上で抱きかかえるなどしたとして戒告の処分となった。29日付で退職した。校名公表は県教委の発表基準による。
 それぞれ車で事故を起こして相手にけがを負わせた、県東部の中学の女性室長(50)は減給10分の1(3カ月)、県中部の中学の男性教諭(26)は戒告の処分を受けた。

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