ヴァンジ美術館活用 静岡県が広域構想案提示 県議会文化観光委

 静岡県は5日、新型コロナウイルス禍の経営難で県に無償譲渡を打診しているヴァンジ彫刻庭園美術館(長泉町)の運営について、周辺施設との一体的な活用に向けた「クレマチスの丘広域的活用構想案」を県議会文化観光委員会で提示した。

静岡県庁
静岡県庁

 構想案の策定主体は、県と地元5市町(沼津、三島、裾野、清水、長泉)が参画する同構想検討会議。一体的な活用に向けた基本的コンセプトに①県立美術館や県舞台芸術センター(SPAC)のサテライト機能に加え、県民の創造性を高める新たな文化事業の実施②地元市町などが文化事業を展開する場の確保③民間も含めた施設、庭園の多目的利用-を挙げた。
 案では、同美術館を含むクレマチスの丘のエリアを県東部の新たな文化拠点と位置付け、観光交流の拡大や地域経済の活性化を目指すとした。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞