気分は歌舞伎役者 湖西継承の文化体験 知波田小「ふるさとの日」
湖西市の知波田小は5日、地元の文化や歴史を学ぶ毎年恒例の行事「ふるさとの日」を行った。地元で古くから継承される湖西歌舞伎のコースでは、児童28人が演技や掛け声を体験し、舞台の雰囲気を味わった。
年に1度定期公演を行っている湖西歌舞伎保存会の9人が講師を務めた。青島一郎会長(63)らが歌舞伎の歴史や慣習を説明。実際に使用している着物や刀、拍子木などの小道具も紹介した。
代表児童5人は背景幕を飾った舞台に上がり、「白浪五人男」に登場する日本駄右衛門などの役になりきって歌舞伎の言い回しに挑戦した。1人ずつ傘を持ちながらせりふを披露すると、観客の児童は「待ってました」「日本一」と掛け声で盛り上げ、舞台に向かっておひねりを投げた。
6年池田匠冴さん(11)は「緊張してうまくできなかった。保存会の人は大きな声で、自信がある感じで上手だった」と感心した様子で話した。
全校児童約140人は湖西歌舞伎のほか、農業、アウトドア体験など5コースに分かれ、地元の魅力や特色に理解を深めた。
(湖西支局・大沼雄大)