学ぼう「東海道57次」 静岡市清水区の3資料館 連携し講演会

 江戸時代に宿場町が多数置かれた東海道についての知識を発信しようと県内外の3資料館が連携し情報発信する「東海道57次講演会」が29日、静岡市清水区旭町の清水ふれあいホールであった。学校関係者などが参加し、江戸幕府の宿駅伝馬制度について学んだ。

「東海道57次講演会」の冒頭、県内外の3資料館連携をアピールする関係者=静岡市清水区旭町の清水ふれあいホール
「東海道57次講演会」の冒頭、県内外の3資料館連携をアピールする関係者=静岡市清水区旭町の清水ふれあいホール

 東京・日本橋から京都までの53カ所とされることの多い宿場町。ただ、西国大名らを監視する宿駅伝馬制度の本来の機能に着目すると、大阪までを含め「東海道57次」とするのが正しい理解という。主催の東海道町民生活歴史館(静岡市清水区蒲原)の志田威館長が基調講演した。
 「教科書も伝え始めた『大阪への東海道57次』」と題した基調講演によると、大阪府の自治体の歴史副読本などでは「東海道57次」を発信する例が増えているという。歴史を学び、実際に歩く街道観光は「高齢者でも手軽に始められる健康づくり」とPRした。
 講演会では、連携する二川宿本陣資料館(愛知県)と草津宿街道交流館(滋賀県)の関係者が登壇。東海道町民生活歴史館では両館による特別展も始まっている。

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