豊作願い、折戸なす奉納 家康ゆかりの名物 静岡・久能山東照宮

 JAしみず折戸なす研究会(遠藤重人会長)などは1日、徳川家康に初物を献上したとされる「折戸なす」を静岡市駿河区の久能山東照宮に奉納した。生産者ら約10人が参加し、6~7月の最盛期に向けて豊作を祈願した。

折戸なすを奉納する遠藤会長(右)=静岡市駿河区の久能山東照宮
折戸なすを奉納する遠藤会長(右)=静岡市駿河区の久能山東照宮

 折戸なすは同市清水区の三保・折戸地区の在来作物。5月中旬から出荷が始まった。6軒の農家が約8トン出荷する予定という。
 駿府の名物で家康が好んだとされる「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」のナスとも伝えられている。明治初期に生産が途絶えたが、2005年から再び栽培を始めた。
 遠藤会長は「今年は朝晩涼しく雨が多く降ったため、最高の出来栄え。厚く切って天ぷらにして食べるのがおすすめ」と話した。

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