紙面編集部兼デジタル編集部 島田莉菜
しまだ・りな 1996年、三島市生まれ。2021年入社。
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ひな人形 園児手作り 静岡平和幼稚園
静岡市葵区の静岡平和幼稚園で28日、園児が手作りしたひな人形を飾る「ひなまつり展」が始まった。1日まで。 園児51人が学年別にひな人形を制作した。年長児は園庭で見つけた石に和紙や折り紙を着物のように貼り付け、色鮮やかに仕上げた。年中児はトイレットペーパーの芯にフェルトを巻き付けて衣装を表現した。会場では鬼のお面や、年長児が編んだマフラーも展示している。 年中の良知恵太朗ちゃん(5)は「冠をつけるのが楽しかった」と笑顔を見せた。母親の彩夏さん(33)は「かわいらしくできていて成長を感じる」と話した。
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弥生時代の木棺初公開 静岡・登呂博物館 副葬品130点も展示
弥生時代の墓や埋葬方法を紹介する特別展「静岡に眠る弥生時代の開拓者」が25日、静岡市駿河区の登呂博物館で始まった。5月21日まで。 登呂遺跡の母村とみられる有東遺跡(同区)の墓跡から出土した木棺を初公開している。鷹ノ道遺跡(同区)や瀬名遺跡(同市葵区)で見つかった底部に穴を開けて副葬品として用いた土器など計約130点も展示している。 登呂遺跡では墓が見つかっていないのに対し、周辺では墓跡や人骨が出土している。会場では時期別に市内外の墓跡の発見例を比較することで、静岡平野を開拓した人々の精神世界と社会の変化を読み取れるように展示構成の工夫も施した。 三重県から帰省中に来館した宮原啓太さん
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てんかん啓発へ 静岡市役所 あおい塔紫色に
国際的なてんかんの啓発イベント「パープルデー」(3月26日)に先立ち、静岡市葵区の静岡てんかん・神経医療センターは22日、市役所静岡庁舎本館あおい塔ドームを、イメージカラーの紫色に照らすライトアップを始めた。 3月26日までの間、日没から午後10時まで点灯する。 てんかんに関する正しい知識を広めるために、毎年実施していて今回が8回目。同区の葵スクエアで開かれたセレモニーで、同センターの今井克美副院長は「多くの人に理解を深めてもらい、てんかんの人が暮らしやすい世の中にしていきたい」と話した。
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町内安全願い浦安の舞 静岡・愛宕神社 地元児童が披露
静岡市葵区沓谷の愛宕神社で19日、例大祭が開かれた。地元の小学生が巫女(みこ)姿で浦安の舞を奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)と町内安全を祈願した。 舞を奉納したのは千代田小6年の佐塚茉陽さん(12)と同校5年の松下結海さん(11)。参拝客が見守る中、扇や鈴を使った優雅な舞を披露した。終了後、佐塚さんは「緊張したが貴重な経験ができてうれしかった」と話し、松下さんは「友達と披露できて楽しかった」と振り返った。 同校5年の高木健翔君(10)、横内小5年の永野晴久君(11)、同校3年の佐野慎太郎君(9)が供え物を運ぶ係を担った。
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トルコ・シリア大地震 駿河総合高生が募金活動 被災者支援へ21日まで
駿河総合高(静岡市駿河区)の生徒有志でつくる団体「US(アス)」は、トルコ南部を震源とする大地震に見舞われたトルコ、シリア両国の被災者を支援するため、校内で募金活動に取り組んでいる。 メンバーの2年生6人が昼休みと放課後に募金箱を持って支援を呼びかけている。同団体は日頃から、防災に関するボランティア活動やイベントを企画、運営している。代表の川畠慎之介さん(17)は「微力ながらも助けになればという思いから募金活動を決めた」と話した。 21日まで活動し、集まった浄財は一般社団法人日本クルド文化協会に寄付する。
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静岡県内児童養護施設に図書カード贈る トヨタユナイテッド静岡
トヨタユナイテッド静岡は17日、県内の児童養護施設と自立援助ホーム計14カ所に、図書カード50万6千円分と支援金140万円を寄付した。 静岡市葵区の同社研修センターで贈呈式が行われ、3カ所の児童養護施設の関係者に図書カードと目録を贈った。桝谷安城社長は「本を通じて子どもたちの未来につながるように支援を続けていきたい」と話した。 同社が売り上げの一部を積み立てている「みんながHERO,S(ヒーローズ)基金」を活用した。ほかの11カ所の施設には、同社役員や最寄りの店舗代表者が訪問し贈呈する。
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静岡商高7人を表彰 静岡西ロータリークラブ 学業や部活動で活躍
静岡西ロータリークラブ(RC)はこのほど、学業や部活動で優秀な成績を収めた静岡商高(静岡市葵区)の生徒をたたえる表彰式を同市駿河区で開いた。同RCの野木秀明会長が3年生7人に表彰状と記念品を手渡した。 表彰を受けた生徒は高校時代に頑張ったことや学んだことをテーマに一人一人発表した。陸上競技部に所属し、競歩で東海大会に出場した根岸幸加さん(18)は「友人や先生などに支えてもらった分、誰かを支える人になりたい」と抱負を述べた。 野木会長は「時間を大切に使い、自分が良かったと思える未来を築いていってほしい」とエールを送った。
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傘踊りにぎやかに JA静岡市女性部、駿河区で大会 30年記念川柳表彰式も
JA静岡市女性部は15日、日頃の活動を発表する「ふれあい文化祭・家の光大会」を静岡市駿河区のグランシップで開いた。 6ブロックから約300人が参加し、各ブロックのカルチャー教室で練習を重ねたフラダンスやピアノなどを繰り広げた。傘踊りを披露した鷲巣美保子さん(70)は「4年ぶりの舞台で緊張したが、みんなで踊れて楽しかった」と話した。 同JA女性部30周年を記念し、「JA女性部」をお題にした川柳大会の表彰式も行った。入賞作品は会場入り口に展示した。
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記者コラム「清流」 イメージと違う家康
「徳川家康の顔が美しすぎる」。街のあちこちに貼られているNHK大河ドラマ「どうする家康」の主演松本潤さんのポスターを見て思う。 教科書の家康とあまりにも違うせいか、歴史好きの自分は視聴をためらっていた。考え方を変えてくれたのは久能山東照宮博物館学芸員の宮城島由貴さんだ。 宮城島さんは博物館に展示している直筆の覚書などから「家康のきちょうめんな性格が伝わってくる」と解説した。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の家康にはずるがしこい戦略家のイメージがあるが、どうやら違う一面もあるらしい。 現在の静岡の礎を作った家康がどのように描かれるか。「歴女」の余計なこだわりは捨て、家康の内面に注目
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「こまめな水分補給を」 静岡市葵区で講座 冬の脱水症予防を紹介
しずおか健康長寿財団は7日、中高年者の生きがいや健康をサポートする「はつらつ生きがい講座」を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。食品メーカー「明治」静岡オフィスの栄養士大橋かおりさんが、冬にもなりやすい脱水症の予防法などを解説した。 大橋さんは冬に起きる脱水の原因として、低い湿度による体の乾燥や、トイレが近くなるため水分補給を控えてしまうことなどを挙げた。対策として「加湿器や洗濯物の部屋干しで加湿したり、こまめに水分を補給したりしてほしい」と呼びかけた。 チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの健康効果も紹介し、「血圧を健全に保ち、酸化ストレスを低減する可能性がある」と話した。
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美食の街静岡 世界に発信 ガストロノミーツーリズム可能性探る 静岡県と時事通信社
時事通信社と県は6日、特別講演会「静岡県におけるガストロノミーツーリズムの可能性」を静岡市駿河区で開いた。本県が今年の東アジア文化都市に選ばれたことを受け、県産食材や食文化を観光に結びつけるガストロノミーツーリズムの普及促進を図るのが目的。 基調講演を行った三菱総合研究所の宮崎俊哉主席研究員は他国にない日本の強みとして、インターネットのグルメサイトなど「全国で食を紹介する民間サービスが存在している」と紹介。インバウンド(訪日客)観光の推進に向けて「静岡を小さな地域に分けて、レストランやイベントを個別ではなく、塊として進めていくのが大切」と訴えた。 パネル討論では静岡新食文化共創機構の植
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今川氏の居館 どこに 静岡市葵区でシンポ 研究者、パネル討論
静岡市は4日、戦国大名今川氏の居館「今川館」にまつわる初のシンポジウム「今川館の姿にせまる」を葵区の市民文化会館で開いた。歴史学や考古学の研究者が登壇した。 今川館は、今川の拠点とされながら場所や構造形態などは不明とされている。大阪公立大大学院の仁木宏教授(日本中世近世都市史)が複数存在した説を唱えると、静岡大の小和田哲男名誉教授(日本中世史)は「駿府城周辺を精査し、調査が進めば見えてくるのでは」と反応。国立歴史民俗博物館の小野正敏名誉教授(中世考古学)は「駿府の町を作った今川氏に視点を置いてほしい」と駿府城周辺の今後の発掘調査に期待した。 シンポジウムは市歴史博物館のグランドオープンを
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コロナ退散 春よ来い 静岡市葵区・静岡浅間神社 節分祭
静岡市葵区の静岡浅間神社で3日、同市の無形文化財に指定されている節分祭が行われた。新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえて御年役(おんとしやく)による豆まきは3年連続で中止し、神職らによる「追儺(ついな)神事」を大拝殿で執り行った。 斎主の「追儺の式を始めよ」の声を合図に鈴やかね、太鼓の音に合わせて、巫女(みこ)や同神社敬神婦人会の会員が、ウメとネコヤナギの若枝を麻ひもで束ねた「おにやらぼう」で板をたたき、大きな音を出して鬼を追い払った。 舞殿では弓の弦を鳴らして厄をはらう「蟇目鳴弦(ひきめめいげん)式」を行った。 (社会部・島田莉菜)
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静岡市のとろろ汁食べ比べ 研究者らマップ作成へ
静岡県立農林環境専門職大の前田節子教授の研究室と、県内大学の研究者らでつくる静岡在来作物研究会は2日、ワークショップ「ふじのくに自然薯(じねんじょ)食べくらべ」を静岡市駿河区の老舗とろろ汁店「丁子屋」で開いた。 郷土料理のとろろ汁のだしは、松崎町ではサンマ、湖西市ではボラを使うなど地域によってさまざま。ワークショップでは生産者や観光事業者、研究者ら約40人が、在来の自然薯「農試60号」などで作った7種のとろろ汁を試食し、意見交換した。 前田教授は「食文化を身近に感じてもらい、地域の活性化や農業の醸成、(県産食材や食文化を観光に結び付ける)ガストロノミーツーリズムにつながれば」と話した。
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就労支援の20年振り返る 静岡、サポーターら記念式典
NPO法人青少年就労支援ネットワーク静岡は28日、設立20周年記念式典と本年度の活動報告会を静岡市葵区の静岡労政会館で開いた。ボランティアサポーターら約40人が参加し、20年の歩みを振り返った。 東部、中部、西部地区の各代表者1人が就労支援を始めたきっかけや思い出話などを語った。東部地区の渡辺慈子さんは「応援を通じて支援した人とも仲間になると実感した」と語った。 同NPOの顧問を務める津富宏県立大教授は、市民のネットワークを生かして就労支援に取り組む「静岡方式」の始まりや信念を紹介。「若者を助けようと一から始めたことが少しずつ地域に根付いている」と話した。 各地区の本年度の活動を発表し
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文化財保護へ消防訓練 静岡浅間神社 4年ぶり実施
26日の文化財防火デーを前に、静岡市葵区の静岡浅間神社で25日、消防訓練が実施された。同神社自衛消防隊や市消防局葵消防署、市消防団などの約70人が、国の重要文化財に指定されている本殿などを守るための手順や連携を確認した。 本殿裏山から出火したと想定。巡回中の神社職員が煙に気付き消防に通報した後、参拝者の避難誘導、ご神体や宝物の搬出、初期消火訓練に取り組んだ。はしご車やポンプ車計7台も出動。駆けつけた消防署員らは、地面に置いて噴霧する「水幕ホース」で水の壁を作り、八千戈(やちほこ)神社などに一斉放水して延焼を防いだ。 訓練は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった。終了後には神社職
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音楽専攻6人卒業演奏 清水南高 3年間の集大成
静岡市清水区の清水南高は25日、芸術科卒業演奏会を同市葵区の静岡音楽館AOIで開いた。音楽専攻の生徒6人が3年間の学習の集大成を披露した。 生徒は新型コロナ禍で学生生活を過ごし思うように練習ができない中、音楽への情熱を失わず技術を磨いてきた。演奏会ではソプラノ独唱、ピアノやトランペット独奏など計9曲を演奏し、来場した保護者らから大きな拍手が送られた。 ピアノ独奏を披露した高田結月さん(18)は「レベルの高い曲で演奏できるか不安だったが、音に気持ちを乗せて演奏できた」と話した。
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風景、生き物など写真愛好家作品展 29日まで静岡市葵区
静岡市内の写真愛好家でつくる龍然会の作品展が29日まで、同市葵区の西奈生涯学習センターで開かれている。 70~80代の会員7人がそれぞれ得意とするテーマを決めて撮影した計約40点を出品している。会員は月に1回、写真を持ち寄って技術を磨いている。会場には雪が降り積もった湖畔の冬景色、麻機遊水地(同区)で魚を捕まえる鳥の姿など、個性豊かな作品が並ぶ。 同会の早川和泉会長(81)は「さまざまなジャンルの写真を楽しんでほしい」と話した。
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個性豊かな絵画や写真 手足の不自由な子どもの作品展 静岡で2月10日まで
静岡県手足の不自由な子どもの絵画・写真展(県肢体不自由児協会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が18日、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で始まった。県内の18歳以下の幼児や児童、生徒から寄せられた個性豊かな絵画と写真が並ぶ。2月10日まで。 応募作品計99点のうち8点が優秀賞に輝いた。優秀賞の県健康福祉部長賞を受賞した県立中央特別支援学校小学部1年の保崎秀章君の作品「虫のせかい」はタブレット端末で指先を使って描いた。カマキリがバッタを食べようとしている様子や虫の親子を表現した。 このほかの優秀賞受賞者は次の通り。 県教育委員会教育長賞 稲葉進一郎(東部特別支援学校中学部1)▽県社会福祉協議
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元教員が描いた油彩画など30点 静岡市葵区で作品展
静岡市内の公立小中学校の元教員でつくる絵画同好クラブ「じさん会」の作品展が22日まで、同市葵区の県教育会館で開かれている。 60~80代の会員4人が、大小さまざまな油彩画など約30点を出品した。富士山崩壊を題材にした抽象画や、高校生の情熱的な創作ダンスを躍動感たっぷりに描いた作品などが来場者の目を引いている。 同会員で同市清水区の滝進さん(73)は「会員みんな楽しんで描いている。それぞれの絵の良さを楽しんでもらえれば」と話した。
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不思議な空間 油彩で表現 掛川の画家永田さん 静岡で個展
掛川市の画家永田ますみさん(74)の個展が27日まで、静岡市葵区のしずおか焼津信用金庫本店のギャラリー「ゆめ空間」で開かれている。 コンセント、ブラインドといった身近な物や動物、風景などを題材に、構図や色使い、マチエール(絵肌)にこだわって描いた油彩画21点が並ぶ。パイプ椅子が宙に浮かぶ不思議な空間を表現した作品などが来場者の目を引いている。 永田さんは「人と人のつながり、命の大切さ、平和への願いを感じ取ってもらえるとうれしい」と話した。
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ことしの干支ウサギと記念撮影 日本平動物園
静岡市駿河区の日本平動物園で9日まで、今年の干支(えと)「卯(う)」にちなんだ企画展が開かれている。ウサギとの撮影スポットと生態を紹介する展示を設けている。 親子連れが生後2カ月のウサギを膝に乗せて記念撮影を楽しんだ。葵区の村山晴麻君(4)は優しくなでながら「ふわふわでかわいい」と声を弾ませた。 園内のビジターセンターではウサギの種類や身体能力を解説するパネル、頭骨の標本などを展示。最近ペットとして人気があるウサギの飼い方も紹介している。
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家康の愛刀「ソハヤノツルキ」ナイフで再現 久能山東照宮監修で商品化へ 岐阜のメーカー、CF募る
刃物生産が盛んな岐阜県関市の老舗メーカー「ニッケン刃物」が、久能山東照宮(静岡市駿河区)の協力を得て、徳川家康の愛刀「無銘 光世作」(ソハヤノツルキ)をモチーフにしたペーパーナイフの商品化を進めている。久能山東照宮の姫岡恭彦宮司(64)は「ソハヤノツルキを広く知ってもらうきっかけになれば」と期待する。 ペーパーナイフは全長17センチで、実物の5分の1の大きさ。所蔵する久能山東照宮に監修してもらい、約4カ月間にわたって試作を重ね、刀の独特な形や身幅、茎(なかご)の刻印などをリアルに再現した。職人が丁寧に刃付けし、持ち手には透明なフッ素樹脂チューブを巻くなど、見た目と使用性の両方に気を配ってい
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コメ作りの歴史探る 静岡市・登呂博物館 農具など80点紹介
静岡市駿河区の登呂博物館は29日まで、時代とともに発達した稲作技術を紹介する企画展「コメ作りの考古学と民俗学」を開いている。 同市内で利用されていた近現代の農具などの民俗資料約80点を紹介。コメの収量増加と作業の効率化を目指して農具を開発した当時のコメ作りについて、「水田を耕す」「稲を育てる」「コメを食べる」というテーマ別に解説している。 登呂遺跡から出土した農具も並び、民俗資料から弥生時代のコメ作りの実態を解明する考古学の手法を知ることができる。 同区の須貝美恵子さん(86)は展示されたくわなどを見て「昔、田舎の畑や田んぼでよく使った。懐かしい」と話した。
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イルミネーション電車運行 静岡鉄道、クリスマス気分を演出
クリスマスに合わせ、静岡鉄道のイルミネーション電車の運行が24日、同鉄道新静岡-新清水駅間で始まった。25日まで夕方の時間帯に2往復する。 車内の天井や窓枠に電飾を施した。走行中は通常の車内照明は消し、幻想的な雰囲気を演出している。沿線の静岡サレジオ高の生徒有志も飾り付けに協力した。初日は多くの家族連れらが乗車し、クリスマス気分を満喫した。 静岡市清水区から家族で乗車した小長谷駿君(3)は「カラフルできれい」と笑顔を見せた。 車内ではサンタの衣装を身にまとった駅員が菓子やおもちゃを贈るイベントも行われた。
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ハンドベル演奏 美しい音色響く 静岡市の英和女学院中・高生
静岡市葵区の静岡英和女学院中・高のハンドベル部は24日、クリスマス演奏会を同区のホテルアソシア静岡などで開いた。 部員17人が出演し、「きよしこの夜」や山下達郎さんの「クリスマス・イブ」など賛美歌やクリスマスにちなんだ曲を披露した。美しい音色を響かせ、会場を華やかな雰囲気に包んだ。同日、同区の日本基督教団駿府教会でも演奏した。 同高2年の伊藤莉央部長は「部員同士で心を一つにして演奏できた」と話した。 25日にも同区のマークイズ静岡で開催する。
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昆虫、大きく 静岡科学館る・く・るで「見えてくる」企画展
静岡市駿河区の静岡科学館る・く・るで、来年2月19日まで、科学の基本である「観察」をテーマにした企画展「大きくしてみた!~大きくすると見えてくる」(静岡新聞社・静岡放送後援)が開催されている。 虫や植物の顕微鏡画像や、生きた昆虫を人間と同じ大きさに拡大した写真パネル、土の中に生息するアリとダンゴムシを100倍に拡大した巨大模型を展示する。会場の入り口では虫眼鏡を貸し出し、来場者は小さな生き物になった視点で普段は見ることが難しい細部まで観察することができる。 企画担当の三好真未さん(39)は「身近な生き物を自分の目でよく見て楽しんでほしい」とPRしている。
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特殊詐欺被害防止へ講話 シニアクラブ鎌田、手口など学ぶ
シニアクラブ鎌田(静岡市駿河区)は18日、特殊詐欺被害の防止に向けた講話を同区の鎌田公民館で開いた。 講師を務めた静岡南署丸子交番の田村侑亮交番長が特殊詐欺の手口や、留守番電話の設定などの防止策を解説し、会員約50人が耳を傾けた。田村交番長は「電話でお金やキャッシュカードの話をされたら詐欺。不審だと感じたら相談してほしい」と呼びかけた。 講話後には、自宅で詐欺電話を受けた経験のある会員がどのように対処して被害を防いだのかを他の会員に紹介し、防犯への意識を高めた。 同クラブの林一彦会長は「忘れないように、聞いたことを書いたメモを電話のそばに置いて気を付けたい」と話した。
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生徒ら研究成果披露 静大STEMアカデミー 野鳥や朝顔テーマ
静岡大は18日、小学5年生から中学3年生が科学や工学などの自由研究に取り組む「静岡STEMアカデミー」の探究活動発表会を静岡市駿河区のグランシップで開いた。本年度の受講生48人が研究成果を発表した。 同アカデミーは科学技術振興機構の人材育成事業の一環。受講生は理科の元教員や大学教授らからアドバイスを受けながら、野鳥との共存や水ロケットを遠くに飛ばす方法など思い思いのテーマで研究を進めてきた。 浜松雄踏中1年の有薗彩奈さんは、朝顔の種を家庭用の漂白剤に付けて花びらの色や形、模様を変える研究に取り組んでいる。発表会では、種を漂白する回数を増やすと、花びらの色が抜け落ちていくなどと説明し、研究
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小児治療を手助け 人形50体、済生会に寄贈 静岡キワニスクラブ
静岡県内で子どもたちのための奉仕活動に取り組む「静岡キワニスクラブ」はこのほど、小児治療の手助けとなる人形「キワニスドール」50体を静岡市駿河区の静岡済生会療育センター令和に贈った。 キワニスドールは白い布に綿を詰めた人形。入院する子どもたちが顔や服装を自由に描いて遊んだり、病院スタッフが入院する子どもたちに病気や治療の説明をする際に活用したりし、恐怖や不安を和らげる。 同クラブの滝宰枝会長は「会員が思いを込めて手作りしている。少しでも手伝いができれば」と話した。同センターの石山純三施設長は「目からの情報で治療への理解を促し、心の傷を作らないように役立てたい」と語った。
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ツリー点灯、ハイブリッド車の電力で 静岡市葵区でイベント
静岡県内のトヨタ車ディーラーなど12社でつくる県トヨタ会は17日、クリスマスツリーのイルミネーション点灯式を静岡市葵区の静岡東急スクエア前で開いた。電源はハイブリッド車(HV)から賄われ、非常時の電力供給先として車の活用を呼びかける活動の一環として実施した。 加盟社の役員らがカウントダウンに合わせてボタンを押し、高さ約3メートルのツリーを点灯させた。HVから電力が供給されると、ツリーを飾る発光ダイオード(LED)が一斉に輝いた。 トヨタユナイテッド静岡の桝谷安城社長は「災害が起きても日頃の生活をあまり変えずに過ごすことができる。給電車を普及させ、県民の生活をサポートしていきたい」とあいさ
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ソーセージ作りに親子奮闘 JA静岡市、駿河区で講座
JA静岡市は17日、食について理解を深める講座「ソレイユくらぶ」を静岡市駿河区の同JA本店で開いた。地元児童と保護者ら10組20人がソーセージ作りに挑戦した。 同JAの山本夕記子さんが講師を務め、作り方を実演した。参加者は肉を低温に保つための氷やスパイスを入れて豚ひき肉を手早くこねた。破れやすい羊腸に苦戦しながら、専用の機械を使って肉だねを詰め、ねじって形を整えた。 初めてソーセージを作ったという中田小4年の福田龍彌君(10)は「羊腸が破れてしまったり、隙間ができてしまったりして難しかったけど、楽しかった」と話した。
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海洋プラ 電車内で啓発 安東小児童のポスター 静鉄の中づり広告に
静岡市葵区の安東小5年の植木南帆さん、麻生果歩さん、鈴木里珠さん、小角紗穂さん、萩原未海さんが制作した海洋プラスチックごみ問題の啓発ポスターが、静岡鉄道の電車内の中づり広告に採用された。来年1月14日から2月3日まで掲示される。 ポスターは市ごみ減量推進課が実施した出前授業で学んだ海洋プラスチック問題の現状や、企業の取り組みを色鮮やかな絵やグラフを使って紹介。学校や家庭で実践できる取り組みも記載した。 萩原さんは「深刻な現状を多くの人に知ってもらいたい」と話し、小角さんは「マイバッグの持参など簡単なことから実践してほしい」と呼びかけた。 鉄道利用者に児童の取り組みを見てもらい、プラスチ
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少林寺拳法親しんで 70人が稽古に汗 静岡・駿河区でスポーツフェス
しずおかスポーツフェスティバルの「少林寺拳法中部地域大会」がこのほど、静岡市駿河区の南部体育館で開かれた。県中部の道場や、高校、大学の部活動に所属する約70人が参加し、稽古に汗を流した。 初心者から経験者まで楽しみながら少林寺拳法に親しんでもらうのが目的。参加者は年齢や帯の色別に6グループに分かれて、受け身や技の指導を受けた。少林寺拳法の歴史や教えを学ぶかるたやクイズにも取り組んだ。 東海大付属静岡翔洋小3年の吉田渉悟君(8)は「新しい仲間に出会えて良かった」と話した。
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水墨画体験、室町文化を理解 静岡・横内小
静岡市葵区の横内小の6年生約110人が14日、社会科の授業の一環として、水墨画を体験した。授業で学習した現代に伝わる室町文化や、水墨画の歴史について理解を深めた。 児童はSBS学苑パルシェ校の講師小嶋庸心さんの実演や手本を参考に、真剣な面持ちで「達磨(だるま)図」を描いた。筆を使って墨の濃淡、にじみ、かすれを意識しながら思い思いに表現した。達磨の腹部には自身の名前と「必勝」「平和」などの願いを書き入れた。 桜井千智さんは「黒い色だけでいろいろな表現ができてすごい」と感想を述べ、近藤結真君は「今度は竜の絵を描いてみたい」と話した。
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児童養護施設にランドセル贈る 競輪静岡支部選手
日本競輪選手会静岡支部の小林宏年選手(57)、桜井丈選手(40)、水野悟志選手(39)が12日、静岡市葵区の児童養護施設「静岡ホーム」を訪れ、来年4月に小学校に入学する子ども2人にランドセルや文房具を贈った。 3選手はクリスマスプレゼントとして、子どもの好きな色のランドセルや、筆箱、鉛筆などを手渡した。子どもたちは目を輝かせながらランドセルを背負い、入学への期待を膨らませた。 自身の意思で毎年ランドセルの寄贈を続け、今回が26回目になる小林選手は「6年間大切に使ってほしい。元気に育って」とエールを送った。
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画家ムテコさん 静岡・東豊田小に作品寄贈 制作実演も披露
アフリカ東部タンザニア発祥の現代アート「ティンガティンガ」を手掛ける同国の画家ムテコさん(40)が12日、静岡市駿河区の東豊田小に作品を寄贈した。同校で式典が行われ、6年生約160人が出席した。 ムテコさんが家族を大切にする気持ちを持ってほしいとの思いを込めて、現地で家族愛や平和の象徴とされるキリンを描いた作品を児童に手渡した。児童代表の鈴木脩真君は「学校の宝物として校舎内に飾り、大切にしていきたい」と感謝を述べた。 アフリカ製品輸入販売業「バラカ」(大阪府)の安斎晃史社長(38)がタンザニアの生活や、ティンガティンガが生まれた背景、工房の仕事風景などを写真で紹介したほか、ムテコさんが制
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チアダンスでベルテックス静岡応援 ホーム戦、児童が披露
小学生19人のチアダンスチーム「Star Moon」が11日、静岡市葵区の市中央体育館で実施された男子バスケットボールB3ベルテックス静岡のホーム戦でパフォーマンスを披露した。 チームは全員がチアダンス未経験。8月から、ベルテックススポーツアカデミーチアダンススクールの講師Naokoさん(35)から指導を受けてきた。 ハーフタイムにそろいのTシャツ姿で登場し、体を大きく使ったダンスと笑顔で会場を盛り上げた。コートサイドでベルテックス静岡専属チアリーダー「ベルーナ」とともに、手作りのポンポンを振って応援する場面もあった。 清水興津小4年の丹沢母恵さん(10)は「お客さんから拍手をもらって
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地域福祉に尽力 静岡市社協表彰 275個人45団体
静岡市社会福祉協議会はこのほど、市社会福祉大会を同市駿河区のグランシップで開いた。地域福祉に尽力した275個人45団体の功績をたたえた。 長年にわたり民生委員、児童委員、保護司を務めた人や、福祉施設職員、ボランティア活動の功労者らに表彰状を手渡した。同協議会に寄付したり、赤い羽根共同募金に協力したりした個人、団体には感謝状を贈った。 東京都健康長寿医療センターの顧問医稲松孝思さんが「渋沢栄一に学ぶ福祉の心」と題して記念講演も行った。 同大会名誉会長表彰を受けた人は次の通り。 民生委員・児童委員 久保正治(西奈南地区)石川はる(西豊田地区)▽保護司 岩崎芳和(葵区)川下考(同)都築義晃
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セーラー服制定100年 静岡英和女学院中・高 意味や歴史学ぶ
静岡市葵区の静岡英和女学院中・高で25日、同校のセーラー服制定100周年記念イベントが行われた。全校生徒約420人が参加し、伝統のある制服が持つ意味や成り立ちへの理解を深めた。 同校のセーラー服は全国的にも早い1922年に採用された。イベントでは9月に文化祭で実施した「セーラー服ファッションショー」の様子を上映し、約1万5000人の卒業生が袖を通した制服の歴史を振り返った。 PTAと同窓会が記念品として、夏服と冬服のキーホルダーを生徒に贈った。 創立135年を記念した講演会も行われ、静岡英和学院の柴田敏院長が「賜物(たまもの)を生かして『赤毛のアン』とジェンダー」と題して講話した。
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同級生との再会喜ぶ 静岡・登呂こども園 卒園児交流イベント
静岡市駿河区の登呂こども園の卒園児と保護者が交流するイベント「登呂あそびガーデン」がこのほど、同区の登呂博物館交流ホールで開かれた。親子連れ約90人が参加し、同級生との再会を喜んだ。 2018年度の卒園児の保護者有志が、新型コロナウイルス禍で集まる機会が減ったことを受け、初めて企画した。おもちゃや軽食の出店が並び、大道芸ショーや登呂遺跡に関するクイズに答えるスタンプラリーも行った。 静岡大のお茶サークル「一煎(いっせん)」と教育サークル「飛翔(ひしょう)」の学生13人がボランティアとして、お茶の提供やクイズの作成などで協力した。 南部小4年の大石青葉君は「違う学校に通う友だちと久しぶり
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自然の恵みに感謝 浅間神社で新嘗祭 産業功労者ら表彰も
静岡市葵区の静岡浅間神社でこのほど、新嘗祭(にいなめさい)が行われた。神前に新穀を供え、自然の恵みに感謝した。 農業、漁業関係者ら約60人が参列した。大拝殿で巫女(みこ)2人が神楽「せんげんの舞」を奉納し、国家国民の安寧を祈願した。 祭典後、長年にわたり農漁業振興に寄与した産業功労者を表彰したほか、神社功労者に感謝状を贈った。 功労者は次の通り。 【産業功労者】静岡市農協推薦 鈴木茂樹(葵区千代田)中西勝巳(駿河区丸子)杉本晴一(葵区内牧)森良之(同区小瀬戸)小沢保彦(駿河区高松)志村春男(葵区梅ケ島)▽神社推薦 兵永利雄(同区小布杉) 【神社功労者】市川照(同区清閑町)菅野寛也(
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ハーモニカ演奏 聴衆450人を魅了 静岡音楽館AOI
静岡、沼津両市で活動するハーモニカ団体でつくる「ハーモネット」(石川圭之代表)は18日、チャリティーコンサートを静岡市葵区の静岡音楽館AOIで開いた。 石川代表が指導するハーモニカサークル7団体から80人が出演し、童謡や歌謡曲など約30曲を披露した。懐かしいメロディーと美しい音色で、約450人の聴衆を魅了した。 コンサートは23回目。9月の台風15号災害の被災者支援を目的に、会場に募金箱を設置した。コンサートの収益金と合わせて寄付する。
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赤い羽根募金に生徒の浄財寄付 静岡英和女学院
静岡市葵区の静岡英和女学院中・高はこのほど、赤い羽根共同募金(県共同募金会)に10万円を寄付した。 生徒会長の阿部美月さんをはじめ、勝又梓乃さん、小野田七音さん、小倉万梨乃さんが同区の県総合社会福祉会館を訪ね、県共同募金会の影島秀明常務理事に浄財を手渡した。 生徒会が中心となって登校時間や、昼休みの校内放送で生徒に寄付を呼びかけた。
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アホウドリ生態知って 長谷川さん(東邦大名誉教授)講演 静岡
静岡市の高齢者学級「みのり大学」長田学級の卒業生でつくる「長田寿・みのり同窓会」は18日、同市葵区出身で東邦大名誉教授の長谷川博さんを招いた講演会を駿河区の長田生涯学習センターで開いた。アホウドリ研究で第一人者の長谷川さんが生態などを紹介し、会員約130人が耳を傾けた。 アホウドリは羽毛採取のために500万羽以上乱獲され、一時は絶滅したと考えられていた。長谷川さんは、1976年から伊豆諸島最南部の無人火山島「鳥島」で続けてきた保護活動や繁殖状況調査を解説し、「活動が実を結び個体数が回復した。2026年には1万羽に達する」と予測した。 会員は「アホウドリの名前の由来は」「アホウドリの視力は
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静岡人インタビュー「この人」 グローバルユース国連大使として活動する 田中新恋さん(静岡市葵区)
日本青年会議所の「JAPANグローバルユース国連大使」に選ばれ、インドネシアで現地の高校生とSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに議論した。静岡城北高グローバル科2年。16歳。 -どんな活動をしてきたか。 「SDGsをより多くの人に身近に感じてもらうのが目的。全国各地から22人、そのうち県内から5人が選ばれた。インドネシアでは6グループに分かれ、SDGsの一つの項目に絞って日本の課題や解決策を発表した。『貧困をなくそう』について発表した際に、現地の高校生から貧富の格差が激しいインドネシアの現状を教えてもらい驚いた」 -活動で学んだことは。 「日本の英語学習はアウトプットが極端に少な
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魅力ある学校づくりへ 小中教頭ら 静岡で研究大会
東海・北陸地区公立学校教頭会と静岡県公立小中学校教頭会はこのほど、研究大会を静岡市駿河区のグランシップなどで開いた。東海北陸地区7県の副校長や教頭約1300人が参加し、「未来を生きる力を育む魅力ある学校づくり」を主題に各学校の取り組みや課題について情報共有した。 参加者は子どもの発達や教育環境整備、教職員の専門性などをテーマに、6分科会に分かれて協議した。 教育課程に関する分科会では、静岡市葵区の藁科中の前田泰則教頭が登壇し、静岡型小中一貫教育の取り組みを紹介した。地域活性化イベントの実施などに触れ、「9年間の目標を共有するため、グループ校や地域住民と対話する場面を設定し続けることが重要
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災害時資機材提供で連携 太陽建機、静岡県社協などが協定
静岡県社会福祉協議会、県ボランティア協会、太陽建機レンタル(静岡市駿河区)は15日、災害時にレンタル資機材提供の協定を締結した。災害ボランティア活動を目的とした同様の協定は全国で初めてという。 災害時に、同協議会や同協会が立ち上げた県災害ボランティア本部・情報センターや市町災害ボランティアセンターから要請があった場合、同社が仮設トイレや軽トラックなど必要な資機材を提供し、迅速な被災地支援につなげる。 静岡市葵区の県総合社会福祉会館で行った締結式で、同協議会の神原啓文会長、同協会の小野田全宏理事長、同社の真鍋貢社長が協定書に署名した。神原会長は「巨大地震に備え、被災者の生活復旧の大きな力に
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専門店の知識を市民に 静岡・呉服町名店街で「お街ゼミ」 沖縄の三線手ほどき
静岡市葵区の静岡呉服町名店街は20日まで、専門店ならではの知識や技術を生かしたミニ講座を展開するイベント「プロと楽しむ お街ゼミな~る」を同区の呉服町通りで開いている。 16日はすみやグッディ本店で、沖縄の弦楽器「三線(さんしん)」の初心者向けワークショップが行われ、市民12人が受講した。琉球伝統歌舞集団「琉神」の鈴木一行代表(51)=同市駿河区=から指導を受け、童謡「海」の演奏に挑戦した。 鈴木代表は「三線の演奏は歌とセット。自分の歌声に合わせて弾いて楽しんで」と話した。 同イベントは商店街の魅力を再認識してもらおうと企画し、今年で10回目。加盟21店舗が計29講座を展開する。
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シーフード料理コンクール 安池さん(駿河総合高)最優秀賞 たこやき風海鮮あんかけ
静岡県おさかな普及協議会はこのほど、県内で水揚げされる魚介を使った「シーフード料理コンクール」の実技審査会と表彰式を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。最優秀賞には駿河総合高2年の安池さくらさんが創作した「たこやき風海鮮あんかけ」が輝いた。 「ちょっと豪華なおうちごはん」をテーマにレシピを募集した。県内各地から寄せられた作品212点の中から、書類審査で入選した安池さんら高校生4人が実技審査会に臨んだ。審査員が見守る中、緊張した面持ちで調理し、オリジナルの魚料理を完成させた。 安池さんはごはんに乾燥サクラエビを混ぜて丸めてたこ焼き器で焼いた「おこげ」に、魚介のあんをかけた
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青少年赤十字活動 100周年に決意新た 静岡で創設記念大会
日本赤十字社静岡県支部は13日、青少年赤十字創設100周年記念県大会を静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開いた。加盟する県内の小中学校、高校の児童生徒ら約150人が参加し活動の充実に向け決意を新たにした。 日本赤十字社の青少年赤十字は1922年に滋賀県で始まり、「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」の分野で献血活動やアルミ缶収集などの実践活動をしている。 大会では活動に取り組む小中高生6人が決意表明した。島田市の島田第五小6年の牧野優月さんは「命を大切にし、健康で安全な生活が送れるように活動を続けていきたい」と述べた。 藤枝東高の生徒4人が48年に加盟した同校の活動の歴史
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親子楽しく英語遊び 読み聞かせや工作も 静岡・中勘助文学記念館
静岡市葵区新間の中勘助文学記念館で13日、未就学児を対象としたイベント「ハローえいごのひろば」が開かれ、親子連れ10人が参加した。 同区の藁科生涯学習センターが中勘助が居住した日本家屋「杓子庵」の穏やかな雰囲気を感じながら、英語に親しんでもらおうと初めて企画した。 元英語教諭の永田地咲留さん(49)が英語の絵本4冊を読み聞かせた。子どもたちは工作や音楽に合わせた手遊びなどにも挑戦し、英語を楽しく学んだ。権部花奈実ちゃん(4)は「絵本、楽しかった」と笑顔を見せた。 同館は26日、中勘助の短編集「鳥の物語」を題材とした小学生向けの朗読会、18歳以上を対象とした読書会を開催する。
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異常気象の備え解説 気象予報士の依田司さん講演 静岡
静岡市清水区の一般社団法人報徳同栄会は11日、気象予報士依田司さんを招いた講演会を同区で開いた。「異常気象と向き合う」と題し、地球温暖化の影響で発生した今年の猛暑や豪雨について解説した。 依田さんは「今年はラニーニャ現象によって夏は暑く、冬は太平洋側で一層乾燥する」と説明。災害時については「『これくらいなら大丈夫』『みんなと一緒だから大丈夫』などの心理が働いて避難しないなど、判断を誤ってしまう」と指摘し、「自然が相手になると命を落とすことがある。日頃からの心構えと訓練が重要」と強調した。依田さんは東海大海洋学部OBで、県内で4年間過ごした思い出も紹介した。
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民生・児童委員 功労者147人表彰 静岡市協議会
静岡市民生委員児童委員協議会は9日、表彰大会を静岡市葵区の市民文化会館で開いた。長年にわたり民生委員・児童委員を務め、11月末で退任する功労者147人を表彰した。 梶谷浩会長が「新型コロナウイルスの感染拡大という未経験の中、模索しながら支援活動を続けていただいた」と功労者に感謝の意を表し、代表者に表彰状を手渡した。藍綬褒章の受章者や厚生労働大臣表彰などの受賞者には賀状を贈った。
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防火への思い描くポスター、95点展示 静岡市役所
静岡市幼少年女性防火委員会は13日まで、市防火ポスター展示会を静岡市役所市民ギャラリーで開いている。秋季火災予防運動に合わせて、市内の消防クラブの子どもたちが防火への思いを込めて描いた作品計95点を出品している。 消防車や消防士を画用紙いっぱいに描いた作品や、ガスこんろの消し忘れへの注意を呼びかける作品などが来場者の目を引いている。県幼少年女性防火委員会が主催する県防火ポスター審査会の幼年の部で、金賞、銀賞に選ばれた作品も並ぶ。
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園児ら音楽に合わせ「火の用心」 静岡市葵区・春日保育園
静岡市葵区の春日保育園の園児約80人が9日、秋季火災予防運動に合わせて防火パレードを同園周辺で実施した。鼓笛隊の衣装や法被を着込み、住宅街を約1時間かけて練り歩いた。 園児は消防車両の後に続き、音楽に合わせて太鼓やハンドベル、拍子木を鳴らし、「火の用心、マッチ一本火事の元」と近隣住民らに大きな声で呼びかけた。沿道でパレードを見学する住民に防火を啓発するポケットティッシュを手渡した。
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「葵舟」乗船者1万人 駿府城公園を周遊 群馬県の夫妻に記念品
静岡市葵区の駿府城公園二ノ丸堀(中堀)を周遊する「葵舟(あおいぶね)」の乗船者数が3日、運航開始から約1年半で1万人に到達し、同公園で式典が行われた。 1万人目となったのは、群馬県から訪れた横手隆一さん(60)と弘枝さん(59)夫妻。市などの関係者から葵舟の乗船券や同区の静岡浅間神社境内に開館予定の大河ドラマ館の招待券などを受け取った。同市清水区出身の弘枝さんは「まさか自分が1万人目になるとは」と驚いていた。 式典後、約30分間の乗船を楽しんだ隆一さんは「天気が良くて気持ち良かった。石垣の刻印や橋の下など、普段は見ることができない場所を見られて楽しかった」と笑顔を見せた。
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多彩な水彩画並ぶ 静岡市葵区で9日まで
静岡県内の水彩画愛好家らでつくる県水彩画協会は9日まで、「水彩画の現況展」を静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で開いている。8月の同協会展受賞者をはじめ、同協会の顧問や委員が計37点を出品した。 コスモス畑の奥に見える富士山を手すき和紙に描いた透明水彩画や、アクリル絵の具で抽象的に表現した「夕べの街」など、多彩な作品がそろった。 同協会の羽根田英世会長(76)は「個性豊かな作品を見て魅力を発見してもらえれば」と話した。
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磐田の伊藤さん 森林写真最優秀 静岡で表彰式
静岡県山林協会はこのほど、しずおか森林写真コンクール(静岡新聞社・静岡放送後援)の表彰式を静岡市葵区の札の辻クロスホールで開いた。最優秀賞の県知事賞には磐田市の伊藤貴規さんの作品「初めての木こり」が選ばれた。 伊藤さんは富士宮市のふもとっぱらキャンプ場で、林業体験に参加した娘を撮影した。林業関係者からのこぎりの使い方を学ぶほほえましい姿を捉えている。 同コンクールは森林や林業の魅力を県民に周知する目的で開催し、今年で39回目。本年度は県内外の107人から作品314点が寄せられた。 優れた土木工事の事例を選出する治山・林道等コンクールの表彰式も行われた。2021年度に施工完了した11社1
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南アルプス写真展 自然の魅力伝える 静岡市葵区で4山岳団体
静岡県内四つの山岳団体による「南アルプス写真展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が6日まで、静岡市役所市民ギャラリーで開かれている。 団体に所属する約40人が撮影した作品計144点が並ぶ。四季折々に違った表情を見せる山脈や高山植物、希少なライチョウなど、南アルプスの豊かな自然を紹介する。雪上を歩く際に使う「輪かんじき」や、灯油、ガソリンを燃料とするこんろなどの登山用品も展示している。 4団体の一つ、日本山岳会静岡支部の会員木村勝利さん(73)は「南アルプスの魅力を知り、自然保護への関心を高めてもらえれば」と話した。
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英字新聞活用 記事を熟読 静岡大成中で公開授業
NIE(教育に新聞を)実践指定校の静岡大成中(静岡市葵区)で28日、新聞記事を教材にタブレット端末を使った授業が公開された。県内の小中学校の教員ら約30人が参観し、教育現場での新聞の活用法について理解を深めた。 吉永光希教諭(48)は3年生約20人に対して、世界のニュースを紹介する英字新聞を活用した英語の授業を展開した。ペアになった生徒らはタブレット端末で「エリザベス女王国葬」「ロシアがウクライナ侵攻」などの記事を熟読。英語で関係代名詞を使うことを意識しながら意見をまとめた。 生徒は今後、学習ゲームアプリを使い、記事に関するクイズを英語で作成する。吉永教諭は「楽しみながら新聞を読み、長文
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静岡、山梨、長野 黒曜石を通じ絆 静岡で講演会
静岡県はこのほど、静岡、山梨、長野の交流のルーツを探る「山の洲(くに)文化財交流展」に合わせた講演会を静岡市駿河区の県立美術館で開いた。長野県の「星くずの里たかやま黒曜石体験ミュージアム」学芸員の大竹幸恵さんが、旧石器時代から縄文時代にかけての黒曜石を通じた3県のつながりを解説した。 黒曜石は当時の狩猟具などの材料として使われていた。大竹さんは、本州最大規模の原産地だった長野の黒曜石が静岡で手に入りにくくなった時期、静岡の人は箱根や天城山、海から陸揚げした神津島の黒曜石で補っていたことを紹介。「当時の人々は生活の知恵として、生産量の少ない身近な資源を長年にわたって利用し続けていた」と説明し
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学生、中高生が“ムラ”つくり 弥生時代の暮らし再現 静岡・登呂遺跡で秋の収穫祭
大学生や中高生が弥生時代の衣・食・住を想像した“登呂ムラ”をつくり、米の収穫を祝う「ハッピートロウィン~登呂ムラ仮装収穫祭」が22、23の両日、静岡市駿河区の登呂遺跡で開かれた。同遺跡の復元水田で赤米作りに取り組む学生ら約70人が当時の生活や祭りを再現、創造した。 登呂博物館開館50周年と同遺跡特別史跡指定70周年を記念し、初めて企画した。同遺跡を将来へ受け継ぐ人材を育て、地域愛の醸成につなげるのが狙い。 学芸員資格の取得を目指す常葉大の学生や城南静岡中・高地域貢献部の生徒が、当時のワンピース状の衣服「貫頭衣」や装身具を製作。古代の人々が土器に文様や顔料を施したよ
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ミニ四駆作りで婚活 静岡市、ホビースクエアと連携
静岡市は23日、婚活イベント「プラモデルDE婚活」を静岡市駿河区の静岡ホビースクエアで開き、25~39歳の男女計11人が参加し、ミニ四駆を製作しながら交流した。 参加者はミニ四駆を一人1台選び、工具を使って小さな部品を慎重に組み立てた。細かい作業が得意な男性が、困っている女性をフォローして無事完成させると、公式大会で使用していたコースでレースに挑んだ。 磐田市から参加した女性会社員(32)は「作業を手伝ってもらったことで会話が弾み、距離が近づいた」と話した。 「模型の世界首都静岡」ならではの結婚支援事業。市が静岡ホビースクエアと連携し、男女の出会いの場を提供した。
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静商高野球部員が“先生” 静岡・田町小で体育授業 投球こつ伝授
静岡商高(静岡市葵区)の硬式野球部は24日、同校に隣接する田町小でボール投げ教室を開いた。野球部員31人が小学5年生の体育の授業に参加し、児童約60人に投球のこつや体を動かす楽しさを伝えた。 部員は児童とペアになり、お手本を見せながら遠くに投げる技術を教えた。児童は「投げたい方向に足を踏み出す」「しっかりボールを握る」などのこつを意識してキャッチボールに臨んだ。 城内琥王心君(11)は「教わったことを練習して、友達をびっくりさせたい」と笑顔を見せた。 静岡商2年の戸田純太主将(17)は「できるだけ目線を合わせて教えるように心がけた」と感想を語った。部員と児童は一緒に4チームに分かれて
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サツマイモ収穫 秋の実りを堪能 静岡・葵区で親子130人
静岡市子ども会連合会(喜瀬川康博会長)は23日、サツマイモの収穫体験会を同市葵区遠藤新田の畑で開いた。親子連れ約130人が収穫と、秋の味覚を楽しんだ。 6月に苗を定植して成長を楽しみにしてきた子どもたちが、手やスコップで土を掘り、丁寧にサツマイモを次々と取り出した。大物を手にした横内小5年の奥崎愛央さん(10)は「大変だったけど、大きいのが採れてびっくりした」と喜んだ。 収穫後は同会役員が用意した石焼き芋をみんなでほおばった。 「食育」を目的に、JA静岡市美和ブロック女性部「生消菜言倶楽部(せいしょうなごんくらぶ)」が協力した。
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海岸など4カ所で役職員ら清掃活動 しずおか焼津信金
しずおか焼津信用金庫は22日、静岡、焼津両市の海岸など4カ所でクリーン作戦を実施した。 役職員や家族ら約350人が参加。大浜海岸(静岡市駿河区)、三保海岸(同市清水区)、田尻浜海岸、焼津新港(いずれも焼津市)に分かれて清掃活動に取り組んだ。参加者はゴミ袋を手に、ペットボトルや空き缶、発泡スチロールなどを拾い集めた。
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築山殿悪女説を否定 小和田名誉教授(静岡大)講演 みのり大学
静岡市の高齢者学級「みのり大学」の合同講演会が19日、静岡市葵区の市民文化会館で開かれた。来年の大河ドラマ「どうする家康」の時代考証を手がける小和田哲男静岡大名誉教授が、徳川家康の正室・築山御前の人物像を紹介した。 全16学級の生徒約820人が耳を傾けた。小和田名誉教授は「築山殿の真実~彼女は本当に悪女だったのか」と題して講演。正室・築山御前が武田勝頼との内通を疑われ殺害された築山殿事件への見解を示し、「江戸時代に家康を神君としてあがめるため、周りを悪く描いている。築山殿は悪女ではなかった」と解説した。 これまでに担当した大河ドラマの時代考証の裏話も披露し、歴史を読み解く上で「史料に書か
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児童が息合わせ巫女舞 日待ち祭 地域繁栄と安全願う 静岡・津島神社
静岡市駿河区の津島神社で16日、日待ち祭が営まれ、大里西小の女児6人が地域の安全と繁栄を願い巫女(みこ)舞を奉納した。 祭りに参加する子どもの減少をくい止めようと、自治会が2018年から巫女舞を実施している。新型コロナの影響で3年ぶりに再開した。 地域住民が見守る中、巫女装束に身を包んだ児童が榊(さかき)を手に、息の合った舞を披露した。5年の原田琉未さんは「小さい時にこの神社で巫女舞を見て、やってみたいと思っていた。緊張したけど楽しかった」と話した。 津島町自治会の太田原正之副会長(77)は「地域で子どもが集まって行事ができる環境を今後も守っていきたい」と話した。 (社会部・島田莉菜
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中古車査定技能 高橋さん最優秀 静岡でコンテスト
日本自動車査定協会県支所と日本自動車販売協会連合会県支部はこのほど、県中古自動車査定士技能コンテストを静岡市駿河区の県自販健保会館で開いた。最優秀査定士賞には高橋壮太さん(ネッツトヨタ静岡)が輝いた。 県内の自動車販売会社から32人が出場し、実車査定と学科に挑んだ。実車査定では事故の修復歴や走行距離、車体の傷やへこみ、車内の汚れなどを点数化し、価格査定の正確性を競った。 高橋さんは県代表として、2023年7月に都内で開かれる全国大会に出場する。 そのほかの主な結果は次の通り。 【優秀査定士賞】土屋直也(ホンダカーズ浜松)清恭兵(ネッツトヨタ静岡) 【優良査定士賞】吉筋丈敏(ホンダカ
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記者コラム「清流」 他者に寛容な心を
「『どもってしまってもしょうがない』と割り切らないと人生は楽しくない」-。静岡市葵区で開かれた吃音(きつおん)への理解を深める集会で、当事者の男性(39)の言葉に胸を打たれた。 吃音のある人は人口の約1%いるといわれ、症状や吃音が出やすい状況は人それぞれ。原因や治療法はまだ明らかではない。「授業中にからかわれ、進んで発表ができなかった」「またどもるのではないかと不安になり、電話するのが怖い」など困難や苦悩を抱えながらも、自分の生き方と向き合っていた。 明るく語る男性だったが、つらい経験を重ね、見た目ではわからない心の傷を抱えて生活している。障害の有無にかかわらず、誰もが互いの胸の内を想像
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静岡、山梨、長野 交流ルーツ探る 静岡県立美術館で文化財展
静岡県は11月5日まで、山梨、長野の両県と連携し、「山の洲(くに)文化財交流展 富士山をのぞむ人類の登場と縄文芸術」を静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで開いている。観覧無料。 本県の旧石器時代の石製装飾品や落とし穴の断面、山梨県の芸術性豊かな縄文土器や土偶、長野県の黒曜石など約計300点の文化財を展示している。 日本列島に人類が出現した時期の長野県産の黒曜石や、山梨県を中心に出土する縄文土器が本県でも出土していることを紹介。富士山周辺地域における歴史文化や交流のルーツを探ることができる。 23日午後2時から、星くずの里たかやま黒曜石体験ミュージアム(長野県)の学芸員大竹幸恵さんに
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御城印と魚朱印 集めて街巡り! 松坂屋の水族館と駿府城公園連携
松坂屋静岡店(静岡市葵区)内の都市型水族館スマートアクアリウム静岡と駿府城公園(同区)を管理する市まちづくり公社は11月30日まで、両施設で誘客を相互に促す連携企画「静岡御城印・魚朱印(ぎょしゅいん)巡り」を展開している。御城印と魚朱印の両方を集めた両施設の入場者にオリジナル缶バッジを進呈する。 スマートアクアリウム静岡は、来館の記念になる魚朱印を初めて作製した。同館で展示するハリセンボンと和柄をあしらった。価格は300円。午前10時から午後7時まで販売している。 御城印の販売は同公園で午前9時から午後4時まで。突き板500円、和紙300円。 缶バッジは両施設で受け取ることができる。先
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合言葉で詐欺防止 長田北小で呼びかけ 静岡南署・防犯協会
特殊詐欺の被害防止に向け、静岡南署と静岡南防犯協会は11日、電話口で合言葉の確認を促す「家族間合言葉マグネット」を静岡市駿河区の長田北小4年生約80人に配った。署員や地域安全推進員らが同校を訪れ、特殊詐欺の犯行手口や被害防止対策、マグネットの活用方法を説明した。 孫が祖父母に家族で決めた合言葉を書いたマグネットを贈り、電話機付近に貼ってもらうことでおれおれ詐欺の被害防止につなげるのが狙い。署員らは「犬の名前や趣味など答えやすい合言葉を書いてプレゼントしてね」などと呼びかけた。 4年の白鳥陽大君(10)は「おじいちゃん、おばあちゃんが怪しい電話に出ていたら、マグネットだけに頼らず注意してあ
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静岡市芸術祭 写真展で142点 16日まで市役所市民ギャラリー
静岡市芸術祭の写真展(静岡新聞社・静岡放送後援)が16日まで、静岡市役所市民ギャラリーで開かれている。最高賞の市長賞には青木秀文さん(同市清水区)の「シャボン玉」が選ばれた。 市内の写真愛好家74人から計409点の応募があった。会場では最高賞を含む入賞、入選作品142点を展示している。構図や仕上げにこだわったスナップ写真や自然を撮影した写真などが来場者を楽しませている。 同会場では市写真連盟による「市民愛好者写真展」も開催している。 そのほかの入賞者は次の通り。 市文化協会賞 松本幸男(葵区)▽市芸術祭賞 吉田稔(同)▽市写真連盟賞 小林静男(同)塚本清次(駿河区)▽奨励賞 大塚美代
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「静岡舞妓」華やかに 静岡市葵区でショー 若者に着物の魅力PR
静岡県中部の美容師らでつくる静岡着付サークルは10日、「静岡版創作舞妓(まいこ)ストリートファッションショー」を静岡市葵区で開いた。美容師の技術継承と若者に着物の魅力を知ってもらうのが狙い。 地元の美容師が着付けやヘアメークを施し、園児から50代までの女性14人を華やかな舞妓姿に仕上げた。女性たちは三味線の生演奏に合わせて七間町通りと呉服町通りを優雅に練り歩いた。商店街に突如現れた舞妓に、多くの買い物客らが足を止めて写真に収めた。 静岡英和学院大の学生や留学生もモデルを務めた。ベトナム出身で3年のグエン・ティ・ビックさんは「初めて着物を着た。日本の文化を体験できて良かった」と笑顔を見せ
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女声合唱団50周年 美しいハーモニー 静岡音楽館AOI
静岡市内で活動する女声合唱団「静岡レディスコーラス」は8日、創立50周年記念演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市葵区の静岡音楽館AOIで開いた。50~90代の団員26人が美しいハーモニーを響かせた。 団員は華やかなドレス姿で、季節にちなんだ童謡など計19曲を歌い、日頃の練習の成果を披露した。ピアノとバイオリンの伴奏の下、中島みゆきの名曲「糸」や「麦の唄」を歌い上げた。
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浦安の舞、息合わせ奉納 大里東小児童 静岡市駿河区・下島白髭神社
静岡市駿河区の下島白髭神社で8日、秋季大祭が営まれ、大里東小の女児3人が五穀豊穣(ほうじょう)や地域の平和を願う「浦安の舞」を奉納した。 舞姫は5年の福田裕妃乃さん(11)、4年の大石朱莉さん(10)と小沼舞桜さん(10)が務め、地域住民が見守る中で伝統の舞を披露した。千早や緋ばかまなどを身にまとい、檜扇(ひおうぎ)や鈴を手に、息が合った優雅な舞を見せた。 3人は7月から稽古を重ねて本番に臨んだ。福田さんは「緊張したけど完璧にできて楽しかった」とほっとした表情を見せた。 (社会部・島田莉菜)
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静岡で電工オリンピック県大会 浜松地区V、掛川は2位
静岡県内の電気工事業者でつくる県電気工事協力会は6日、電気工事技術の向上を目的とした競技会「引込および内線工事技能オリンピック県大会」を静岡市葵区の中部電力パワーグリッド静岡配電訓練センターで開いた。 静岡、清水、藤枝、掛川、浜松の各地区から選出された3人一組の5チームが実技と学科に挑んだ。出場者は電柱からの引き込み線や需給装置、屋内配線を施工し、技術の正確性や安全確保の状況を競った。 審査の結果、浜松地区が優勝した。2位の掛川地区とともに県代表として、11月10日に愛知県日進市で開催される中部電気工事協力会連合会大会に出場する。
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大地震備え連携強化 静岡・呉服町商店街で防災訓練
静岡市葵区の静岡呉服町名店街(中村陽史理事長)は6日、静岡伊勢丹や市消防局、静岡赤十字病院などと合同で大地震に備えた防災訓練を呉服町通り周辺で実施した。約100人が参加し、地域の連携強化と防災活動の技術向上を図った。 震度6強の激しい揺れに見舞われ、静岡伊勢丹の2階から出火したことを想定。商店街の従業員は客や通行人役の参加者を駿府城公園に避難誘導した。静岡伊勢丹では市消防局の隊員が、逃げ遅れた来店者の救助や消火活動の訓練に取り組んだ。 訓練終了後、日本赤十字社県支部による自動体外式除細動器(AED)の取り扱い講習も行われた。 中村理事長は「訓練を通じて、地震や大雨など災害の状況に合わせ
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後藤さん(島田初倉中)ら知事賞 静岡でJA小・中学生書道審査会
静岡県内の各JAとJA共済連県本部はこのほど、県小・中学生書道コンクール(静岡新聞社・静岡放送など後援)の審査会を静岡市駿河区の県農業会館で開いた。 2部門に計5万8304点の応募があり、最高賞の県知事賞には半紙の部で後藤怜さん(島田初倉中1)、条幅の部で中島麻里衣さん(焼津大富中2)を選んだ。 同コンクールは今年で66回目。審査員は学年ごとに文字のバランスや筆づかい、個性などの観点から入賞作品243点を選出した。 県知事賞を含む特別賞18作品は全国コンクールに出品し、来年1月8~10日に静岡市葵区の市役所市民ギャラリーで展示する。 県知事賞以外の特別賞は次の通り。 【半紙の部】平
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校則見直しに理解深める 静岡市教委、校長対象に研修会
静岡市教育委員会は5日、校則の見直しに関する研修会を葵区の市教育センターで開いた。認定NPO法人カタリバ(東京)の山本晃史さん(32)が講師を務め、市立小中高校の校長約120人が参加した。 市教委は2021年11月に施行した「校則の策定および見直しに関するガイドライン」を踏まえ、本年度は各学校で児童生徒が主体となり、校則の細かすぎる規定やあいまいな規定などの見直しを図ることを目標にしている。 研修会で山本さんは、児童生徒が中心となって教員や関係者と対話しながら校則見直しに取り組む他の自治体の実践例を紹介した。「校則の見直しは目的ではなく、子どもたちの自己肯定感や社会参加への意欲、当事者意
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電動キックボードに試乗 静岡英和学院大生が特徴理解
静岡南、清水両署は28日、電動アシスト自転車・電動キックボード体験講習を静岡市駿河区の静岡英和学院大で開いた。4月に成立した改正道交法が施行される前に、新しいモビリティの特徴を理解してもらい、交通事故防止につなげる狙い。 学生約50人が構内に設置されたコースで電動アシスト自転車や電動キックボード、電動バイクを試乗した。学生は署員らから指導を受け、カーブや段差での走行に挑戦した。電動キックボードを試乗した長田春真さん(18)は「予想以上にスピードが出てびっくりした。練習して慣れてから乗ってみたい」と話した。 静岡南署の池本芳郎交通課長は東京都で発生した電動キックボードの死亡事故に触れ、「着
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不審者遭遇「逃げて」 静岡・久能小で防犯講座
静岡市駿河区の久能小で28日、県主催の体験型防犯講座「あぶトレ!」が開かれた。全校児童26人が参加し、犯罪に巻き込まれないための知識や不審者から身を守る方法を身に付けた。 県防犯アドバイザー協会中部支部の増田育男さん(74)ら3人が講師を務めた。増田さんは「危ない時は大声や防犯ブザーで助けを呼び、とにかく早く逃げて」と呼びかけた。 児童は不審者に話しかけられた時に断る方法や、不審者から逃げる方法、不審者にでくわした友達を助ける方法など実践的な訓練を重ねた。6年の原田蓮さんは「自分の命は自分で守り、高学年として低学年の友達も守れるように頑張りたい」と話した。
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温かみ感じる多彩な織物 静岡県立美術館県民ギャラリー
さまざまな織物作品を計約150点展示する「県フレミッシュ織展」と「静岡裂織公募展」(いずれも静岡新聞社・静岡放送後援)が10月2日まで、静岡市駿河区の県立美術館県民ギャラリーで開かれている。 SBS学苑パルシェ校などで講師を務める朝原智子さん(82)=同市清水区=と受講生15人が出品した。フレミッシュ織はスウェーデン伝統の織り物で、草木染めしたウールと麻の糸を手作業で織る。会場には草花や動物、結婚式などを題材にした絵画のような作品が並ぶ。朝原さんは「作品から温かみが伝われば」と話した。 静岡裂織公募展では、古布を裂いて糸にして織る日本発祥の裂織のバッグや洋服など、全国の愛好家が寄せた力作
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巡視船から給水車に 水補充、短時間で 海上保安部が支援
大規模な断水が発生した静岡市清水区の一部地域で27日も、各地で給水車による給水支援が行われた。清水海上保安部は清水港日の出埠頭(ふとう)で、横浜海上保安部所属の巡視船「いず」から給水車への給水支援を開始した。 給水車が清水区外の給水ポイントへ行くのに往復約2時間かかるという声が上がり、清水海上保安部が市上下水道局に支援を申し出た。最大500トンの水を供給できる大型巡視船からホースを伸ばし、10分ほどで6・5トンの給水車のタンクに生活用水を補充した。 住民への給水支援も26日に続いて実施した。巡視船「いず」の山崎正幸船長は「今週中は給水できる見込み。気軽に給水に来てください」と呼びかけた。
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SBS学苑生ら多様な表情の面 静岡・葵区で作品展
SBS学苑静岡校の講座「面打ち」の受講生3人と講師の増田侑司さん(85)による作品展が10月2日まで、静岡市葵区の市役所市民ギャラリーで開かれている。能面や狂言面約30点が並ぶ。 受講生は増田さんの作品を見本にしながら、ヒノキの角材を彫刻刀で彫り進めて顔料で色付けした。会場には目や歯に金具をかぶせた面や、ひげや眉に馬毛を植えた面など、さまざまな表情の面が来場者を楽しませている。 増田さんは「同じ面を模写していても、作者によって表情に違いが出るところに注目してほしい」と話した。
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オミクロン株対応 静岡市で集団接種開始 新型コロナワクチン
静岡市は23日、新型コロナウイルスオミクロン株対応ワクチンの集団接種を県内の市町で最も早く始めた。対象の市民が集団接種会場のクーポール会館(同市葵区)を訪れ、接種に臨んだ。 初日は480人の予約枠に対し、約3割の予約にとどまった。オミクロン株対応ワクチンを接種した医療従事者の50代女性は「接種できることを知り、4回目の予約を取り直した。安心感がある」と話した。 市は23日、従来ワクチンを2回接種した12歳以上を対象とした集団接種の予約の受け付けを開始した。市内4会場で28日から実施する。個別接種は10月1日からスタートする。 牧之原市など各市町も26日以降、集団接種を実施する。県は27
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プラ容器で栽培 レンコン収穫の負担軽減 JA静岡市
JA静岡市チャレンジれんこん部会は20日、同市葵区漆山で大型プラスチック容器を使って栽培しているレンコンの収穫を始めた。 同部会の3人が遊休農地を活用し、400リットルの容器169個でレンコンを栽培している。手掘りで収穫する通常の栽培方法に比べ、誰でも簡単に収穫できる。 同部会のメンバー藤浪友章さん(65)が高く伸びた葉を刈った後、ホースから勢いよく水を流し込んで容器内の泥をかき出し、レンコンを収穫した。 藤浪さんは「生産者の高齢化が進む中、場所を選ばず長く続けていけるレンコン栽培を知ってほしい」と話した。収穫は12月下旬まで続く。同JA直営のじまん市で販売する。
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吃音の悩みや改善法発表 当事者と家族「つどい」 静岡
静岡県内の吃音(きつおん)の当事者や家族らでつくる「しずおか言友会」は18日、しずおか吃音のつどい(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。当事者が悩みや改善法を発表し、オンラインでの参加を含め会員ら約60人が吃音への理解を深めた。 中山孝子さん(55)=浜松市=はか行の言葉に詰まり、人の名前を呼ぶ時や商品を注文する時に苦労すると紹介。「他の当事者と出会い、自分の吃音をより受け入れられるようになった。一人で悩まずに励まし合うことが今の目標」と述べた。 吃音をテーマにした著書のあるノンフィクションライター近藤雄生さん(46)による講演も行われた。吃音当事者の近藤
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油彩画力作「祈り」テーマ 静岡・しずぎんギャラリー四季で2人展
静岡市駿河区の油彩画愛好家望月檀さん(85)と村上富子さん(81)による作品展が21日まで、同市葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。 2人は60代の頃から週1回、絵画教室に通い腕を磨いてきた。作品展では世界平和や五穀豊穣(ほうじょう)への「祈り」をテーマに描いた油彩画約25点が並ぶ。平等院鳳凰堂(京都府)の雲中供養菩薩(ぼさつ)像を題材にした作品や、米ができるまでの過程を物語仕立てで描いた作品が来場者の目を引いている。 村上さんは「絵に込めた祈りを読み取って、穏やかな気持ちになってもらえれば」と話した。
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旅先の風景捉えた モノクロ写真並ぶ 14日まで静岡市葵区
静岡県中部のモノクロフィルム愛好家らでつくる静岡白黒写真同好会による作品展が14日まで、静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。 40~80代の会員14人が、思い思いのテーマで撮影した4~8枚組のモノクロ写真を出品した。自ら暗室で現像した作品も並ぶ。富士市の工場地帯、下田市のペリーロード、京都の桜など旅先で訪れた風景を捉えた作品が来場者の目を引いている。 会員はSBS学苑の講師も務める竹林喜由会長(78)から指導を受け、会員同士で意見交換しながら技術を磨いている。 竹林会長は「撮影者の思いを連想する余地があることがモノクロ写真の魅力。会員の個性や狙いを読み取ってほしい」と話し
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未来の東海道描く 歴史学び観光に新発想 静岡市が森下小で講座
静岡市は8日、未来の東海道を考える講座を静岡市駿河区の森下小で開いた。将来の観光の担い手となる児童に、日本遺産に認定された市内の東海道に興味を持ってもらおうと初めて実施した。 市観光・MICE推進課の職員が講師を務めた。6年生約50人は「今後どんなものがあったら観光客が訪れるか」考え、自由な発想で未来の東海道を描いた。江戸時代の市内の街並みが描かれた「東海道図屏風(びょうぶ)」に、オレンジジュースプールなど静岡の特産品を題材にした観光施設などを描き加えた。 児童は東海道に関する3択クイズにも挑戦した。「東海道を整備した人物は」や「市内にある峠と宿場の数は」などの問題が出題され、児童は東海
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静岡茶 観光の強みに 県立大で「ふじのくに学」授業
大学生が静岡茶について学ぶ単位互換授業「ふじのくに学」(ふじのくに地域・大学コンソーシアム主催)が7日、静岡市駿河区の県立大で開かれた。全4日間にわたる授業の3日目。県内外の大学生約40人が茶の流通や経営、歴史について理解を深めた。 茶の需要開拓に取り組むスタートアップ企業「AOBEAT(アオビート)」(同市葵区)の片桐優さん(45)が講師を務め、茶の価値を高めるマーケティングについて解説した。「秘境に茶畑がある」「独自性に富んだ茶農家がいる」など静岡茶の特徴が観光面で強みになると説明した。 県立大1年の北村唯莉さん(18)は「お茶を飲み物として認識していたが、茶畑に空間としての価値があ
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静岡農高生 特別支援学校生と交流 動物との触れ合いの場
静岡市葵区の静岡農高環境科学科の3年生26人が7日、同校で静岡北特別支援学校小学部3年生18人と動物の触れ合い体験を通じて交流した。 生徒は当番制で毎日世話をしている動物の触り方や餌のやり方を児童に説明した。初めは動物におびえていた児童も少しずつ慣れ、生徒が抱きかかえるアイガモやウサギを優しくなでたり、ヤギやヒツジに餌をあげたりした。 杉山らいさん(17)は「動物を通じて仲が深まったと感じた。子どもたちとの関わり方を勉強した上で交流したい」と話した。 農業科目「生物活用」の一環。静岡農高は14年前から、動物と接する体験を通じた生徒と児童の交流活動を実施している。
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新聞の読み方こつ学ぶ 見出し作りも挑戦 静岡・西豊田小5年生
静岡市駿河区の西豊田小で6日、静岡新聞NIEコーディネーター矢沢和宏さんの新聞読み方講座が開かれた。5年生約140人が当日の本紙朝刊を開きながら、新聞の特徴や効率的な読み方について学んだ。 矢沢さんは見出しや写真からニュースの内容を一目で読み取ることができると紹介した。「興味を広げるために、まずは新聞を眺めてみてほしい」と新聞の読み方のこつを伝えた。 児童は「大きなニュースが急に起きた時、どうするのですか」などと質問を投げかけた。ワークシートで見出しを付ける作業にも取り組んだ。 今後は学んだことを生かし、情報通信技術(ICT)を活用した新聞作りに挑戦する。鈴木愛美さん(10)は「見出し
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徳川家将軍の甲冑一堂に 夜間拝観「竹あかり」合わせ特別展
徳川家歴代15将軍を含む甲冑(かっちゅう)17領が一堂に会する「徳川歴代将軍名宝展~武家の棟梁(とうりょう)」が3日、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で始まる。夜間特別拝観「天下泰平の竹あかり2022」(久能山東照宮、静岡鉄道主催、静岡新聞社・静岡放送共催)に合わせた特別展。 今川家の家臣だった当時19歳の家康が着用した「金陀美(きんだみ)具足」をはじめとする歴代15将軍の甲冑に加え、将軍の息子の甲冑が時代順に並ぶ。戦を想定した動きやすい作りから威厳を示す華美な作りへ、時代を反映した甲冑の変遷をたどることができる。 同博物館は国内で唯一、歴代15将軍の全甲冑を収蔵する。甲冑17領を一度に
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学生5人に奨学生認定 東海澱粉財団
食品総合商社の東海澱粉が設立した「自然の恵み財団」は30日、本年度の奨学生証授与式を静岡市葵区の同社で開いた。 食品や農水産物、栄養学などを専攻する大学生5人に年間36万円を4年間給付する。神野建二理事長は「夢をかなえるために勉学や研究に励み、将来の日本の食文化に貢献してほしい」と激励し、認定証を手渡した。 奨学生は学生生活や今後の目標について発表し、「食を通じて地域を元気にしたい」などと抱負を語った。
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県立大生、献血に協力呼び掛け アピタ静岡店で来店者に
静岡県中部の学生ボランティアでつくる県学生献血推進委員会は28日、「サマー献血キャンペーン」を静岡市駿河区のアピタ静岡店で行った。 県立大のサークル「SDGs同好会」の6人が参加。プラカードを掲げてコロナ禍で輸血用の血液が不足している現状を訴え、来店者に協力を呼び掛けた。静岡リバティライオンズクラブも記念品進呈に協力した。 同好会の代表で県立大2年の平野穂乃佳さん(19)は「一人でも多くの人が助かるように、少しでも貢献できれば」と話した。
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磁石の力に興味津々 静岡で親子工作教室 メリーゴーラウンド製作
仏壇製造販売の丸玄工芸(静岡市駿河区)は27日、親子工作教室を同市葵区田町の同社ショールームで開いた。 市民約20人が、CDと磁石を使ったおもちゃのメリーゴーラウンドを製作した。児童らはCDの上に置いた絵が磁力で回転する様子を見ながら、「なぜ回転するのか」と考えた。同市駿河区の岩辺広さん(66)が講師を務めた。 大里西小5年の岡田新汰君(10)は「初めて使う道具もあり、完成できてうれしかった」と話した。
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障害者の自立 静大生調査 駿河区で報告会 世代間で温度差も
静岡大人文社会科学部の山本崇記准教授のゼミ生が23日、障害者の自立生活に関する調査報告会を静岡市駿河区の静岡障害者自立生活センターで行った。 社会学を専攻する学生8人が1年間、同センターを運営するNPO法人ひまわり事業団所属の障害者6人を対象に、自立生活や社会に対する思いについてインタビュー調査してきた。 代表として学生4人がインタビューした障害者を前に、分析結果を発表。「障害者の自立生活を全員が肯定的に捉えている一方で、世代間で意識や姿勢に温度差がみられた」などと報告した。 学生と障害者は「障害者と健常者が相互理解するための取り組み」「障害者への声掛け」などについて意見交換した。4年
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タンザニア発の現代アート100点 静岡伊勢丹で展示販売
アフリカ東部タンザニア発祥の現代アート「ティンガティンガ」の原画展が30日まで、静岡市葵区の静岡伊勢丹で開かれている。現地の画家約20人が描いた作品約100点を展示販売している。 ティンガティンガは6色のペンキを使って下書きなしで描くのが特徴。現地で家族愛や平和の象徴とされるキリンなどの動物をモチーフにした色鮮やかな絵画が並ぶ。現地直輸入のカラフルな布、雑貨、アクセサリーも出品している。 タンザニアから来日した画家アブダラ・サイディ・チランボニさん(54)が連日、ティンガティンガ制作の実演も披露している。
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ハンドボール熱戦 小中生10チーム参加 静岡で大会
しずおかスポーツフェスティバルの「ハンドボール大会」が20日、静岡市葵区の北部体育館で始まった。小学生と中学生の両部門に10チーム約170人が参加し、熱戦を繰り広げた。21日まで。 ハンドボールの競技人口が少ないため、県内全域からチームが集まって試合経験を積み、交流を深めようと毎年開催している。選手がゴールを決めると、応援に駆けつけた保護者から温かい拍手が送られた。賤機南小5年の杉本周杜君(11)は「この試合で学んだことを次の試合に生かしたい」と力を込めた。 21日は一般男子の部が行われ、会社の同僚らでつくる15チームが参加する。
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卓球でオクシズ元気に 大河内小中で大会 今後も各地で開催
静岡市葵区と大河内学区自治会連合会は20日、同区の大河内小中学校で卓球大会と卓球教室を開いた。卓球関連事業を手掛ける民間企業FPCと連携し、人口減少が進む同市北部の中山間地域「オクシズ」の地域活性化事業として実施した。 県内外の小中学生約40人が2人一組で参加し、シングルスの団体戦形式で対戦。卓球技術の向上を目指し、汗を流した。清水有度二小5年の漆畑瑛奈さん(10)は「自然に囲まれた会場で試合ができてよかった。普段はあまり対戦しない県外の選手と戦えてうれしい」と笑顔を見せた。 卓球教室には、子どもから大人まで幅広い世代が参加し、卓球の楽しさに触れた。同区などは今後もオクシズ各地の小中学校
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人工内耳装用者が体験談 静岡でセミナー、難聴に理解深める
小児の難聴と人工内耳について知ってもらおうと、静岡市葵区の県立総合病院内の県乳幼児聴覚支援センターは19日、同病院でセミナーを開いた。オンラインを含め、人工内耳装用者や家族ら約120人が参加した。 同病院の木谷芳晴医師、松原彩医師、田呂丸いずみ言語聴覚士が講師を務め、人工内耳の仕組みや注意点、装用児の聞こえ方を紹介。「音声言語獲得には臨界期があり、1歳までの早期発見と療養介入が必要」などと説明した。 児童から社会人までの人工内耳装用者3人が体験談として「複数人の話を一度に聞き取ることが難しい」「誰かに支援を求めるのを躊躇(ちゅうちょ)してしまう」などと語った。静岡聴覚特別支援学校小学部6
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学芸員を目指す学生が企画展示 静岡・登呂博物館
静岡市駿河区の登呂博物館は21日まで、同館で学芸員実習に取り組んだ大学生が企画した展示を公開している。「弥生時代と現代の食事」「登呂遺跡の動植物」を紹介する資料や解説パネルが並ぶ。 学芸員の資格取得を目指す県内外の大学生9人が2グループに分かれ、1週間の実習の集大成として手掛けた。 弥生時代と現代の食事を比較する展示は、木器、土器、金属器を時代順に並べ、食器類の変遷が分かりやすいようにした。動植物を紹介する展示は、実習生が描いたイラスト入りの地図を用意。遺跡内を実際に巡ってもらう仕掛けをした。 指導に当たった同博物館学芸員の渡辺智大さんは「短期間で実習生が工夫したところを見つけてほしい
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“刀の鐔”でお茶飲もう 静岡市美術館、粘土でコースター作り
静岡市葵区の市美術館で12日、刀の鐔(つば)を模したコースターを制作するワークショップが開かれた。児童ら9人が鐔の役割や各部分の名称を学びながら、粘土で鐔形のコースター作りに挑戦した。 展覧会「ボストン美術館所蔵 THE HEROES 刀剣×浮世絵~武者たちの物語」に合わせた企画。参加者は鐔のデザイン23種類を参考に、型抜きや錐(きり)を使って思い思いに透かしや模様をあしらった。 竜南小5年の角田くるみさん(11)は「花やチョウをデザインした。お茶を飲むときに使ったり、飾ったりしたい」と笑顔を見せた。 ワークショップは21日まで毎日午後1時半と同3時の2回開く。参加費は20
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安倍川の水きれいかな 親子で水生生物調査 静岡・葵区
国土交通省静岡河川事務所は9日、小学生と保護者を対象にした安倍川の水生生物調査による水質判定会を静岡市葵区牛妻の曙橋周辺で行った。親子10組20人が参加し、虫や魚を採取した。 参加者はタモやザルを手に、水生生物探しに熱中した。川底の石をひっくり返して水生生物を見つけると、「いた!」と歓声を上げた。 調査の結果、1番高い水質階級の「きれいな水」に住むヒラタカゲロウやヘビトンボなどが生息していることが判明した。コオニヤンマやヒメサナエなどの珍しい生物も見つかった。 安東小4年の桐原千佳さん(9)は「生物が小さくて探すのが大変だったけど、楽しかった。また参加したい」と話した。 (社会部・島
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瑞龍寺史を刊行 静岡 檀家有志が編さん
徳川家康の正室の一人「朝日姫(旭姫)」の墓がある静岡市葵区井宮町の瑞龍寺はこのほど、同寺の約460年に及ぶ歴史をまとめた「瑞龍寺史」を刊行した。朝日姫の生涯や、同寺が歩んだ時代背景を解説している。 朝日姫は豊臣秀吉の妹に当たり、家康の最初の正室だった築山殿の後継を務めた。そのような縁から、同寺には朱印状など秀吉や家康ゆかりの寺宝も現存している。 同寺は1560(永禄3)年に開創。寺史の刊行は、2020年に460年、朝日姫没後430年の節目を迎えたことを記念した事業として進められた。今まで同寺の歴史をまとめた記録がなかったため、文書化して次世代に継承しようと、檀家(だんか)らでつくる護持会
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プログラミング 島商高生が指導 静岡で児童対象
静岡県内の小学生を対象にしたプログラミング教室が4日、静岡市駿河区の県立中央図書館で開かれた。島田商高情報処理部の生徒5人が講師を務め、児童約10人が基礎を学んだ。 生徒は初心者向け学習ウェブサービス「スクラッチ」を使い、プログラミングの仕組みや操作方法を説明した。児童は射撃や釣りなどのゲームを作成。マウスを操作して「矢を構える」「撃つ」などの指示が書かれたブロックを選び、画面上のキャラクターを指示通りに動かした。 静岡市立清水有度一小4年の鈴木啓太君(9)は「射撃が無限にできるようにゲームを改造できて楽しかった」と話した。 情報処理部の大橋洋太部長(17)は「小学生と同じ目線に立って
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車いすユーチューバーが業務体験 課題改善「障害者も働きやすく」 静岡・日本平、動画で配信
静岡市清水区の日本平ロープウェイ駅売店「たいらぎ」でこのほど、車いすユーチューバーの牧野美保さん(33)=大阪府=が1日職業体験に取り組んだ。障害者も多様な働き方ができることを発信し、バリアフリーの促進を図ることが狙い。 同店を運営する静鉄リテイリングとの共同企画。牧野さんはレジ業務、販売、調理などを体験。労働環境や設備の課題、買い物客の反応を探った。レジ画面の位置が高いことなどを指摘し、店員と改善策を検討した。 牧野さんは「固定概念を持たずに一人一人と向き合い、車いす利用者が働いていることが当たり前になってほしい」と話した。 同店の山本千鶴店長(54)は「小さな取り組みから、誰もが働
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小中生英語力養う ゲームやものづくりでALTと交流 静岡
小中学生が全て英語で活動する「イングリッシュキャンプ」が2日、静岡市葵区の麻機小内の施設「スマイルあさはた」で始まった。3日まで両日の午前と午後の計4回、市内の小学5年から中学2年までの計約120人が英語力と異文化理解を深める。 初日は計55人が参加した。6人の外国語指導助手(ALT)が企画したゲームやクイズ、ものづくりを通じて、楽しみながら英語を学んだ。ALTとコミュニケーションを取り、教室内に隠された絵を探すゲームや、写真立て作りなどを体験した。 森下小6年の小倉美遼さん(12)は「英語を聞き取るのが難しかった。もっと話せるように勉強したい」と話した。 英語教諭を目指す静岡大教育学
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英語学習2日間みっちり 静岡大成中 外国人講師とゲームも
静岡市葵区の静岡大成中で30日、英語に慣れ親しむ夏休み研修「国内留学プログラム」が始まった。1年生約40人が31日までの2日間、4クラスに分かれて外国人講師の授業に取り組む。 外部講師4人が英語への抵抗感を和らげる目的で、ゲームや講義を展開した。生徒は文法や表現方法を学び、ジェスチャーを取り入れながら自分の価値観を伝え合った。 田島千聖さん(13)は「英語をもっと好きになって、講師のようにフレンドリーに会話をしてみたい」と話した。 最終日は講師の出身国の文化や習慣について理解を深めるほか、3~4人のグループごとに習得した英語表現を使い自由に発表する。 (社会部・島田莉菜)
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風景や人物など 愛好家写真展示 8月3日まで葵区 静岡
ニコン製カメラ愛好家でつくる「ニッコールクラブ静岡支部」の写真展が8月3日まで、静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。70~80代の会員11人が自由なテーマで撮影した作品約40点を出展している。 旅行先で目にした大海原や茅葺(かやぶ)きの古民家、集合写真を撮る準備をしているフラダンサーの後ろ姿など、さまざまな被写体を捉えた個性あふれる作品が並ぶ。会員はそれぞれ撮影地を伏せた上で工夫を凝らした題名を付け、来場者の想像力をかき立てている。 大友活二支部長(82)は「撮影地よりも撮影者の思いを感じてほしい」と話した。
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記者コラム「清流」 記憶に残る博物館
静岡市駿河区の登呂博物館で開館50周年を振り返る企画展が開かれている。収蔵品や写真を通じて、展示方法や登呂遺跡研究の変遷を追うことができる。 「小学生のとき遠足で来たな」「(開館当初の建物が)懐かしい」。60~70代の夫婦は展示に足を止めた。歴史を後世に伝える博物館にも歴史あり。思い出の一つとして、多くの人の心に刻まれていると感じた。 同市葵区の市歴史博物館がプレオープンした。無料公開している1階部分では、戦国時代末期の道と石垣の遺構を間近に見ることができる。今川氏と徳川家康に焦点を当てた同博物館にも、市内外の子どもたちが訪れるだろう。 記憶に残る博物館になるのか。来年1月の全館オープ
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宇宙探査「生命 謎迫る」 静岡大で千葉工大・荒井氏講演
日本の科学と技術を学ぶ講演会が26、27の両日、浜松、静岡両市の静岡大キャンパスで開かれた。千葉工大惑星探査研究センターの荒井朋子主席研究員が講師を務め、オンラインも含め学生ら計39人が耳を傾けた。 荒井主席研究員は隕石(いんせき)や宇宙探査について、全て英語で解説。2024年に深宇宙探査技術実証機「デスティニー・プラス」を打ち上げ、地球にちりを運ぶふたご座流星群の母天体である小惑星フェートンを調査する計画を紹介した。 デスティニー・プラスの計画は「はやぶさ2」などの従来の探査機とは異なり、低コストで行きたい天体に接近し、その場で分析する技術を駆使する。荒井主席研究員は「有機物を含むちり
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静岡県立大留学生 2人に奨学金 天野回漕店
静岡市清水区の総合物流業「天野回漕店」(山田英夫社長)は27日、県立大に通うアジアからの留学生を対象にした奨学金の認定書授与式を同市駿河区の同大で開いた。 奨学生に選ばれたのは、いずれも国際関係学部3年で中国出身の蔡浩さん(23)とインドネシア出身のシティ・ロフマワティさん(25)。山田社長が「日本と母国の懸け橋になってほしい」と激励し、2人に奨学生認定書を手渡した。 蔡さんは「奨学金を有効に活用し勉学に励みたい」、シティさんは「充実した学生生活を送り、日本で働く夢をかなえたい」と話した。2人にはそれぞれ1年間で60万円が給付される。
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障害者らが手掛けたアート展示・販売 葵区の静岡伊勢丹
障害者らが手掛けたアート作品の展示販売会「ポップアップギャラリー展」が8月1日まで、静岡市葵区の静岡伊勢丹で開かれている。 障害福祉事業所など県内で活動する9団体が絵画、食品、雑貨を出品。動物や花を大胆な構図でカラフルに描いたパステル画や貼り絵など約35点のほか、障害者が描いた作品を包装に印刷したクッキーやアーモンドが来場者の人気を集めている。 障害者アートの活動や世界観を知り理解を深めてもらおうと、NPO法人アートコネクトしずおかが企画した。
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学生27人に奨学金 静岡県労働者福祉協議会
静岡県労働者福祉協議会(池冨彰理事長)は25日、県内の大学から推薦を受けた学生を支援する「ロッキー奨学基金」の授与式を静岡市葵区の県勤労者総合会館で開いた。 静岡大、県立大、静岡産業大など9大学が推薦した計27人に返済不要の奨学金20万円を給付した。池冨理事長は「夢をかなえて社会に貢献する人材になることを祈念する」と学生にエールを送り、目録を手渡した。 浜松学院大4年の松本樹依さん(21)は「研究で必要な教材費に充てたい」、静岡文化芸術大4年の増岡秀一さん(21)は「デザイナーになって社会を豊かにしたい」と謝辞を述べた。
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五輪パラ、ラグビーW杯振り返る 静岡でスポーツ体験イベント
静岡県はこのほど、東京五輪・パラリンピック開催1周年、ラグビーワールドカップ日本大会開催3周年を記念したイベントのオープニング式典を静岡市葵区の青葉シンボルロードで開いた。 ボッチャ、自転車競技、ラグビーの体験コーナーを設置。来場者はスタッフから指導を受け、各競技の魅力に触れた。東京五輪・パラリンピックのメダルや聖火リレーのトーチ、本県ゆかりの出場選手を紹介する写真パネルなどの展示コーナーも注目を集めた。 ラグビーを体験した浜松細江中2年の杉本祐人さん(13)は「ボールの形が特殊で、想像よりもコントロールが難しかった」と話した。 記念イベントは県内の競技場や聖火リレーの中継地点などを会
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初心者向け講座 俳句の基礎学ぶ 静岡・中勘助文学記念館
静岡市は22日、同市葵区の中勘助文学記念館で、初心者向け俳句講座を開いた。県俳句協会事務局長の間島あきらさん(75)=藤枝市=が講師を務め、参加者9人が俳句の基礎を学んだ。 講座は8月5日までの全4回。初回は講義形式で実施し、間島さんが俳句の歴史や詠み方の基本を紹介した後、歴史的仮名遣いの表記などを解説した。参加者は熱心にノートに書き込んだり、質問したりしていた。間島さんは「難しく考える必要はない。講座をきっかけに続けてほしい」と呼び掛けた。 受講した築地明美さん(72)は「自然に触れて感じたことを素直に詠めるようになりたい」と話した。
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御花印帳限定の御朱印頒布 久能山東照宮、花き業界と連携 静岡
静岡市駿河区の久能山東照宮は花き業界と連携し、「御花印(おはないん)帳」を持参した参拝者に限定した御朱印の頒布を22日から始める。姫岡恭彦宮司(64)は「久能山東照宮や花を扱う店などを巡ってもらい、地域活性化につながれば」と話す。 御花印帳は県内外の約50店舗で販売されている。はがきサイズの台紙で、各店を巡ると押し花やイラストなどそれぞれの店の個性を生かした飾り付けをしてもらえる。静岡市葵区のフラワー雑貨店「cocorohana(ココロハナ)」の酒井幸奈代表(39)の呼び掛けで昨年5月に始まった。 久能山東照宮もこの活動に参加し、御花印帳に貼り付ける葵の家紋とアオイの花が入った御朱印を新
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南部図書館30周年 トロべーが館内を見学 静岡市駿河区
静岡市駿河区の南部図書館に20日、同区の応援隊長として活動するキャラクター「トロべー」が訪れ、多くの親子連れを楽しませた。開館30周年記念イベントの一環。 トロべーは貸し出し・返却カウンターなど館内を見学し、来館していた子どもたちが見守る中、図書カードを出して本を借りた。 館内で行われていたおはなし会にも顔を出し、トロべーが登場すると、子どもたちは笑顔で手を振った。同区西脇の新堀真白ちゃん(4)は「トロベーかわいかった」と話した。 同館はトロベーが見学している様子を、市立図書館のツイッターで公開している。 また、30周年イベントとして8月23日まで、同館に誕生したキャラクター「にゃん
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ウクライナへ届け、バリトンの響き 歌手鈴木さん(浜松出身)ら動画配信
フィンランドの詩人エイノ・レイノが105年前、ウクライナに向けて書いた詩を浜松市出身のバリトン歌手鈴木啓之さん(46)らが日本語の歌にしてユーチューブで配信している。鈴木さんは「ウクライナはひとりじゃないと伝えたい」と話す。 第1次世界大戦末期、フィンランドやバルト3国の民衆がロシアから独立しようと立ち上がった。レイノは共にロシアからの独立を目指すウクライナに向けて「Terve Ukraina(君にごあいさつ、ウクライナ)」を書いた。 ロシアによるウクライナ侵攻後、この詩が偶然、フィンランド在住の翻訳家大倉純一郎さん(73)の目に留まった。「ウクライナのために何かしなくては」と衝動に駆
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知的障害 優しく見守って 静岡・長田南小の保護者団体、寸劇で特性紹介
静岡市駿河区の長田南小の4年生は19日、知的障害や発達障害を学ぶ授業に取り組んだ。福祉学習の一環として、児童約75人が知的障害のある人との関わり方について理解を深めた。 障害者の親の団体「静岡市静岡手をつなぐ育成会」の会員有志でつくる「しずおか♡おでんジャー」が寸劇で、知的障害の特性を紹介。「不思議な行動を取ったりすることがあるが、怒らず優しく見守ってほしい」と求めた。 手先が不器用な知的障害のある人の気持ちを理解するため、軍手を着用してシールを貼る疑似体験も行った。 深谷ゆりさん(10)は「困っている人を見掛けたら、相手の気持ちを考えて接したい」と話した。 (社会部・島田莉菜)
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家族と臓器移植考えて こども病院の川崎センター長 静岡雙葉中・高で講演
静岡市葵区の静岡雙葉中・高は16日、生命科学コースの高校2年生による臓器移植に関するアンケートの分析結果を基にした講演会を同校で開いた。家族で臓器移植について考える機会を設けてもらうのが狙い。 県立こども病院小児集中治療センターの川崎達也センター長、県臓器移植コーディネーターの石川牧子さんが講師を務め、生徒や保護者ら約180人が耳を傾けた。 川崎センター長は臓器移植の現状や、脳死の判定方法などを解説。「大切な人の命が助からない状況に陥ったとき、どうしてあげたいか考えて」と訴えた。石川さんは臓器移植を決めた3家族のそれぞれの思いを紹介した。 同コースの高校2年生は「当事者と家族の間におけ
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親子で夏野菜ピザ作ったよ 駿河区でJAが講座
JA静岡市は16日、食や農業について理解を深める講座「ソレイユくらぶ」を同市駿河区の本店で開いた。今期の初回は小学生の親子8組16人が、地元の夏野菜を使ったピザ作りに取り組んだ。 同JAの大崎雅子さん(49)が講師を務めた。参加者は直売所「南部じまん市」で夏野菜を選んだ。包丁で薄く切ったピーマンやトマト、カボチャなどの具材を、手のひらサイズの米粉でできたピザ生地に思い思いに載せて焼いた。 井宮小4年の岸戸香凜さん(10)は「ピザ生地を伸ばしたり、具材を載せたりするのが楽しかった」と話した。 講座は12月までの全4回。ミカン狩りやソーセージ作りなどを行う予定。 (社会部・島田莉菜)
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医療の仕事、興味津々 医学大学院大を見学 静岡・城北小児童
静岡市葵区の城北小の6年生が15日、キャリア学習の一環として、隣接する静岡社会健康医学大学院大を訪問した。将来の仕事を考える上で、医療分野に関心を持ってもらうことが狙い。 児童約100人が参加した。田原康玄研究科長が大学教授の仕事や研究方法を紹介。大学の研究者になった理由は「誰も知らないことを発見することや、研究の成果が社会の役に立つことが楽しいから」と話した。 児童はクラスごとに教員室、研究実験室、防音室、図書室などを見学した。木下和生教授がほおの内側の粘膜からDNAを抽出する実験を披露し、児童は試験管内を興味深そうにのぞき込んだ。 大塚花夏さん(11)は「将来の夢は薬剤師。医者だけ
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“芹沢銈介色”の文字 屏風や着物展示 静岡・駿河区
日本の文字を題材に表現した作品を紹介する企画展「芹沢銈介の文字」が9月23日まで、静岡市駿河区の芹沢銈介美術館で開かれている。 漢字やひらがなをテーマにした染織家芹沢の作品約100点を展示している。いろは歌や「春夏秋冬」をデザインした屏風(びょうぶ)、着物のほか、和紙を型染めしたカレンダーなどが来場者の目を引いている。 芹沢が収集した19世紀の朝鮮民画も特集している。芹沢の作品に影響を与えた「文字図」や「文房図」など約70点が並ぶ。 学芸員の田中亜美さんは「同じ題材でも文字のデザインが違う。自分の好きな文字を見つけて楽しんでほしい」と話した。 (社会部・島田莉菜)
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静岡・登呂博物館 50年の歩みは 8月28日まで企画展
静岡市駿河区の登呂博物館は8月28日まで、同館の50年の歴史を紹介する企画展「登呂博今昔ものがたり」を開いている。同市や日本、世界の歴史と照らし合わせながら、展示や考古資料の解釈が変化した半世紀の歩みを振り返る。 戦後の発掘調査で出土した三つの道具を展示。弥生時代に作られたと考えられていた下駄(げた)が年代測定の結果、飛鳥―平安時代の下駄だった可能性が高まったことなどを解説している。 全97回にわたる過去の特別展と企画展のポスターやチラシも一挙に並び、来場者の目を引いている。好きなポスターやチラシに一票を投じる総選挙を実施。結果は同館のツイッターで発表する。 藤枝市から訪れた青木浩子
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登呂博物館50周年で企画展 田んぼアートも
静岡市駿河区の登呂博物館は今年、開館50周年を迎えた。9日から企画展「登呂博今昔ものがたり」を開き、歴代の特別展や企画展のポスターとチラシが一堂に会する。同館の担当者は「登呂遺跡と共に歩んできた博物館の歴史を振り返ってもらえれば」と話す。 同館は観光施設「静岡考古館」が前身。1972年に登呂遺跡と一体化した博物館として再整備された。水田跡や水路跡、森林跡を復元し、弥生時代の農耕文化をテーマにした火おこし体験や貫頭衣の復元などで市民や観光客の人気を集めた。 94年には登呂ムラの暮らしを体験できる展示を導入し、参加体験ミュージアムとして進化した。99年から5年間にわたって再発掘調査が実施され
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理系学習の魅力伝える 静岡英和女学院中 静大准教授が出前授業
静岡市葵区の静岡英和女学院中で6日、女子中高生に理系学習のおもしろさを伝える出前授業「理系女子夢みっけ☆応援プロジェクトinしずおか(リケしず)」が行われた。静岡大教育学部の八柳祐一准教授が講師を務め、3年生約70人が耳を傾けた。 八柳准教授は隕石(いんせき)が地球に衝突する最悪の事態を避けるため、コンピューターで軌道を観測していることを紹介。静岡大付属浜松中で取り組んでいる小惑星探索の方法を解説した。 松村早彩さん(15)は「小惑星が飛来すると、震動で甚大な被害を及ぼすことを学んだ。自分たちにどのようなことができるのか考えていきたい」と話した。
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親子仲良くSLとミニ新幹線で旅 静岡・麻機幼稚園
静岡市葵区の麻機幼稚園は30日、未就園児を対象としたミニ蒸気機関車(SL)とミニ新幹線の乗車体験会を開いた。親子連れ約130人が園庭に敷かれたレールを走るSLと新幹線に乗り、“鉄道の旅”を満喫した。 ミニSLとミニ新幹線は奈良間昭司さん(71)=同区=の手作り。ミニSLは本物のように汽笛や煙を上げ、石炭を燃料に蒸気で走る。子どもたちは笑顔で手を振りながら、奈良間さんらの運転で園庭を周回した。 ミニ新幹線の先頭に乗った石坂陽詩ちゃん(3)=同区=は「速くて楽しかった」と話した。
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短冊に願い込めて 静岡・七間町名店街に七夕飾り 7日まで
静岡市葵区の七間町名店街と市まちづくり公社は7日まで、七間町通りに七夕飾りを設置している。買い物客らが短冊に思い思いの願い事を書いて、ササに飾り付けた。 コミュニティホール七間町など計3カ所に屋台をイメージした記載台を設置。名店街の有志約5人が、ササ飾りを手作りした。今年からオリジナルの短冊4種類を用意している。買い物客らは「家族みんなが健康でいられますように」「世界平和」などの願い事を短冊にしたためた。 名店街の有志の一人、前田比都美さん(37)は「子どもたちが伝統行事を通して、街中にいながら季節を感じてもらえれば」と話した。 午前11時~午後6時。6日は設置しない。
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静岡高73期生が写真や絵画展示 7月6日まで葵区
1957年に卒業した静岡高73期生の有志8人による作品展「静高73会展」が6日まで、静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。写真や絵画、彫刻など約50点を出展している。 月に1回会う仲間たちを描いたデッサン画や、10年前に訪れたウクライナで遊んでいる子どもたちを撮影した写真、静岡高の校章デザインに使われている星形マーク「五芒星(ごぼうせい)」の歴史を紹介したポスターなど、個性豊かな作品が並ぶ。 同区の大石安任さん(84)は「年齢を重ねたが、作品に宿した青春時代の気持ちを読み取ってほしい」と話した。
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宮崎さん(島田市)に知事賞 静岡で県俳句大会
静岡県俳句協会(中川正男会長)は29日、県俳句大会を静岡市駿河区の県男女共同参画センターで行った。俳句大賞(県知事賞)には、418句の応募の中から宮崎利彦さん(島田市)の作品「戻されてまた這(は)ひ出す子夏座敷」が輝いた。 未発表作品20句に題名を付けて1編を構成し、総合評価される俳句文学賞には33作品の中から堀内智子さん(静岡市葵区)の「街道」が選ばれた。俳句歴10年未満、70歳未満を対象とし、未発表10句を総合評価する俳句新人賞は、2作品応募にとどまり該当作品なしとなった。 中川会長は「意欲的な作品がたくさん投句された」と振り返った。
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花植え丁寧に 竜南小児童と住民交流 静岡市葵区
静岡市葵区の竜南学区自治会連合会は24日、地元の竜南小の児童と、同校近くの十二双川沿いで花植え活動を行った。4~6年生や同会役員ら約85人が参加した。 地域住民との交流を深めようと、2001年ごろから年2回、希望する児童に呼び掛けて昼休みに実施している。市から提供されたり、柴長昌会長が育てたりしたサルビアやマリーゴールドなど10種類の花の苗を用意した。 児童は同会の役員らから手ほどきを受けながら、川沿いに並ぶ花壇に花の苗約750株をスコップで丁寧に植えた。6年の杉山蓮祇君(12)は「心を込めて植えた。川沿いを通る人に喜んでほしい」と話した。
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将来へ多くの選択肢を 人生設計描く出前授業 静岡英和女学院高
日本生命静岡支社は22日、ライフデザインをテーマにした出前授業を静岡市葵区の静岡英和女学院高で行った。安倍川営業部の河南晴久営業部長(40)が人生設計図を主体的に描く重要性を説き、1年生約80人が耳を傾けた。 河南営業部長は経験談を交えながら、将来を見据え多くの選択肢を持つことや、病気や災害などのリスクに備えることの大切さを伝えた。 生徒はやりたいことの実現に向けて現在、3年後、10年後に何をするか、できるだけ多くの選択肢を考えた。ワークシートに記入し、生徒同士で共有した。青木明愛さん(15)は「やりたいことを一つに絞らず両立し、柔軟に進路を考えていきたい」と話した。 (社会部・島田
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静岡空襲の悲惨さ伝える 葵区で追悼のつどい 経験者、平和祈る
静岡平和資料館をつくる会は19日、1945年6月に市民約2千人が亡くなった静岡空襲の「犠牲者追悼のつどい」を静岡市葵区の静岡平和資料センターで開いた。静岡空襲経験者による講話などを行い、参加者約20人が平和を祈念した。 犠牲者への黙とうや献花を行った後、静岡空襲を経験した中村弘武さん(82)=同区瀬名=が当時の状況を語った。 5歳だった中村さんは家族とともにはだしで逃げた。米軍爆撃機B29が音を立てて頭上を飛び、大人が青い顔をしていたことを鮮明に覚えているという。「静岡空襲による影響はその時だけではなく、栄養失調など戦後も続いた」と力強く話した。 同じく静岡空襲を経験した同会会員の井上
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茅の輪くぐり無病願う 静岡・建穂いなほ会
静岡市葵区の高齢者ボランティア団体「建穂いなほ会」は15日、半年間の災厄をはらう茅(ち)の輪くぐりを同区の建穂公民館で行った。 神主に扮(ふん)したボランティアのおはらいを受けた参加者ら約30人が、手作りの茅の輪を8の字にくぐり、1年の前期の無事を感謝し、後期の無病息災を願った。参加した同区建穂の秋田志津江さん(82)は「家族が健康で楽しく過ごせるように祈った。来年も参加したい」と話した。 長い上り坂や急な階段があり、地元の建穂神社への参拝が大変な高齢者のために、毎年行っている。
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静岡・長田西小児童 茶摘みを体験「いっぱい採れた」
静岡市駿河区の長田西小の3年生82人が14日、同区丸子の松川洋平さん(42)の茶畑で茶摘み体験をした。地元への理解を深めようと、総合的な学習の一環として毎年行っている。 JA静岡市の青壮年部員や職員らから手ほどきを受け、児童は丁寧に茶葉を摘み取り、笑顔で見せ合った。収穫した約30キロの茶葉は製茶後、各家庭に持ち帰ったり、学校で味わったりする。 茶摘み体験後、児童らは「またお茶の芽は生えてきますか」「濃い緑の茶葉をお茶にしたらどうなりますか」など質問した。 参加した塚本侑笑さん(8)は「坂道を上がるのが大変だったけど、いっぱい採れて楽しかった」と話した。
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ジャンポケ斉藤慎二さん、いじめられた側「一生忘れない」 静岡市の常葉大橘中・高で講演、壮絶な体験語る
静岡市葵区の常葉大橘中・高は10日、お笑いトリオ「ジャングルポケット」のメンバー斉藤慎二さんの講演会「君を支える勇気の言葉」を同校で開いた。小中学校時代にいじめを受けた経験のある斉藤さんが、一人で悩まず誰かに頼る勇気の大切さを訴え、オンラインを含めて全校生徒約1400人が耳を傾けた。 斉藤さんは小中学校時代に受けた壮絶ないじめや、いじめ体験の公表への葛藤などを語り「いじめられた側は一生忘れない。誰かを傷つけていないか、自分の行動を思い返してほしい」と呼び掛けた。 生徒らは「新しい環境になじむためにどうしたらよいか」「気持ちが落ち込んだ時どのように切り替えるのか」などと質問した。高校3年生
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健診相談窓口を開設 静岡医師会、呉服町タワー1階に
静岡市静岡医師会(福地康紀会長)は11日、同市葵区の呉服町タワー1階に健診センター相談窓口「メディオテラス」を開設した。記念式典に関係者約50人が参加した。 健診センター「メディオ」が同タワー2階にあるため、希望者がより気軽に立ち寄れる環境を整えた。センター職員が健診に関する相談や予約に応じるほか、健診後の保健指導、診療所の紹介、医師による健康講座などを手掛ける。 福地会長はあいさつで「葵、駿河区の医療提供体制を知ってもらえれば」と述べた。営業時間は平日午前9時半~午後5時、健診のある土曜午前10時~正午。
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チャイルドシート正確に JAF静岡支部、静岡英和学院大で講習
日本自動車連盟(JAF)静岡支部は8日、学生向けチャイルドシート講習会を静岡市駿河区の静岡英和学院大で開いた。保育士や幼稚園教諭を目指すコミュニティ福祉学科の学生15人が、チャイルドシートの必要性や正しい使い方を学んだ。 JAFの担当者が乳児や幼児、学童用のチャイルドシートがあることや、身長140センチまでの子どもの使用を推奨していることなどを説明。チャイルドシートと自動車用座席を用いて、正しい取り付け方や座り方を解説した。 学生は3、4人のグループに分かれ、実際に取り付けながら注意点を確認した。石橋翠優さん(20)は「身近な人や、将来仕事で関わる人に正しい取り付け方を伝えていきたい」と
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安倍川周辺の固有種「ジャコウアゲハ」 静岡の児童が観察
静岡市駿河区の長田北小3年生82人は7日、校舎裏に自生する植物ウマノスズクサと、それを食草とする安倍川周辺の固有種ジャコウアゲハの幼虫を観察した。 ウマノスズクサや幼虫をスケッチしたり、成育状況など気付いたことを紙に書き留めたりした。原杏奈さんは「毎週頑張って観察している。安倍川の環境を守っていきたい」と話した。 静岡型小中一貫教育として、地域の歴史や文化、自然について探究する「おさだ学」の一環。児童は安倍川の土手で、ウマノスズクサとジャコウアゲハの保護活動に取り組んでいる。 卵を校舎内で飼育し、今後、羽化したジャコウアゲハを自然に返す予定。卵から成虫に育てる体験を通じて、安倍川周辺の
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家康の洋時計を特別展示 製造年を刻む銘板も 静岡・久能山東照宮
1611年にスペイン国王から徳川家康に贈られた洋時計の特別展示が12日まで、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で開かれている。時の記念日(6月10日)に合わせて、国の重要文化財である洋時計、付属品の革箱やゼンマイの巻き鍵を展示している。 特別に洋時計をアクリル台上に設置した。常設展示では見られない底面の製造年「1581」が刻まれた銘板を鑑賞できる。 洋時計は海難救助のお礼として家康に贈られた。現存する日本最古の機械式時計とされ、2012年の大英博物館による調査で99%原形を保っていると判明した。 学芸員の細倉和樹さんは「世界的にも貴重な時計が、久能山東照宮にあることを知ってほしい」と話し
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豊作願い、折戸なす奉納 家康ゆかりの名物 静岡・久能山東照宮
JAしみず折戸なす研究会(遠藤重人会長)などは1日、徳川家康に初物を献上したとされる「折戸なす」を静岡市駿河区の久能山東照宮に奉納した。生産者ら約10人が参加し、6~7月の最盛期に向けて豊作を祈願した。 折戸なすは同市清水区の三保・折戸地区の在来作物。5月中旬から出荷が始まった。6軒の農家が約8トン出荷する予定という。 駿府の名物で家康が好んだとされる「一富士、二鷹、三茄子(なすび)」のナスとも伝えられている。明治初期に生産が途絶えたが、2005年から再び栽培を始めた。 遠藤会長は「今年は朝晩涼しく雨が多く降ったため、最高の出来栄え。厚く切って天ぷらにして食べるのがおすすめ」と話した。
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縄文・弥生の暮らし体験 静岡・長田西小 火おこしに悪戦苦闘
静岡市駿河区の長田西小で31日、県埋蔵文化財センターによる出前授業が行われ、6年生128人が縄文・弥生時代の暮らしについて学んだ。 4クラスが順番に発掘調査や遺跡の講義を受けたり、石器の試し切りや土器分類、火おこしを体験したりした。 児童は黒曜石を使って野菜を切り、石器の切れ味を確認。出土した縄文土器や弥生土器、須恵器の破片を見本の土器と見比べながら、時代ごとに仕分けた。火おこしは、グループで協力して、木と木の摩擦で火種をつくった。麻にのせた火種に息を吹きかけ、炎が立つと歓声が上がった。宇佐見里和さんは「煙は出たけど、火がつかなかった。昔の人はこんなに大変なことを毎日やっていてすごい」
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初挑戦の曲演奏 静フィル、定演本番に向け練習に熱
静岡市民を中心に県内の音楽家でつくる静岡フィルハーモニー管弦楽団(江成博行理事長)は6月4日、定期演奏会(静岡新聞社・静岡放送後援)を同市葵区の静岡市民文化会館で開く。団員約95人が本番に向けて練習を重ねている。 指揮者に東京音楽大講師の米津俊広さん(49)を迎える。24日のリハーサルでは、ボロディンの「ダッタン人の踊り」と、初披露するチャイコフスキーの交響曲第1番を練習した。米津さんは各パートに音の強弱や響きなどについて指示を送り、最終調整した。 本番ではドボルザークの「スラブ舞曲集」も演奏する。米津さんは「それぞれの曲の特徴や良さを楽しんでほしい」と話した。 江成理事長は「1月から
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サインデザイン並ぶ 5日まで静岡・葵区 専門学校生が考案
静岡市葵区の静岡デザイン専門学校グラフィックデザイン科3年生による授業成果展が6月5日まで、同区のサテライトギャラリー「デザインファーム」で開かれている。公共施設などで人の流れを誘導するマーク「サインデザイン」約70点を展示している。 学生43人が2年生後期の授業で取り組んだ、個性豊かな作品が並ぶ。掲示する施設を設定し、「机の消毒」「換気」など新型コロナウイルス感染防止対策を促すデザインを考案した。優秀作品6点は、ダウンロードし自由に使うことができる。 デッサン室や服飾造形室など、同校の教室の種類をわかりやすく表示したマークも制作した。 (社会部・島田莉菜)
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サツマイモ「収穫楽しみ」 とこは幼稚園 苗300本を植え付け
静岡市葵区のとこは幼稚園の年中児54人が25日、同区の畑でサツマイモ苗の植え付けを行った。JA静岡市東部営農経済センターによる食育活動の一環。 同JA青壮年部員や職員が「両手で力いっぱい挿してね」と植え方を指導した。園児は棒を使い、シートが掛けられた畝に「紅あずま」の苗約300本を植え付けた。井上翔真君(4)は「初めてで楽しかった。焼き芋で食べたい」と収穫を楽しみにした。 10月に収穫予定。サツマイモは各家庭に配ったり、園児と話し合い園内で調理したりする。
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ジャガイモ「大きい!」 静岡・駿河区の園児、380キロ収穫
静岡市駿河区のかわはらいづみ幼稚園の園児約140人が24日、同園の畑でジャガイモを収穫した。2月初旬に園児が種芋の植え付けを行い、水やりや生育状況を観察し大切に育ててきた。 園児は手やシャベルで畑を掘り、計380キロのジャガイモを収穫した。土から出てきた虫に驚きながらも、ジャガイモを見つけると「大きい」と歓声を上げた。望月碧斗君(6)は「たくさん採れて楽しかった」と話した。 同園では食育の一環で毎年実施。収穫したジャガイモは各家庭に持ち帰ったり、園内で調理したりする。
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アユ「大きくなってね」 静岡・松野小児童 安倍川に放流
静岡市葵区の松野小の全校児童43人が20日、同校近くを流れる安倍川で稚アユの放流活動に取り組んだ。 生活科や総合的な学習の時間の一環。安倍藁科川漁業協同組合が体長12センチ前後の稚アユ約15キロを用意し、組合員が3カ所に分かれて児童に配った。 児童は1人ずつ稚アユの入ったバケツを持って横一列に並び、合図とともに「大きくなってね」「またね」と声を掛けながら優しく稚アユを放った。 同校1年の浦田絢斗君(6)は「初めて放流して楽しかった」と話した。