家康の洋時計を特別展示 製造年を刻む銘板も 静岡・久能山東照宮

 1611年にスペイン国王から徳川家康に贈られた洋時計の特別展示が12日まで、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で開かれている。時の記念日(6月10日)に合わせて、国の重要文化財である洋時計、付属品の革箱やゼンマイの巻き鍵を展示している。

家康所用の洋時計を鑑賞する来館者=静岡市駿河区の久能山東照宮博物館
家康所用の洋時計を鑑賞する来館者=静岡市駿河区の久能山東照宮博物館

 特別に洋時計をアクリル台上に設置した。常設展示では見られない底面の製造年「1581」が刻まれた銘板を鑑賞できる。
 洋時計は海難救助のお礼として家康に贈られた。現存する日本最古の機械式時計とされ、2012年の大英博物館による調査で99%原形を保っていると判明した。
 学芸員の細倉和樹さんは「世界的にも貴重な時計が、久能山東照宮にあることを知ってほしい」と話した。

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