コメ作りの歴史探る 静岡市・登呂博物館 農具など80点紹介

 静岡市駿河区の登呂博物館は29日まで、時代とともに発達した稲作技術を紹介する企画展「コメ作りの考古学と民俗学」を開いている。

近現代の農具を紹介する企画展=静岡市駿河区の登呂博物館
近現代の農具を紹介する企画展=静岡市駿河区の登呂博物館

 同市内で利用されていた近現代の農具などの民俗資料約80点を紹介。コメの収量増加と作業の効率化を目指して農具を開発した当時のコメ作りについて、「水田を耕す」「稲を育てる」「コメを食べる」というテーマ別に解説している。
 登呂遺跡から出土した農具も並び、民俗資料から弥生時代のコメ作りの実態を解明する考古学の手法を知ることができる。
 同区の須貝美恵子さん(86)は展示されたくわなどを見て「昔、田舎の畑や田んぼでよく使った。懐かしい」と話した。

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