未来の東海道描く 歴史学び観光に新発想 静岡市が森下小で講座

 静岡市は8日、未来の東海道を考える講座を静岡市駿河区の森下小で開いた。将来の観光の担い手となる児童に、日本遺産に認定された市内の東海道に興味を持ってもらおうと初めて実施した。

未来の東海道を描く児童=静岡市駿河区の森下小
未来の東海道を描く児童=静岡市駿河区の森下小

 市観光・MICE推進課の職員が講師を務めた。6年生約50人は「今後どんなものがあったら観光客が訪れるか」考え、自由な発想で未来の東海道を描いた。江戸時代の市内の街並みが描かれた「東海道図屏風(びょうぶ)」に、オレンジジュースプールなど静岡の特産品を題材にした観光施設などを描き加えた。
 児童は東海道に関する3択クイズにも挑戦した。「東海道を整備した人物は」や「市内にある峠と宿場の数は」などの問題が出題され、児童は東海道の基礎知識や歴史について理解を深めた。
 伊藤ほの香さん(11)は「静岡市の宿場が日本で一番多いことに驚いた。江戸時代よりもにぎわう東海道になってほしい」と話した。

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