吃音の悩みや改善法発表 当事者と家族「つどい」 静岡

 静岡県内の吃音(きつおん)の当事者や家族らでつくる「しずおか言友会」は18日、しずおか吃音のつどい(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開いた。当事者が悩みや改善法を発表し、オンラインでの参加を含め会員ら約60人が吃音への理解を深めた。

吃音への理解を深める参加者=静岡市葵区の県総合社会福祉会館
吃音への理解を深める参加者=静岡市葵区の県総合社会福祉会館

 中山孝子さん(55)=浜松市=はか行の言葉に詰まり、人の名前を呼ぶ時や商品を注文する時に苦労すると紹介。「他の当事者と出会い、自分の吃音をより受け入れられるようになった。一人で悩まずに励まし合うことが今の目標」と述べた。
 吃音をテーマにした著書のあるノンフィクションライター近藤雄生さん(46)による講演も行われた。吃音当事者の近藤さんは吃音が広く認知された一方で、当事者の悩みは変わっていないと指摘し「吃音には個人差がある。相手のことを想像し、寛容な社会になってほしい」と訴えた。
 (社会部・島田莉菜)

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞