安倍川周辺の固有種「ジャコウアゲハ」 静岡の児童が観察

 静岡市駿河区の長田北小3年生82人は7日、校舎裏に自生する植物ウマノスズクサと、それを食草とする安倍川周辺の固有種ジャコウアゲハの幼虫を観察した。

ウマノスズクサとジャコウアゲハの幼虫を観察する児童=静岡市駿河区の安倍川の土手
ウマノスズクサとジャコウアゲハの幼虫を観察する児童=静岡市駿河区の安倍川の土手

 ウマノスズクサや幼虫をスケッチしたり、成育状況など気付いたことを紙に書き留めたりした。原杏奈さんは「毎週頑張って観察している。安倍川の環境を守っていきたい」と話した。
 静岡型小中一貫教育として、地域の歴史や文化、自然について探究する「おさだ学」の一環。児童は安倍川の土手で、ウマノスズクサとジャコウアゲハの保護活動に取り組んでいる。
 卵を校舎内で飼育し、今後、羽化したジャコウアゲハを自然に返す予定。卵から成虫に育てる体験を通じて、安倍川周辺の豊かな自然を地域へ発信していくことを目指す。

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