車いすユーチューバーが業務体験 課題改善「障害者も働きやすく」 静岡・日本平、動画で配信
静岡市清水区の日本平ロープウェイ駅売店「たいらぎ」でこのほど、車いすユーチューバーの牧野美保さん(33)=大阪府=が1日職業体験に取り組んだ。障害者も多様な働き方ができることを発信し、バリアフリーの促進を図ることが狙い。
同店を運営する静鉄リテイリングとの共同企画。牧野さんはレジ業務、販売、調理などを体験。労働環境や設備の課題、買い物客の反応を探った。レジ画面の位置が高いことなどを指摘し、店員と改善策を検討した。
牧野さんは「固定概念を持たずに一人一人と向き合い、車いす利用者が働いていることが当たり前になってほしい」と話した。
同店の山本千鶴店長(54)は「小さな取り組みから、誰もが働きやすい環境をつくっていきたい」と話した。
牧野さんは5歳の時に病気で車いす生活になった。就職活動で企業に断られた経験をきっかけに、昨年10月から障害者の働き方の幅を広げるためにユーチューブで発信している。
職業体験の様子は牧野さんのユーチューブチャンネルで後日配信する。