徳川家将軍の甲冑一堂に 夜間拝観「竹あかり」合わせ特別展
徳川家歴代15将軍を含む甲冑(かっちゅう)17領が一堂に会する「徳川歴代将軍名宝展~武家の棟梁(とうりょう)」が3日、静岡市駿河区の久能山東照宮博物館で始まる。夜間特別拝観「天下泰平の竹あかり2022」(久能山東照宮、静岡鉄道主催、静岡新聞社・静岡放送共催)に合わせた特別展。
今川家の家臣だった当時19歳の家康が着用した「金陀美(きんだみ)具足」をはじめとする歴代15将軍の甲冑に加え、将軍の息子の甲冑が時代順に並ぶ。戦を想定した動きやすい作りから威厳を示す華美な作りへ、時代を反映した甲冑の変遷をたどることができる。
同博物館は国内で唯一、歴代15将軍の全甲冑を収蔵する。甲冑17領を一度に展示するのは開館以来初めて。姫岡恭彦宮司(64)は「甲冑を通じて武家社会の文化を知ってほしい」と来場を呼び掛けた。
名宝展は11月27日まで、午前9時~午後5時に開催。夜間特別拝観は同期間のうち10月16日、11月23日を除く土日祝日に実施され、名宝展会場の同館も午後9時まで開館する。