家族と臓器移植考えて こども病院の川崎センター長 静岡雙葉中・高で講演

 静岡市葵区の静岡雙葉中・高は16日、生命科学コースの高校2年生による臓器移植に関するアンケートの分析結果を基にした講演会を同校で開いた。家族で臓器移植について考える機会を設けてもらうのが狙い。

臓器移植の現状を解説する川崎センター長=静岡市葵区の静岡雙葉中・高
臓器移植の現状を解説する川崎センター長=静岡市葵区の静岡雙葉中・高

 県立こども病院小児集中治療センターの川崎達也センター長、県臓器移植コーディネーターの石川牧子さんが講師を務め、生徒や保護者ら約180人が耳を傾けた。
 川崎センター長は臓器移植の現状や、脳死の判定方法などを解説。「大切な人の命が助からない状況に陥ったとき、どうしてあげたいか考えて」と訴えた。石川さんは臓器移植を決めた3家族のそれぞれの思いを紹介した。
 同コースの高校2年生は「当事者と家族の間における臓器提供についての意識のギャップ」を研究している。相良優菜さん(17)は「医療だけでなく、授業で学んだ宗教など視点を広げて探究していきたい」と話した。
 (社会部・島田莉菜)

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