静商高野球部員が“先生” 静岡・田町小で体育授業 投球こつ伝授

 静岡商高(静岡市葵区)の硬式野球部は24日、同校に隣接する田町小でボール投げ教室を開いた。野球部員31人が小学5年生の体育の授業に参加し、児童約60人に投球のこつや体を動かす楽しさを伝えた。

児童に投球のこつを伝授する部員=静岡市葵区の田町小
児童に投球のこつを伝授する部員=静岡市葵区の田町小


 部員は児童とペアになり、お手本を見せながら遠くに投げる技術を教えた。児童は「投げたい方向に足を踏み出す」「しっかりボールを握る」などのこつを意識してキャッチボールに臨んだ。
 城内琥王心君(11)は「教わったことを練習して、友達をびっくりさせたい」と笑顔を見せた。
 静岡商2年の戸田純太主将(17)は「できるだけ目線を合わせて教えるように心がけた」と感想を語った。部員と児童は一緒に4チームに分かれてボール送りゲームも行い、声援を送り合った。
 同部は体力テストの種目になっているボール投げの記録向上のため、本年度から田町小でボール投げ教室を開催し、今回が2回目。高校の野球部員が小学校の体育の授業で指導するのは珍しいという。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞