静岡人インタビュー「この人」 グローバルユース国連大使として活動する 田中新恋さん(静岡市葵区)
日本青年会議所の「JAPANグローバルユース国連大使」に選ばれ、インドネシアで現地の高校生とSDGs(持続可能な開発目標)をテーマに議論した。静岡城北高グローバル科2年。16歳。
-どんな活動をしてきたか。
「SDGsをより多くの人に身近に感じてもらうのが目的。全国各地から22人、そのうち県内から5人が選ばれた。インドネシアでは6グループに分かれ、SDGsの一つの項目に絞って日本の課題や解決策を発表した。『貧困をなくそう』について発表した際に、現地の高校生から貧富の格差が激しいインドネシアの現状を教えてもらい驚いた」
-活動で学んだことは。
「日本の英語学習はアウトプットが極端に少ないと実感した。インドネシアの母国語はインドネシア語。日本と同じく英語が母国語ではない現地の高校生が、大人が話しているかのような英語を流ちょうに話していた。さらに論理的に議論し、数分で発表していて、その姿に圧倒された」
-関心のある分野は。
「SDGsの取り組みを学び、教育の一環としてメンタルヘルスが重要だと感じた。スクールカウンセラーに興味がある。好きな英語を生かし、心理学の研究が進んでいるアメリカの大学に進学したい」
-今後の活動や抱負を。
「英語が話せるようになるにつれて、自分の視野が広がっている。グローバル社会で、英語は素晴らしいツール。SDGsの項目にある『質の高い教育をみんなに』に焦点を当て、児童や生徒に文法だけでなく、英語の楽しさや、話せるようになるための授業の必要性を伝えたい」