静岡市のとろろ汁食べ比べ 研究者らマップ作成へ

 静岡県立農林環境専門職大の前田節子教授の研究室と、県内大学の研究者らでつくる静岡在来作物研究会は2日、ワークショップ「ふじのくに自然薯(じねんじょ)食べくらべ」を静岡市駿河区の老舗とろろ汁店「丁子屋」で開いた。

とろろ汁を試食する参加者=静岡市駿河区の丁子屋
とろろ汁を試食する参加者=静岡市駿河区の丁子屋

 郷土料理のとろろ汁のだしは、松崎町ではサンマ、湖西市ではボラを使うなど地域によってさまざま。ワークショップでは生産者や観光事業者、研究者ら約40人が、在来の自然薯「農試60号」などで作った7種のとろろ汁を試食し、意見交換した。
 前田教授は「食文化を身近に感じてもらい、地域の活性化や農業の醸成、(県産食材や食文化を観光に結び付ける)ガストロノミーツーリズムにつながれば」と話した。
 本事業は県信連の助成を受け、ふじのくに地球環境史ミュージアムと連携して取り組む。県内のとろろ汁の食べ方を調査し「ふじのくに自然薯マップ」の作成、配布を目指している。

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