オクシズ若手職人と意見交換 静岡市長交流会、住居確保が課題

 静岡市の田辺信宏市長が地域の住民や働く人と意見交換する「市長ミーティング室」がこのほど、同市清水区茂野島の「挽物所639」で開かれた。自然豊かなオクシズで伝統工芸のひき物に取り組む若手職人たちから「住居確保が難しい」などの声が出た。

ひき物を体験する田辺市長(中央)に手を添える百瀬さん=静岡市清水区茂野島
ひき物を体験する田辺市長(中央)に手を添える百瀬さん=静岡市清水区茂野島

 ひき物はろくろを使って刃物で加工した木製品。参加者は百瀬聡文さん(39)と、4月から神奈川県から移住した森田彩奈さん(25)ら弟子の3人。森田さんからは「(自分の住む)山間地と市街地が近いので便利。ネット環境も整っていて、情報発信もできる」との声があった。百瀬さんからは空き家は多いものの、貸し家となると少ない現状などについて報告があった。
 市側からは空き家の利用状況を調査し、移住希望者とマッチングなどを進める方針が説明された。田辺市長は「オクシズ地域で活躍する現場の声を聞くことができた」などと述べた。
 

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