「火おこし難しい」 磐田南小 地元の歴史、古代の生活学ぶ

 磐田市立磐田南小で6日、市文化財課職員が地元の歴史を伝える出前授業が行われた。6年生約100人が火おこしや狩りの体験を通じて、古代人の暮らしぶりに思いをはせた。

火おこしを体験する児童=磐田市立磐田南小
火おこしを体験する児童=磐田市立磐田南小


 市の訪問博物館事業の一環で、学校から依頼を受けた同課が職員を派遣した。職員は市内で出土した石器や土器、古墳の副葬品などを披露し、約2万年前の旧石器時代から、遠江国分寺が建てられた奈良時代までの歴史を説明した。
 児童は、ひもで結ばれた棒を上下して垂直に立てた木を回転させ、摩擦熱で種火をつくる「まいぎり式」の火おこしや、木の枝に弦を張っただけの簡易な弓で的に矢を当てる模擬狩猟に挑戦。使い慣れない道具に四苦八苦しながら、昔の生活文化を体験した。
 鈴木煌大君(12)は「昔は何もなかったと思っていたけど、土器のように文化的な物があると分かった。火おこしは難しかったけど、楽しかった」と話した。

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